CodeⅧ:眠り
短いので2本投稿です。
ギーナは眠りに付き、眠り続けた。
まるで死んでしまったかのように。
リリィ曰く、アンバー粒子に完全には適合できていないとのこと。
習慣のように注入していた、液体化したアンバー粒子に、身体が本格的に慣れるのは、まだまだ先の話であり、予断を許さないのだと。
予備の血液もなくなり、スサノオのオイルで代用するしかないことも、その危険な状態に拍車を掛けていた。
まだまだ、緊張が解けない。
それでも、確かにやりきった顔で寝ているギーナを見つめる“4機”と尖閣軍・リーダーであるサンドラ。
「ギーナは、やっぱり人間なのね…」
「…私も、自覚させられました。
ですが、この適合が終われば、我が主は間違いなくマッドの一人です」
「……未だに信じられない」
「なんだよ。ガラハッド。
ギーナがせっかく作り直した身体にケチつけんのか?」
「私の身体、破壊に動こうとするこの壊れた意識が復活するなんて。
だって50年ぶりなのよ?
世界がこんなに荒れてることも…。
お父さんが、自殺したことも、あんなものを私の死体に仕込んだことも。
何もかも…、信じられないわ」
「全く、元人間ってのは」
「ママは天才なの。だからそんな事簡単」
サンドラが言い放つ。
「でもそのママは今も寝たきりよ」
「………」
ガラハッドはかつて、生きていた頃の記憶をメビウスのミラーズによって取り戻していた。
その瞬間に、ギーナは完全に眠りについた。
そして今も尚、ギーナは眠り続けていた。




