↓ ↑ページトップへ
表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
殲滅戦記メギド  作者: 松茸
Episode3.ガラハッド
25/46

CodeⅢ:終焉の招く者・ガラハッド

 カプセルの中で眠っているマッド。


 白いアーマーがキラキラと青い光沢を放ち、無骨な機械で顔を覆っているガラハッド。


 所々に金色の装飾が施されている。


 高貴な騎士。趣味はいい。


 だが。


 そのカプセルに手を当てて、システムがまだ生きてることを確認した。


「どういう目的でとか。

 世界を壊そうとしてるとか。

 起こしたらどうなるかとか。

 そんなものはどうでもいい。

 私はお前が眠っているこの現状が納得できない。

 だから、起こす」


 『起動シークエンスを開始します』


 メーターが一気にMAXへ。

 システムが一つずつ、動き出し、ガラハッドに、確かな生命を齎した。


 ドッ!!っと音が鳴るほどの確かな破壊の重圧に、私達は気圧され、物理的な風圧により後退る。


『終焉を招く者・ガラハッド:起動

 世界を、破壊する』


「戦闘開始だ!!!!

 D・Bデバイス.起動!!!」


 デコイーズを8つ取り出し、Deep Blueにてガラハッドを嵌めようと空中のホログラムに手を翳す。


 シリウスは私の前を陣取り、備える。


 リリィは後方支援。スサノオは銃を構えつつ、ガラハッドの様子を窺う用にしていた。


 万全な体勢。




 そんな姿を嘲笑うかのように、かの円卓の騎士の一人は動き出した。


『脅威的な幻惑状態を確認.

 アンバー粒子・分解.

 幻惑状態を解除』


 そう告げていたガラハッドに、強烈な嫌な予感が脳裏を過ぎり、私は動き出した。


 一歩間に合わずに。


『脅威を確認.対象:人間1.

 周囲の機体:アンバー粒子の使用を確認.

 脅威レベル最大

 殲滅システム:メギドを執行』


 リリィから順に、スサノオ、シリウスが倒れた。


 ガラハッドは動いていない。


 最後に私のメビウスが、ガラクタへと早変わりした。


「ギィ、ーな…!」


 シリウスがなんとか起き上がろうと、私の名前を呼ぶ。


 失敗した。


 今更になって気がついた、可能性。


 アンバー粒子の使用を確認と言ったガラハッド。


 操作ができるんだ。


 絶劇スモッグを使用し、エネルギーを確保して、アンバー粒子を使い、私達がアンバー粒子を取り込むのを停止させた。


 だから、全員動けなくなった。


 私以外は。


 だが、その私も。


『対象:捕獲完了.このまま、絞め殺す』



 何故、思い至らなかった。


 何故、その可能性を考えなかった。


 何故、別の手段を用意していなかった。



 今尚、首を絞められながら、メビウスが一つ一つ、私から剥がれていく。


 考えても、考えても、ここから打開できる手段が、一つしかない。


 だから。


「ガ、ラ、ハッドよ。

 き……ぶん、、は、どう、かな?」


『ーーーーーー』


 機械のように、無表情のガラハッド。


「無…ぐぅ……視……か?」


『世界は破滅を求めている』


 ははは!そうか!ガラハッド!


 首を絞められ、動けない。

 ガラクタ同然の【メビウス】による重力の重み。


 されど、ギーナは不敵に笑う。


「……ぐぅ…、そうとも。

 せ、界は…、今、ま、…さに、破滅に、向かっている。

 だ、が、一つ、間違って、いるぞ?

 救世の騎士…、ガラ、ハッドよ…。

 いま、世界よりも、先にお前が、破滅に、向かっている」


 何故か、少し緩まった腕に、私は安堵した。

 これで使える。


「が、ら、ハッド。

 おまえは、人間が、どういう、いき、ものか、しっているか?

 にんげんとは、生きようと、足掻くもののことだ」


 メビウス、自爆しろ。


 アーカージを一瞬だけ発動させ、体内に仕込んだ電気を帯びる鉱石、それを起動する。


 そうすれば、自ずと右手のみ残ったメビウスが、起動する。


 私の脳内にのみ、通達される信号。


『Armored・Mobius:自爆を開始します。

 探求する者・SEEKER.


 あなたと共に、散れることを。


 私は、誇りに思います』


 一つだけ、右手のメビウスの欠片に小さく仕込まれたデコイーズから、その言葉が紡がれ、この地下空間全体を覆うほどの、電磁パルス。EMP爆破自爆。



 私はそれに巻き込まれながら、リリィに、願い事を。



 私はお前に賭ける。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。