CodeⅩ:アイリス
ーーギーナが眠って一ヶ月。
なぜ起きないのか。
リリィは原因が分からなかった。
手には大量の傷を作り、髪はボロボロに。
服も手入れをしていないのは丸分かりだった。
シリウスは尖閣軍に指揮を取り、戦闘訓練を行っていた。
何かしていないと、破壊衝動を抑えられないかもしれないから。
ガラハッドは大半の時間、アイリスの地下にいた。
夜だけ、シリウスと駄弁りながらオイルを呷る。
なぜ、そのまま死なせてくれなかったのかと、その骸骨の日記を見ながら、話しかけるのだ。
尖閣軍の皆は日に日にシリウスの背中に影が募るのを、眺めることしかできず訓練に没頭する。
サンドラは思う。
まだ、あの悪魔が起きないのか。
お前はこれを計算に入れてたのか。
スサノオは、眠るギーナの横で、眠りについた。
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「お前結婚せんの?」
「俺にそんな相手がいると思うか?」
バイトの同僚(?)にそう聞かれた。
「そんなもの捨てなさい!」
「母さんにはわからない!
分かるわけがない!
これは、僕が作ったんだぞ!!」
幼い頃、母(?)に捨てられそうになり、必死に守っていた。
「私はこの世界が嫌いだ。
何もかもが合わない。
生きるのが疲れるほどに」
「……そう」
「生を否定されるわけでも、肯定されるわけでもない。
自分には、何一つ才能がない。
別にいいさ。なくたって。
それでも。思ってしまうんだよ。
考えてしまう。
こんな世界なら、好き勝手できるのに」
BARで出会った見知らぬ女。
「ギーナ。あたしは、なんなんだ?」
シリウス。
「主様…。私では、原因が…」
リリィ。分からなくて当然だ。
「…………」
ずっと居た気配。何も言わないが…。
分かるぞ。スサノオ、か。
「…いつまで寝んのよ」
なんだ。サンドラも来てたのか。
まだ、私は死にたくないぞ。
『わたしが、しっぱいするとでも?
あなたが作った無限の可能性ですぞ?』
分かっている。




