希望
夢で見た風景。
あの少女...
夢の中では自分も少年ぐらいだったから、今じゃあの女の子はもう20すぎの女性か...
まさかな。
佳代「なんかわかったの?」
と佳代が俺に言ってきた。
「昨日夢で、この風景が出てきてたんで驚いてた。」
佳代「どんな夢?」
「小さい女の子と学校帰りかな?んで、この道を歩いていたんだよね」
佳代「ふーん」
「でも、俺自身その子のこと覚えてないんだ。その時の自分もまだ少年みたいだったけど、もしも同じように成長したら、佳代ちゃんと同じぐらいの年齢かも」
俺がそう言うと佳代は一瞬だけ寂しそうな顔をしたように見えた。
すぐに笑顔になったので、気のせいかと思い、特に気にしなかった。
佳代「案外あたしの友達だったり( 笑 )けどここって年寄りばかりで、同じ年の子ってみんな都会に出ちゃったんだよねー!若い子少ないから、学校も学年ごとに3人とか当たり前な感じ」
佳代が軽くいい放つ、一クラス3人とか少なすぎる。そりゃ友達もあんまりいないわな。
「それじゃあ夢の中の情報辿って見るつもりで、あの頃は小学生ぐらいだったから、学校見てまわるか!」
そう言って俺は佳代と学校に向かうことにした。
そうして辿り着いた学校を見ると、既に廃校だった。
佳代「言うの忘れてた。この学校5年前に廃校になったんだよね。テヘ」
先に言えよ。と俺は心の中で突っ込んだ。
佳代「ちょっと中見てまわってみる?もしかしたらなにか思いだせるかも!」
佳代が俺にそう聞くと
「勝手に入って大丈夫なの?」
俺は心配で彼女に聞いてみた
佳代「とくに立ち入り禁止にはなってないから大丈夫と思う!」
思うってなんだ、思うって。
「佳代ちゃんがそう言うなら少し見てまわるか。危ないとこあったら行かないようにしよ」
そう言って俺は佳代と、廃校の中に入っていく。
校舎に入った俺たちは周りを見渡す。
廃校なためか周りは静けさと相まって、不気味な感じを漂わせていた。
佳代「人のいない学校て、なんか寂しいね。」
佳代はぼそっと呟く。
「佳代ちゃんはここに通ってたんだよね?その時はどうだったの?」
俺がそう佳代に問うと
佳代「小さい頃だしあんまり覚えてないんだけど、子供が少ないから学年関係なしで、休み時間みんなでよく遊んでたなぁ」
佳代は答える
「毎日ちっちゃい運動会みたいだね( 笑 )」
佳代「それはそれで楽しかったけどね!」
俺の冗談に佳代は笑って答えた
佳代「で、なにか思い出せた?」
校舎の中を歩きながら佳代は俺に聞いてきた
「これだけ回っても、ピクリとも感じないんだが、、、」
俺は自分の夢から推理して、ここにヒントがあると睨んできたが、なんにも感じないことにガッカリした。
佳代「これだけ回って収穫なしなら他あたってみる?そう言えば、森の方からきたんだよね?もしかしたらなにかあるかも!」
佳代がなかなかいいこと言った。
「たしかに、、、あの時は寒さで気が動転してたから、じっくり見てなかったし、改めて確認するのもわるくないね!」
俺は佳代の提案に乗って、廃校から出ることにした。




