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偽国戦記  作者: ブレヒトさん
あなたのために
22/131

あらすじ 第二章 あなたのために

*投稿順ではありません。ご注意ください。


第一話 生まれいずる刃 1 -五年前-

 オーギュント・エンロケセール・デ・デュルイは、ケルサス王国の衛星国家であり、盾でもあったカリブルヌス騎士団国、カリブルヌス騎士団団長の末子として生まれた。

 大陸でも名門中の名門であったデュルイ家にあって、オーギュントは非凡な才能を見せる。

 そんな彼に父王は初陣を告げる。

 オーギュントが14歳のときであった。



第三話 生まれいずる刃 2 -五年前-

 野営地にて、オーギュントは初陣で命を落とした兄トドロフの話を下士官ザイールから聞かされる。

 剣の腕が誰よりも優れていた兄をも飲み込んだ戦争の闇、そして、名を上げるために参戦している流れの騎士をオーギュントは恐れる。

 しかし、ザイールはオーギュントの無事を保障する。

 ザイールが言うには、オーギュントはあくまで戦争の空気を吸うために来たのであり、戦闘は回避するように命じられているとのことだった。

 戦果を期待していたオーギュントは味気なさを覚える。



第五話 生まれいずる刃 3 -五年前-

 道中、他の騎士団員から励ましを受けたオーギュントは、戦場の雰囲気にも慣れつつあった。

 しかし、国境を越えた宿営地で状況は一変する。

 結界内で未知の魔力が観測され、オーギュントを含む騎士は、調査、敵排除のために夜の森への出陣を余儀なくされる。

 四人一組のメンバーには、オーギュントの他に、手だれの騎士、回復役、そして連絡係がいた。

 魔術による強化を受け、憧れていた一流の騎士たちとともに、オーギュントの戦争が始まる。


 それを見ていた紅髪、紅瞳の女がいた。

 慈愛をこめて見つめる先に、騎士たちの命のきらめきがあった。



第七話 生まれいずる刃 4 -五年前-

 魔力が観測された場所に向かった部隊との連絡が途絶え、動揺を隠さない隊員たち。

 その中にあって、オーギュントは冷静さを保っていた。

 彼にあるのは、戦果への期待だった。

 さらなる進軍中に、連絡役だったオブザルが攻撃を受け、行方不明になる。

 待ち伏せを受けたオーギュントたちの前に現れたのは、混沌を信仰する邪教徒たちであった。

 一時的に優勢に立っていたオーギュントたちであったが、敵リーダーと思しき金色の仮面をかぶった邪教徒の一撃に、回復役だったミルボーが倒れる。

 絶望が忍び寄る。



第八話 生まれいずる刃 6 -五年前-

 圧倒的な金色の仮面の男の実力に、部隊で最も力のあったメーテルリンクは絶望する。

 戦意を失った彼は、邪教徒の凶刃に倒れる。

 そんな状況に、オーギュントのデュルイの血は滾り、剣の才能が開花する。

 正に剣鬼としか言いようのない剣技は、見るもの全てを魅了し、相対した敵すらも殺戮の舞台に酔いしれる。

 しかし、オーギュントの心は冷えていく。

 彼の才能は、自身が最強を約束されていることを気付かせた。

 事務的に三人の邪教を殺害したオーギュントは、目標を失い、孤独の虚無感にさいなまれていた。

 無感動にオーギュントは、邪教徒たちの正体を看破する。

 それは、教導騎士団の紋章をつけたザイール、そして愛する母であった。

 全てはテストであり、オーギュントのためであったことを知っても、騎士たちの国に懸ける思いを知っても、オーギュントの心には響かない。

 母の涙に、オーギュントは月を見て、神に己の孤独を訴え、号泣する。

 魔力の奔流の中、叫び続けるオーギュント。

 それを見る居並ぶ騎士達は、自らの力の無さを嘆き、剣神に祈りを捧げる。


 -どうか、剣神よ、少年をお導き下さい-



第九話 生まれいずる刃 番外 戦禍の魂 現世の神と冥界の神

 月の女神であり、現世の神でもあった紅い女は、戦場で殺されてしまった魂と対話する。

 恨み、悲しみを訴える魂を、女は愛し子と呼び、次の世界での幸せを約束する。

 魂を導く存在がもう既に現世に生まれ出でていることを罪深き魂に告げ、贖罪のための道を開く。

 世界に冥界の神、大狼サイレスの咆哮が響き、冥界が出現する。

 紅い女は、罪深き魂を思い、血の涙を流す。


 神々の頂で黒髪黒瞳、カイの姉神が世界に語りかける。

 神の決定論によって、宿命付けられた幸せを。


