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殲滅戦記メギド  作者: 松茸
Episode3.ガラハッド
30/45

CodeⅧ:眠り

短いので2本投稿です。

 ギーナは眠りに付き、眠り続けた。

 まるで死んでしまったかのように。


 リリィ曰く、アンバー粒子に完全には適合できていないとのこと。


 習慣のように注入していた、液体化したアンバー粒子に、身体が本格的に慣れるのは、まだまだ先の話であり、予断を許さないのだと。


 予備の血液もなくなり、スサノオのオイルで代用するしかないことも、その危険な状態に拍車を掛けていた。


 まだまだ、緊張が解けない。


 それでも、確かにやりきった顔で寝ているギーナを見つめる“4機”と尖閣軍・リーダーであるサンドラ。


「ギーナは、やっぱり人間なのね…」


「…私も、自覚させられました。

 ですが、この適合が終われば、我が主は間違いなくマッドの一人です」


「……未だに信じられない」


「なんだよ。ガラハッド。

 ギーナがせっかく作り直した身体にケチつけんのか?」


「私の身体、破壊に動こうとするこの壊れた意識が復活するなんて。

 だって50年ぶりなのよ?

 世界がこんなに荒れてることも…。

 お父さんが、自殺したことも、あんなものを私の死体に仕込んだことも。

 何もかも…、信じられないわ」


「全く、元人間ってのは」


「ママは天才なの。だからそんな事簡単」

 

 サンドラが言い放つ。


「でもそのママは今も寝たきりよ」


「………」


 ガラハッドはかつて、生きていた頃の記憶をメビウスのミラーズによって取り戻していた。


 その瞬間に、ギーナは完全に眠りについた。


 そして今も尚、ギーナは眠り続けていた。

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