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殲滅戦記メギド  作者: 松茸
Episode3.ガラハッド
23/45

CodeⅠ:日常

『世界は破滅を求めている』


「……ぐぅ…、そうとも。

 せ、界は…、今、ま、…さに、破滅に、向かっている。

 だ、が、一つ、間違って、いるぞ?

 純潔の騎士…、ガラ、ハッドよ…。

 いま、世界よりも、先にお前が、破滅に、向かっている」


────────────────────


「まま!これは何?」


「……デコイーズだ。

 私や別のものの偽物を生み出して、相手に誤認させるところから始まった、高機動型ボールだ」


「へぇ!まま!こっちは?」


「……それは電動ドリル。

 穴を開けるための機械で、例えば、ネジをはめられる穴を作ったり、解体するときや、地面に穴を開けるのを簡単にするための機械だ」


「すごい!簡単にってところ!」


 どうしてこうなった?


 起動直後にこの人工マッドは、こう言った。


「まま!ままはなんでままなの?」


 なんでなんでは子供の特権であり、それを解決してあげるのは古来より親や大人の役目である。


 だから、それはいい。

 聞かれるのはいいのだ。


 だが、なぜ私をママと呼ぶのだ。


 私は作った機械を子供たちとは呼ぶが、ママと呼ばせる趣味はない。


 そして一番困る質問として、ままはなんでままなの?などという、陳腐な質問に私は何と答えるべきか。


「……君の生みの親だからだ」


 私は何を言っているんだろうか、という言葉を呑み込むことにした。


ーー1日後。


 またしてもとても許容しにくい摩訶不思議なことが起こった。


「ママ、質問よ。私の体はなぜ小さいのかしら?」


 ……答えづらいにも程があるとは思わないか?この時私は、世の母親が凄いことを思い知った。(自身の子供が自分はなぜ小さいの?などとは聞いてこないだろうが)


 不思議なのは、このマッドは以前まで子供のような言動をしていたことだ。


 なぜ、なぜ大人びている?


 流石に成長が早すぎる。


「大きくはできるぞ?」


「ほんとに?正真、違和感が激しすぎて困っていたのよ。

 お願いね?リリィさん、ママ」


 私はこのマッドを、成長する者・スサノオと名付けることにした。


ーー更に1日後。


 私とシリウスに戦闘の仕方を教えてもらっているスサノオを見て、リリィは結論付けた。


 子は親に似る、である。


 私は誠に遺憾であった。

────────────────────

ーーとある日の殲滅戦。


「あら、困っちゃうねぇ。

 ママ、アイツラママのことを何も理解してないよ。

 ママが動いたら、地図から街が消えるのにね?」


 スサノオはやれやれといった様子でギーナをママと呼ぶ。


「…そこまではしない」


「嘘ね。一箇所したじゃない。

 そこまでのこと。私覚えてるよ?」


「覚えてて偉いな」


「え!?ママがほめた!?うそでしょ!

 世界の終わりだわ!!」


「……世界の前にお前を終わらせてやろうか?」


 ギーナはデコイーズを取り出し、手で遊びながらスサノオを睨みつける。


「……こほん!

 さーて!殲滅!殲滅!」


 スサノオが破壊する様をギーナは溜め息を付きながら、眺めた。

 リリィはニコニコ。


シリウスは天を仰いだ。

殲滅戦記メギドのキャラクターイメージソングをAIに歌詞を見せて作ってみました。

良かったら聴いて頂けると嬉しいです。


捧げる者・デディケイト:テル

https://youtu.be/_HqPLEuDWcM?si=eFbvCDKp2ICBKGje


探求する者・SEEKER:ギーナ

https://youtu.be/wZ7zxLF2ouc?si=zOwqQdXYZfu13QbW

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