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殲滅戦記メギド  作者: 松茸
Episode3.ガラハッド
32/46

CodeⅩ:アイリス

ーーギーナが眠って一ヶ月。


 なぜ起きないのか。


 リリィは原因が分からなかった。


 手には大量の傷を作り、髪はボロボロに。

 服も手入れをしていないのは丸分かりだった。


 シリウスは尖閣軍に指揮を取り、戦闘訓練を行っていた。


 何かしていないと、破壊衝動を抑えられないかもしれないから。


 ガラハッドは大半の時間、アイリスの地下にいた。


 夜だけ、シリウスと駄弁りながらオイルを呷る。


 なぜ、そのまま死なせてくれなかったのかと、その骸骨の日記を見ながら、話しかけるのだ。


 尖閣軍の皆は日に日にシリウスの背中に影が募るのを、眺めることしかできず訓練に没頭する。


 サンドラは思う。


 まだ、あの悪魔が起きないのか。


 お前はこれを計算に入れてたのか。


 スサノオは、眠るギーナの横で、眠りについた。


ーーーーー


-・・--

-・・・-

・・--

・-・

・-・・


「お前結婚せんの?」


「俺にそんな相手がいると思うか?」


 バイトの同僚(?)にそう聞かれた。




「そんなもの捨てなさい!」


「母さんにはわからない!

 分かるわけがない!

 これは、僕が作ったんだぞ!!」


 幼い頃、母(?)に捨てられそうになり、必死に守っていた。




「私はこの世界が嫌いだ。

 何もかもが合わない。

 生きるのが疲れるほどに」


「……そう」


「生を否定されるわけでも、肯定されるわけでもない。

 自分には、何一つ才能がない。

 別にいいさ。なくたって。

 それでも。思ってしまうんだよ。

 考えてしまう。

 こんな世界なら、好き勝手できるのに」


 BARで出会った見知らぬ女。




「ギーナ。あたしは、なんなんだ?」


 シリウス。




「主様…。私では、原因が…」


 リリィ。分からなくて当然だ。




「…………」


 ずっと居た気配。何も言わないが…。

 分かるぞ。スサノオ、か。




「…いつまで寝んのよ」


 なんだ。サンドラも来てたのか。



まだ、私は死にたくないぞ。


『わたしが、しっぱいするとでも?

 あなたが作った無限の可能性ですぞ?』


分かっている。

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