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殲滅戦記メギド  作者: 松茸
EpisodeEnd.終戦記ラグナロク
37/45

CodeⅢ:電子会議

「ギーナ、それほどなのか?」


 シリウスは腕組みしながら、疑問を口にする。


 電子会議は私がマッドになる前からあった。


 だがそれを使うことはなかった。

 必要がなかったからだ。


 シリウスの表情は、ここが落とされないだろうという、絶対的な自信を体現しているようだった。


「私は密かに、ミラーズを張り巡らせ、限界値で電子線を繋ぎ、遥か遠くにあるとされるネイターだけの街へ、偵察に出かけていた。

 そのネイターの街が、たった数機を残して、もぬけの殻。


 これが何を意味するか分かるか?」


 相変わらず抜け目のないギーナにシリウスは顎に手を当てながらじっくりと考える。


 ガラハッドがいち早く、深刻そうに応える。


「…殲滅、かな?」


「具体的なことは分からん。

 だが、この状況だ。

 議論するまでもない。

 この世界でメギドとは、殲滅、終戦を意味する。

 まず間違いなく、全ネイターに発令されているはずだ」


 ガラハッドは矛盾を提示する。


「数機の残ったネイターは何なの?」


「簡単な話だ。

 強固な自我による、自分を守る為の、自身を生かす防衛反応。

 つまりネイターは、自我を持っている」


 メビウスが同意する。


「ギーナたんの言う通り、あれはまず間違いなく自我だね。

 私が言うんだから間違いないよん」


 リリィが更なる疑問を提示。


「なら、なぜ今なんでしょうか…?」


「…私や、地下シェルターの排除、或いは、ガラハッドを生み出した技術者のような者が、世界の破壊を目論んだ可能性。

 いや…、待てよ」


 もっと根本的な部分で、ギーナが犯人の特定をすることは、不可能ではなかった。


 千変機構、メギド…。


 また、すっかり忘れていた。


 メビウスは千変に出さなかった存在。

 主人公であるギーナがマッドになるのはガラハッドの戦いじゃない。


 ガラハッドも千変機構にいなかったマッドだ。


 まさにこのネイターの襲撃により、死にかけた主人公が、リリィの手によって、マッドに変わる。


 だから候補を外していた。


 だが、たった今思い出した。






「……デディケイト、かもしれない」

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