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殲滅戦記メギド  作者: 松茸
Episode2.尖閣軍・アルファプラス
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CodeⅢ:Side尖閣軍

「そのマッドは…本当にそう言ったの?」


「間違いありません…。

 我々では、アンバー分解爆弾の製造は不可能です…。

 何かの間違いではないでしょうか?」


 いいや。記録がある。


 10年前という、長い年月は経っているけれど、それでも確かに記録が存在している。


 私達側から襲ったという記録が…。

 時系列的に自作自演はあり得ない。

 それどころか、先人が、ネイターに命令を下して、犯した罪である。


 虎視眈々と、その機会を伺っていた…?

 何れにしても、3人だけで生成所を八つも落とすなんて可能なの…?


「…そこにいるのは本当に3機だけ?

 ネイターは?」


「存在の欠片すらありませんでした。

 それどころかその施設は我々の遥か先にある技術を…。

 率直な意見を申しますと…、我々ではあのマッドに勝ち目は何一つないかと思われます…」


 数で攻めるのは得策じゃない…。


 何より、3人だけで生成所を落とせるということは、それだけ、質が良くて、数が通用しないってこと…。


 それに3人しかいない改造された拠点、そのアイリスとやらを落とした所で、メリットどころか、資源が大量に持っていかれたうえに、貴重なマッドまで大量にやられる。


 どう考えてもデメリットのほうが大きい…。


 だけど、これで黙っていれば…、敗北を認めたのと同じ。

 相手の技術をみすみす逃すことにも繋がる…。

 それに目下に迫っている不利な戦いにも影響が出てくる。

 ならこちらが取るべき選択は…。


「ふぅ…。相手のデータチップは何を使ってるのよ…。こんなの、ただのマッドの域を越えすぎよ…。

 膨大な演算能力…。たった一回の会話で主導権を握られたわね。

 完全敗北よ。

 まったく…。我らが先代の人間様は、とんでもない事をやらかしてくれた…」


 過去に嘆いている尖閣軍のマッドたちは気づかない。


 そもそも敵であるギーナをマッドだと思っている時点で既に敗北していたことを。

 ギーナが自分達を作った人間共とは、根本から異なる思考をする存在であることを。

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