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いよいよ

「お前(俺)のその選択肢、今の俺の意志でへし折ってやる」


※補足をつけないとわかりにくいな!!


「まあ仕事はこの際ええは、信用は失わないようまた考えよう。この能力、万能感素晴らしいね。」


2026年のあの孤独な部屋は、いつも冷え切っとった。

現場の最前線で使い潰されて、兵隊としてただ今日を生きるためだけに動かす身体。すれ違い続け、いつも何かに腹を立てているように見えた佳枝の横顔。


「もし、あの22歳の転落がなければ……」

そんな、何度繰り返したかも分からん後悔の夜は、もう終わりや。


ゆっくりと目を開けると、視界に飛び込んできたのは、見覚えのある安アパートの天井やった。

1998年、5月。

俺は確かに、あのハイツの部屋に立っていた。


押し入れの奥へと放り込んだボストンバッグの重みを、今も右手が覚えとる。JRAの網を潜り抜けて手に入れた、3億4,009万円の塊。

その中から、現実的な生活費として9万円を抜き出し、握りしめた。


「9万円って……30ヵ月分の小遣いやんけ!! 手が震える。3億より9万円だな!!」


思わず苦笑いが漏れる。あかん、心底介護貧乏に慣れてしまい、お金の感覚が完全にバグっとる。2026年の俺にとって、数万円は大金やった。だが、今の俺の背後には、3億の資産が眠っている。


目の前には、因果を固定するあの縦型の「白いスイッチ」が、現実の光景に混じって静かに浮かんでいた。


そうだ。俺はもう、すべてを思い出した。

わざわざ2026年の未来から、2000年のゴールドプラン狂騒曲が始まる「2年前」のこの時代へと飛んできた本当の理由を。


あの時、隆史の口車に乗せられて背負わされた巨額の借金。800万円 


あの裏切りのせいで、俺の心から「独立」の二文字は消え去り、誰も信用できなくなった。ただ借金を返すためだけに心を殺して働くしかなくなった、あの28年間の呪縛。

そんなクソみたいなプロット、仕組んだ奴が誰であれ、今の俺が圧倒的な力でぶち壊してやる。


最初から自分が理想とする「国に上申できる立場」へ、最短ルートで駆け上がれるはずだ。


「たまどもが仕組んだプロットなんて、知るか。俺の人生のやり直しは、ここからや」


佳枝を二度と怒らせたりはしない。


パチン、と空間に浮かぶ白いスイッチを指先で弾いた。時間と目的地を示す。俺にはまだ見えない文字もあるようだが今のコントロールボックスには 早送り 巻き戻し 保存 新たに場所移動 日時の詳細設定 ができるようだ。 使えば使うほど様々な機能が追加されるのだろうか?


目的地 『竃門真銀行』前 路地  日時 1998年5月18日 


・・・・・よく考えたらこれすごいよな 場所指定もできるし 日時も選べる 例えば銀行の貸金庫なんかに飛んでとかやろうと思えばなんだって・・・

まあ世界中の「たま」たちが因果律を書き換えてこちらに襲ってきたらどうしようもないので、小心者の俺は、ほそぼそやろう。


もといバッチ!!

視界が揺らぎ、次の瞬間、俺はかつて隆史と契約を交わしたあの場所『竃門真銀行』前の路地に立っていた。


入口を入ると大理石の床を踏み締める靴音が、やけに高く響く。


窓口の向こうで、まだ何も知らない行員が「いらっしゃいませ」と営業スマイルを浮かべている。俺はその正面へと、迷いのない足取りで歩み進めた。


終わったらビッグマ●ク食おう!!

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