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殲滅戦記メギド  作者: 松茸
EpisodeEnd.終戦記ラグナロク
39/45

CodeⅤ:敗戦

「シリウス。準備はいいか」


「問題ない。我が主よ」


 両腕に付けた改良型可変式ガントレットをグッと握り込み、私の隣に追従するシリウス。


「リリィ。スサノオを頼む。

 私とシリウスは大丈夫だ。

 サンドラを失うわけには行かない。

 分かるな」


「おまかせを。ネイター如きにやられるマスターと剣ではないですよね?」


 冗談めかしてニコニコと。

 リリィは一度私が死んだ経験をしている。

 とっくの昔に私はそう簡単には死なないことを理解している。


「当然だ。

 スサノオ。殿は私が務めるが、いざという時、分かってるな?」


「まかせて。ママに仕込まれたスナイパー後衛技術を見せてやるから」


 絶対の信頼。勿論応えてみせる。


「ガラハッド。派手にやるぞ」


「好きにやっていいんでしょ?

 なら、私の専売特許。

 改造を施された、魔王の左腕としての初陣、この敗戦に尽くせるのなら本望」


 フル改造されたガラハッドが、白い装甲、その顔に嵌められたアーマーが、キラリと不敵に光らせる。


「メイド共。今日ばかりはサボりは無しだ。

 全軍を誘導しろ」


「「「畏まりました!!」」」


 全マッドへ告げる電子信号。


『全軍に告げる!!

 我々はこれから!


  敗戦する!!


 だが!!唯の敗戦ではない!!


 勝つための!取り返すための敗戦だ!!


 恨むならば、敵ではなく!私を恨め!

 それでも付いて来るのならば!!

 そんな狂った奴は全員生き延び、互いを助け!


 逃げ延びよ!!!


 さぁ!走れ!戦え!!



 己の、命のために!!!!!』


 ドォ!!っと、激しい音を響かせ、数多のネイターを蹴散らしながら、時に走り、時に空へ。


 逃げ続ける。

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