203.江戸時代のスポーツドリンク
日本人は昔から正しい選択をして来たのかもんそれません。江戸時代にも猛暑日はあってそんな中、頻繁に食べられてたのが西瓜。そして西瓜に塩の効果とは?
やっと夏風邪からも脱却して通常営業に戻りつつある私です。真夏に熱出すとホントに辛いですね。これからも気をつけないといけませんね。それにしても暑い日々が続いています。エルニーニョパワーにほんのちょっと期待したんですが、太平洋高気圧パワーには勝てなかったみたいです。でも、太平洋高気圧の張り出し方は例年より弱いみたいで、事実台風が結構来てるじゃないですか。それに、逆走台風なんて言う、茨城県から上陸して日本海に抜ける妙なコースを通った15号なんてのも有る訳で、これが高気圧パワーが弱いことを如実に表してるんだそうです。太平洋高気圧が強力だとその淵を台風が通るから日本には近づいて来ないそうで、それを考えるとここ数年の夏とは毛色が違うんじゃないかなって思います。
幕末を含む江戸時代は世界的に『小氷期(プチ氷河期)』と呼ばれる寒冷な時期に重なって世界的に気温が低くて隅田川が凍結したという記録が何度も残されてて長雨が多く、これが『天保の飢饉』など江戸三大飢饉の大きな引き金となったんですが、そんなプチ氷河期の中に有りながら戸時代にも今と同じくらい暑い年があったことがわかって来たんだそうです。なので、気候変動とは単純な気温上昇を指すのではなく、暑さと寒さが交互にやってくることを意味してて、これを念頭に地球温暖化への対策を進めなければならないって言う意見が主流になりつつあるそうです。
猛暑の江戸で取られた熱中症対策には今でも使えるんじゃないかって言う方法が沢山有りました。たとえば西瓜を食べる。西瓜って、食べるスポーツドリンクって言って良いくらい、熱中症対策になるんだそうです。私の年代は大塚製薬様の『ポカリスエット』を始めて飲んだ年代で、その当時の正直な感想は『めちゃ薄い西瓜味……』だったんですよね。偶然そうなっただけなのかも知れませんが東南アジアでは薬扱いされるポカリの味が西瓜味で西瓜は江戸時代の夏に欠かせない物だったという事実になんだか摩訶不思議さを感じてしまいます。
西瓜の果汁は果糖やブドウ糖などの天然の糖質を含み、緩やかにエネルギーに変わると言う性質が有ってそれはポカリスエットそのものなんですよ。しかしながら、ポカリに入ってて西瓜に入ってない成分が一つだけ有ります。
——それは何か、そう『塩分』なんですよ。
そして、日本人は西瓜に『塩』振って食べてましたよね。こうして食べると西瓜は畑で育ったポカリそのものという事になりますね。当時の日本人は西瓜に塩を振って食べる意味を知ってたんでしょうか……勿論、塩で甘さが強調されるからって言う意味が有るからそうしてたんでしょうけど、人間の本能って改めてすごいなって感じてしまいます。なんか凄いぞ日本人。
『本直し』とか『柳影(柳蔭)』って言う飲み物知ってます?暑い夏に井戸水でしっかり冷やして飲まれていた飲み物なんですが、これ実はお酒でして『焼酎(麦焼酎・芋焼酎)』と『味醂』を一対一で割ったカクテルなんですって。このお話を書いてて初めて知った飲み物なんですが、江戸時代には『エナジードリンク』的な扱いをされていた物なんだそうで、古典落語にも登場する位、当時は有名な物だったみたいなんですが、さっきAmazonで検索かけてみたらヒットしませんでした。栄養価の高い味醂は必須アミノ酸が豊富で夏バテ防止に結構効果があったらしいんです。
まだ試してないんで何とも言えないんですが私の好みとしては芋焼酎より麦焼酎で作った方が美味しいような気がします。ロックがお勧めなんだそうですがアルコール度数がかなり高めなので炭酸で割ってクラッシュアイスたっぷりのグラスに注ぐと美味しいんじゃないかしらな。これは近々に試してみないとですね。
そうそう、『本直し』の名前の由来は、当時あまり味が良くなかった焼酎の味をみりんで『直す』という意味から名付けられ、『柳影 ・柳蔭』は関西で呼ばれた名前だそうで、夏の終わりに柳の木陰で涼みながらちびちびと飲むという、風流な由来を持っているんだそうです。そして、甘めの味なので女子に物凄く受けたんですってよ。
江戸時代の常識として、夏場はお腹を壊しやすいので冷たい食べ物食べる文化って発展しなくてむしろ暖かい物を頂く文化の方が盛んだったんだそうです。ですので『甘酒』も生姜を入れてあったかくして飲むのが主流で『かき氷』みたいな冷たい物を食べた記録って言うのが殆ど残ってないそうです。勿論、氷そのものが超高級品で『将軍家』や『貴族階級』クラスのにならないと口にすることは出来ない代物だったんですよ。現代では冷蔵庫から無限に出て来るイメージが有りますが、改めて電気のありがたさを痛感したりなんか致します。この便利な世界・環境は失いたくないですね。どうします?酷暑の中でアイスクリームやキンキンに冷えたビールが飲めなくなっちゃったなんて事になったら。私はおそらく夏を乗り切る前に溶けて流れてしまうでしょう……。
気候変動とは単純な気温上昇を指すのではなく、暑さと寒さが交互にやってくることを意味すると言う言葉にはかなり深い意味と考察が込められている様に感じます。現状だけですべてを判断するのは物凄く危険、そしてそれは生きる事に関する指針にもなるのかも知れません。




