決意
「おばぁちゃーん!ただいまー!」
彼女が元気よく叫ぶと
「こらこら、夜も遅いんだし近所迷惑だよ。ったくこの子は、、、おや?そちらの方は?」
彼女のおばぁさんがこちらに気付いて尋ねてきた。
俺が答えようとしたら、彼女が
「この人、記憶ないみたいで行く宛ないから家につれてきちゃった!今晩泊めてあげてもいいかな?おばぁちゃん!」
途中のいきさつはしょってるとこに物申したくなったが、見ず知らずの自分を泊めてくれるよう頼んでくれてる彼女に横槍いれるのはどうかと思い、黙っていることにした。
「おやおや、それは大変だったねぇ、ちょうどご飯できるとこだから上がっていきなさい。それとこの季節にその格好だと寒かったでしょう?お風呂も沸かしてあるから先に入っていきなさい。」
嫌な顔せずに親切にしてくれるおばぁさんと、初対面で見ず知らずの俺に泊まっていけと言ってくれた彼女に、深く礼をした。
「ありがどうございまず」
涙が溢れた。
風呂に入って俺は、物思いにふけっていた。
今日の出来事を振り返る。
記憶が全くなく、身分を証明できるものすらない。財布すら持たないままでなんで森にいたのか。
考えても考えても記憶の一欠片も出てこない。
彼女にはしばらく泊まっていっても大丈夫と言われた訳だけど、さすがにずっとこのままじゃ何もすすまない。
「色々回ってみるか、、、」
俺がそう思った時
「タオルと着替えここ置いとくから!あと隣にドライヤーも置いとくからちゃんと頭乾かしなよ!でないと禿げるよ!( 笑 )」
俺の涙を返せ!
と思いながらも彼女の気配りに感謝する。
「そろそろでるか」
悩んでも仕方ないし、明日色々まわってから考えようと俺は風呂を出る。




