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198.今年はガセネタじゃないぞ!!

昨年はガセネタをばらまいてしまった私ですが、今年は大丈夫です、ちゃんと店頭価格をリサーチしてまいりました……と言っても私の自宅近所のスーパーですから全国的にそう言えるのかどうかはちょっと自信ないです。

 さて、昨年の今頃、私、大嘘のお話をしてしまい、読んでくださった皆様から大顰蹙(ひんしゅく)を買ったことが御座いました。


 何かと申しますと『今年は鰻の値段が安い』……結果的に昨年はほぼ一昨年と同じレベルの販売価格でまったく値下がりする事は無く。私は大嘘をついた結果、お天道様をまともに見る事が出来ない夏を過ごす事になりましたとさ。


 そのネタを今年も引っ張りたいと思います。さて、今年こそ大丈夫です、だって私、近所のスーパーで鰻丸ごと一匹買えたもん、しかも千円札一枚でおつりが来た。もう一軒のお店では千円札一枚に百円玉一枚付けたらおつりが来た。昨年は安くても千円札に五百円玉一枚つけて更に消費税を払うって言うのが一番安い物だったんですが、今年は運が良ければ千円札でお釣りが貰えます!勿論税込み価格ですよ。物の価格に変化が出るのは何か有ったその次の年になってしまうんですね、まるで所得税みたいです。


 でも今年は大丈夫、近所のスーパーでもしっかり確認できました。勿論、物によるんですが私がざっくり見て回った感じ、スーパーでの売価は一尾千円でお釣りがちょっと来るかちょっと足りないか程度で購入できるお店が多いです。埼玉の私の近所のお店限定ですので地域差はあると思います。でも、ラジオのニュースでも鰻のちゅぎょが豊漁で昨年より10%くらい安く購入出来るって言ってたから全国的に大丈夫だと思います。私は今年既に二回頂いてしまいましたとさ、食感はしっかり脂がのってましたし、柔らかくてふっくらしてて、皮は香ばしくてねっとりで少し硬く感じる独特の歯触りが素敵でした。お重を持ち合わせていないので丼で頂いたんですが、鰻一匹丸ごと乗った風景を眺めると、なんだか物凄い贅沢をしてる様に感じました。思わず松茸のお吸い物に三つ葉散らして添えてみたりなんかしてね。今年の夏はささやかな贅沢を楽しめそうな雰囲気です。


 それにしても関東地方、梅雨が明けませんね。これを書いてるのが7月19日で平年ならば本日梅雨明け宣言が出る筈なんですが、天気予報は梅雨前線がどうのこうの言ってるので本日の梅雨明けはなさそうです。でも、今年は日本の梅雨らしい空模様が続いてて、これはこれで風情を感じて良いかなって思いましたよ。近所のマンション一階の塀際に紫陽花が植えられてるんですが、鮮やかな碧《あお》がとても素敵で思わず見とれてしまいました。蝸牛《かたつむり》が参戦してないのが残念なんですが、コンクリートに弱かったり、雨の降り方が変わったりで彼らにとっては住みづらい世の中になってしまったみたいですね。その分蛞蝓(なめくじ)も少なくなったので、その辺はちょっと良いかなぁって思います。殻を背負ってるか背負ってないかでその扱いが大きく変わるなんて、ちょっと可哀そうな気がしますよね。


 さて、今年の『土用の丑の日』は7月26日の日曜日。流石にそこまでには梅雨明けしてると思いますので鰻日和になるんじゃないかしら?しかも日曜日だから家族連れで鰻屋さんとか、スーパーで買い出しとか出来るから楽しさも倍増しそうですね。昨年は丑の日が二回有ったんですが今年は一回だけですよ、鰻の取扱店も一日渾身状態になると思うので値段が更に下がったりなんかしてね(しないかね?)毎年言ってるような気がするんですが、『蒲焼』だけじゃなくて『白焼』きも販売してくれないかなぁ、白焼きできりきりと冷やした冷酒、特に純米吟醸なんかを頂くのが大好きなんですが、あんまり見かけないんですよね。蒲焼だとたれの味しかしないとか感じちゃったりするのでお酒のつまみにするなら山葵醤油で白焼きなんですよねぇ。ああもう、思い出しただけで陶酔してしまいそうです。


 でも、蒲焼きを細切りにしてきゅうりと和えた酢の物の『うざく』は日本酒飲めますよね。しかもお酢ときゅうりでさっぱりするから脂っぽさが良い感じに中和されてするする頂けて思わず呑みすぎたりなんかするんですよね。あとは『う巻き』。だし巻き卵でうなぎを巻いた料理だから卵の甘みとうなぎの旨味が相性抜群でこれまた日本酒との相性抜群……と言うか昔からある鰻料理は元々日本酒と合わせるのが前提だから合わない訳ないですものね。


 平賀源内先生の時代はお酒と言えば日本酒ですものね。焼酎も有ることは有ったらしいですが九州ではよく飲まれていたものの、江戸ではまだ日本酒ほど一般的ではなかったみたいですしね。でも、その時代は夏でも『熱燗』がポピュラーで冷酒は常温だったそうなので私ってば、良い時代に生まれたんだなってつくづく感じてしまいます。ただ、当時の日本酒って今の物より酸味が立ってたらしいので熱燗にすると香りが立って味がまろやかになって飲みやすくなったみたいですねって、これも熱燗にすることを前提にして醸造してたからこうなったんでしょうね。真夏に冷たい物を味わえるこの贅沢、それを特別なものに感じさせない現代の技術力を江戸の方達が見たらなんて言うでしょうね、驚いてくれるのかなぁ。


 いずれにしても、今年は結構お手軽に鰻を味わえそうな雰囲気です。そして、これが来年まで続いてくれたらなって思うのは私だけではないと思います。そして来年は土用の丑の日が二回です。鰻の値段がこのままならまたしても盛り上がると思うんですが、どうなるでしょうね?こればっかりは何とも言えませものね。

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