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殲滅戦記メギド  作者: 松茸
Episode1.荒廃した世界で
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CodeⅫ:魔改造

 乱雑に捨てられた鉱石。

 制作途中だった機械生命体のネイター共を分解。


 あの鉱石無限変換リサイクル装置を、鉱石回機と名付けることにした。


 大量の鉱石。

 アンバー粒子を利用し、絶劇スモッグを変換し、施設を鬼のように作り替えていくギーナ。


 はしゃいでいたギーナのその背中は、まだ幼い子供なのに、触れてはいけない化け物のようにも見えてしまう。


 それでも気にせずに、これは何を作っているのですか?と、リリィはギーナに声をかけた。


「これは、地中形修復装置だ。

 壊された壁や、施設を自動修復する装置だな。残念ながら人工知能は搭載されていない。だからこれを壊されれば、修復を行ってはくれないが、地中にあるからな。

 そうそう壊れないと思うぞ」


「これか?これは、君の医療道具だ。

 主にマッドの修理用だな。

 ん?ドットはどうするのか?

 やだね。男型は好きじゃない」


「これは道具の自動修理施設さ。

 壊れたら、このベルトコンベアに置けばいい。

 勝手に流れて、検査機器が物体を写し取り、更に流れていき、修理できるなら素材の節約を行いつつ元と限りなく同じ物を。

 できないなら、作り直す機械だな」


「よくぞ聞いてくれたな!

 これはMebiusとは別のアーマーだよ!

 Mebiusは無限の可能性だが、これは、探求する者を追求したものだ!」


「……リリィ…、少し寝る」


「シリウス!データを取らせてくれ!

 いい武器が出来上がったんだ!」


 理解できないものも確かにあるけれど、ギーナは自分で作ったものについて話す時。

 睡眠を取る時。食事を取る時。

 私達と話をする時だけは、子供のような顔をする。


 これを見ると余計に考えてしまう。


 この世界にとって、人間は本当に必要なのかと。

 ギーナが『探求する者・シーカー』としてマッドのように振る舞うのも、人間であるという、嫌悪感から来ているものなのだろうということも、気づいてしまう。


 他の人間の話だけは、ギーナは絶対にしないのだから。


――――――――――――――――――――


「……やりすぎじゃねぇか?」


 殲滅兵器と言わんばかりに、各地に幾つも備え付けられた、アンバー生成無限機関銃(クリエイトパラベラム)。


 無限榴弾機銃(フォーチュンバースト)に、デコイーズが搭載された、自動ドローン。


 壁や床にもデコイーズが搭載されているため、DeepBlueの起動も可能。


 いざとなった時の絶劇スモッグ発生装置に、停止装置。


 明らかにやりすぎである。


「さてどうだろうね。

 どうやら、ここが落とされたことが、別の生成所へと伝わったみたいだからね。

 プログラムが書き換えられ、全くデータを触れられないものだから、大群で攻めてくるかもしれないよ?」


「…ここを落とされるとは思えねぇ」


「ふふ。楽しみだね?シリウス、リリィ」


シリウスはやはり天を仰いだ。


「今からここは、【アイリス】だ」

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