CodeⅤ:作戦会議
「さてと。データを見た限り、君達尖閣軍の敵はドットとネイターによる混成軍のようなものだな。
対してこちらは、マッドのみで構成された尖閣軍と、私、シリウス、リリィのみ。
数では圧倒的に負けているな」
「ネイターは使わないのかしら?」
「はは!あんな資源が無駄になるだけのものを使う分けがないだろう?
言っておくが、一機のマッドも失うつもりはない。
徹底的に、破壊の限りを尽くす」
「……そんな簡単にいくとは思えないわ。
相手は10万以上よ?
流石に舐めすぎだわ」
「君は私が敵を攻め立てる所を見たのか?」
「…見てないわ」
「なら君の言っていることは根拠のない無計画な言葉だ。
もっと大局を見ろ。
戦う場所はここじゃなくて、あちらだぞ?
何があって何がないのか、まずはそこからだ。地図はあるか?」
反論してこない尖閣軍の指揮官。
上下関係のようなものがしっかりと出来上がってしまった以上、仕方がないが、その悔しさを滲ませた顔は、中々どうして嫌いじゃない。
帽子に拳銃マークが付いているマッドが嫌々ながら地図を取り出す。
「貴様らが人間に対して何を思ってるかは知らないが、私のことを人間として扱う必要はない。
好きに反論し、疑問はすぐに解消しろ。
そうだな…。マッドとして扱え。
この地図は…、これは自分たちで作ったのか?」
皆を無視して地図を眺める。
空から観測し、整合性を取ったのだろう。
中々しっかりとした、綺麗な地図だ。
「これならすぐに取り掛かれる。
手間が省けて時間を節約できたな。
やるじゃないか、尖閣軍」
デコイーズでスキャンを開始。
左手首に着けた腕輪型のアナライザーに転送。アナライザーで解析した地図データを更に予測転換し、デコイーズで投映する。
「これで、立体化できたな」
「ひ、非常識だわ!!」
「落ち着け。ふむふむ…、初めてやったが、高さもしっかり再現できてるな。
まぁ、多少、いや、かなりズレはあるだろうな。とはいえ、どういう地形かあらかた分かればいい。
ここは崖だな。ふむ…。バグだらけだな。
要改良、と」
敵は崖に囲まれた高台の上を陣取って、空中戦がメイン。
「あちらは空、対してこちらは一部のものが空なだけで基本陸、対空をしっかりしてるとはいえこれではね。
なるほど。苦戦するわけだ」
指揮官がこちらを睨みつけてくる。
リリィが間に入り指揮官を射殺さんと、というか手が出そうになっている。
「リリィ。落ち着け。
私の言い方も悪かったのだから、気にしなくていい。
それにしても、空から来られるのは面倒だな。とはいえ落とすのは大変だ。
ならば、こちらも空から行けばいい」
不遜なギーナに尖閣軍の指揮官や、他のマッドたちがギーナを訝しげに見つめ、そんなマッドたちをリリィがギリギリと音が鳴りそうなほどに睨みつける。
「…前途多難だな」
シリウスは天を仰いだ。