 神々は世界を蝕む混沌を決して許さない。

 そして、最強の刃、剣神は果てのない戦に出陣する。



第二話 あなたの騎士となり 1

 召還から一夜明け、目覚めたカイは、サラに言われるがまま、神でありながら家事をする。

 食卓には、百合をベースにした見事なマジックフラワーがあった。

 それが、サラが作ったものだと知り、カイはサラの意外な才能に驚き賛辞の言葉を口にする。

 食後、カイはレオーネとともに学園に赴くことになった。

 その際、レオーネはカイに王族の特権である個人近衛になるように勧める。

 権力下に置かれることを懸念したカイであったが、レオーネのために近衛の制服に身を包む。

 通学のために乗り込んだ馬車で、レオーネに微笑みかけるのは貴族ではなく平民たちであった。



第四話 あなたの騎士となり 2

 学園に訪れたカイとレオーネを待っていたのは、領主ガイゼリックの秘書であるクシェルであった。

 「百目の塔」に案内され、もろもろの説明を受けたカイであったが、クシェルはカイだけではなく、レオーネをもぞんざいに扱う。

 剣を抜こうとしたとき、召還の立会人でもあったコールが現れる。

 コールは、レオーネに対しても礼儀を尽くす。

 学園として、今まで以上の支援は出来ないことを告げるコールに、レオーネはカイとサラへの絶対の信頼を見せる。

 その姿に公女としての姿を見たコールは、レオーネとカイに興味と好意を覚え、個人的な支援を約束する。



第六話「王女と騎士、二人の姉」

 サラはカイがいないうちに、レオーネの庇護者であったレナータ・ステッラ・グラナトゥム第一公女に連絡を取る。

 そこで初めてカイが召還の儀でしでかしたことを知る。

 他国の追及を恐れたサラであったが、レナータ公女は持ち前のカリスマ性でもってサラを安心させる。

 親友同士の二人は、カイが如何なる存在であろうとも、レオーネを信じることを確認しあう。



第十話「日常、オーク、ゴブリン、憲兵の青年」

 召還されてから二週間、カイは暇をもてあましていた。

 それも全て身から出た錆で、問題ばかり起こしているカイをサラが一人にしておかなかったからである。

 それでも、カイはレオーネと過ごす穏やかな日々を幸福に感じていた。

 そんな中、カイ以外の神が干渉してきていることが明らかになる。

 カイはその神がいたずら好きであったことに一抹の不安を覚える。

 カイはとある商会に属するオーク、憲兵の青年とゴブリンと交流を深める。

 そして、研究機関マルブが亜人にとって住みよい場所であることを知る。



第十一話「剣鬼と剣神、手繰り寄せる宿命の糸」

 カイ達は、たまにはと、レストランにて食事を取ろうとする。

 しかし、サラが席をはずしているうちに、貴族の青年がレオーネに侮辱の言葉を吐く。

 耐えるレオーネは、カイに微笑みかけ、自制を促すが、カイは貴族を挑発する。

 サラが駆けつけたときには、周囲は決闘騒ぎに熱狂し、事態はもはや収まらない。

 そこに、オーギュントが現れ、貴族の代わりにカイとの決闘を引き受ける。

 それは場を治めるための茶番であった。

 しかし、神の力を流出させたカイは人を許さない。

 真なる最強を前に、かつての戦場を思い出しオーギュントは歓喜する。

 その姿に、カイは、かつて剣聖の称号を授けた少女が、オーギュントの高祖であることを知る。

 カイの刃がオーギュントに下ろされようとした瞬間、現世の神が現れ、サラとオーギュントのかけがえの無い記憶をカイに見せる。

 二人の関係を知ったカイは、オーギュントの剣で己を貫き、決闘を相打ちで終わらせた。


第十二話「決闘後、それぞれの思い」

 サラは、オーギュントを殺しそうになったカイに恐怖を抱く。

 普段どおりに振舞おうにも上手くいかない。しかし、レオーネの言葉で自分を取り戻す。

 一方オーギュントは、カイのことを家礼のザイオンに喜びを持って伝える。

 オーギュントが待ち望んでいた強者に出会えたことをザイオンは喜ぶ。

 戦が生きがいの彼らにとって、カイの正体など取るに足らないことであった。

 治療の後、カイはガイゼリックに呼び出される。

 そこで、ガイゼリックの使い魔ベルタと会話をする。

 グラナトゥム公国とカリブルヌス騎士団国からの圧力を警戒したガイゼリックは、カイのことを不問に付し、もうしばらく様子を見ることに決める。


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