CodeⅡ:ここしかない
「リリィ、シリウス、スサノオ、私はガラハッドを起こそうと思う」
「………」
「……」
「ママ。ほんとにいいの?
話したってことは迷っているんじゃないの?」
正直に言えば、まだ勝てないのではないかと不安は残る。
だけど、それでは。
「いつまで経っても、起こしてやれないじゃないか。
武装はしっかりと整えた。
スサノオも予想以上に成長した。
準備もした。
これで二の足を踏み、止まれば、永遠に起こしてやれないと私は思う。
だから、起こす」
「……ほんとにいいんですね?」
「あたしはギーナの判断に任せることしかできねぇ。
あたしがガラハッドに勝てるかは…、ちょっと自信ねぇけど」
「ママ。私は反対するよ。
ママが死ぬ可能性が1%でもあるんだよ?
ママは知ってると思うけど直せるマッドとは違うんだよ?
人間なの。どこまでいっても」
そうだ。私は人間だ。
だからこそ思ってしまう。
「あそこで眠っているガラハッドをいつまで寝かしておく気だ。
私が起こさねば誰が起こす?
居ないんだよ。起こせる者が。
私は眠り続ける兵器を許容できない」
スサノオは観念した様子で。
「今回ばかりは止めたかったかな。
もし、ママが死んだら、追いかけるからね?死なないで。死にたくないから」
なんて、酷い言葉なのだろうか。
私はそう考えずにはいられなかった。
私も酷い奴の一人だから。
ギーナはアーカージに黄色の液体が入った注射器を入れ、目を閉じて、深く息を吸ってから席を立った。




