8話
私がジャンガジャンガの動きを確認してたら男神様を昨日よりもキツそうに縛り上げた女神様のお怒りが収まってしまった
私の渾身のジャンガジャンガが披露出来なくて残念だ
「この男の事は後で叱るとして!
今はあなたの事です!ナルミ ユウカ!」
戻ってきた矛先に私は神妙な顔を作って女神様を見返す
「あなたはどうあっても転生したくないというのですね?」
「そうですね」
「どうあっても壁から離れたく無いと?」
「ええ!
あそこが私の安住の終の住処です!!」
私史上1番の笑顔で答えたらまた女神様の腰が引けた
解せぬ
「……ゎかりました!
わかりましたよ!もう!」
「分かっていただけましたか!?」
「いえ、わかりたく無いですけどね本当に
でも神の都合で振り回した貴女を、今またこちらの都合で振り回すわけにはいきませんので…」
女神様がめちゃくちゃ疲れと悲壮感を漂わせながら言う
哀愁たっぷりで新たな女神様の魅力にドキドキしちゃいそうだね!
「なので私妥協しました」
「女神様…!!」
「貴女には壁の精霊に転生して貰います」
「…はい?」
なんですか?その変な精霊…
「貴女がそれを言いますか!?」
「あ、すいません
つい…」
「はぁ
苦肉の策ですよ
剥き出しの異世界の魂が、本来魂が定着する筈のない壁の中にいつまでもあるのは危険なのです」
女神様が頭が痛いという風に首を振る
「なので作りました」
「作りました?」
パードゥン?
「ええ、貴女だけの為に壁の精霊という存在が生まれました
今まで通り壁の中にも潜めますし、あちこちの壁を移動する事も出来ます
これで不服はないでしょう?」
「はい!完璧です!流石女神様!
ありがとうございます!!!」
「…はあ〜〜〜」
心の底から感謝の気持ちを伝えたのに溜息付かれたよ?
おかしいね?




