人々の自覚は、
今日はその十年を記念した日だった。その中を少女、亜綺は跳ねるように駆けていく。高校の制服を着ているからかろうじで高校生だとわかるが、そうでなかったら中学生と思われても仕方の無いような雰囲気だ。彼女は鞄など持ってさえいないかのように軽快に、そして楽しそうに階段をも駆けていく。今日は姉の夏綺が半年ぶりに帰ってくる日だった。家につき、扉を開くのももどかしくただいま!!と叫ぶ。靴を脱ぎ捨て、リビングに入るとソファでくつろいでいる姉に飛び付く。
「お帰り、お姉ちゃん!!」
毎度のことで慣れている姉は綺麗な受け身を取る。
「ただいま、亜綺。」
亜綺は姉の温もりを感じながら安堵していた。今回もちゃんと帰ってきてくれた。心の底からよかった、と思った。姉は街でもかなり危険な職についていた。犠牲者にして王、超能力者以瑠の警護。それはいつ命を落としてもおかしくないような職だった。早20歳の彼女が就くべき職だとは、本来ならば到底言えまい。
夏綺は確かに強かった。薙刀を持たせれば誰にも負けやしない。だけど問題はそんなことじゃない。彼女が以瑠の警護として闘う相手は、他ならぬ都市を浮かせる以瑠の力の奔流を邪魔する地上からの動植物、すなわち大量の命なのだから。
以瑠が力を出せば出すほど、それを邪魔しようとする力も強くなった。その中で闘うことの過酷さは、もはやここに語る必要さえあるまい。
夏綺は以瑠が窪みの底へ行く度、そのために彼についていく。確かに以瑠について底に行く者は他にもいないでもなかったが、それでも亜綺はそんな危険な仕事をする姉が心配で堪らなかった。
「お姉ちゃん、大丈夫だった?またどこか怪我してない?」
心配そうな顔を夏綺の胸からおこす。
「大丈夫大丈夫。心配ないよ。」
優しげに夏綺は笑って答え、
「っていうか少しでも心配なら帰って早々あたしの胸に飛び込むの、やめてくれない?」
と亜綺にデコピンしながら付け足す。
「だってぇ…」
「亜綺だってもう高校卒業したら就職するんでしょ?いい加減親離れじゃないけど姉離れしなさーい」
優しく宥めると、夏綺は立ち上がり、小さな鞄から、いくつかの小冊子を取り出した。
ここでやっとメインキャラ登場…なんですw
多分次も設定かな?(-""-;)
堪忍ww
多分第四章くらいからは本格的に…www
あ、コメント、感想、大いにお願いしますw




