✒ ピクニック 4
朝食に出された料理は、豪勢な御馳走だった。
キノコン達が様々な食材を惜しみ無くふんだんに使い、オレの為に作ってくれた。
オレの味覚に合わせて、中華風料理がズラリと食卓に並ぶ。
やっぱりさ、≪ 大陸 ≫の時代に合わせるなら中華風料理だよな♥️
鬼鳥さんも中華風料理は気に入ってくれてるみたいだ。
鬼鳥の前に並んでいる中華風料理は、オレの味覚に合わせたこってり系じゃなくて、鬼鳥さんの味覚に合わせて作られているみたいだ。
キノコンが何で人の味覚を把握する事が出来るのか、オレには全く分からない。
キノコンとは長い付き合いになるけど、未だに謎の多い怪物だ。
セロフィート
「 気に入りました? 」
マオ
「 うん!
こんなに豪華な中華風料理尽くしの朝食を食べれて嬉しいよ 」
セロフィート
「 これで食後の運動も頑張れますね♪ 」
マオ
「 そだな…… 」
鬼鳥
「 マオ殿は食後に運動するのかい? 」
マオ
「 うん……。
セロを円から出せなかったから、次は左手で七十六式丹輝劍訣を使わないといけなくなって…… 」
鬼鳥
「 ほぅ?
また1番から始めるのかい? 」
マオ
「 そうだよ。
また1時間ずつ亡者を相手に七十六式丹輝劍訣を使って倒すんだ。
休憩は5分で── 」
鬼鳥
「 それはまた難儀だね……。
マオ殿は疲れていないのかい?
睡眠は足りているのかな? 」
マオ
「 大丈夫だよ……。
心配してくれて有り難う、鬼鳥さん。
セロ、聞いたかよ!
鬼鳥さんの思い遣りを見習ってくれよ! 」
セロフィート
「 何を言いますか。
何時如何なる時も、ワタシはマオを思い遣ってますけど? 」
マオ
「 何で疑問系だよ 」
セロフィート
「 ふふふ…。
休憩時間は3分ですね♪ 」
マオ
「 “ 減らすな ” ってば!
5分だからな! 」
セロフィート
「 はいはい 」
鬼鳥
「 朝から御馳走様だね。
実の兄弟より仲が良いのではないかな? 」
マオ
「 仲が良いのは確かかも。
付き合い長いし、家族みたいなもんだもんな! 」
セロフィート
「 マオは小姑並みに確りした弟です♪ 」
マオ
「 何で選りに選って、小姑なんだよぉ!
嫌味かよ 」
セロフィート
「 褒めてます 」
マオ
「 もっと別の例えが有るだろぉ! 」
セロフィート
「 はて?
── “ 姑 ” の方が良かったです? 」
マオ
「 やっぱ嫌味じゃないかよ 」
鬼鳥
「 ははは…。
話は変わってしまうが、マオ殿は右利きなのに左手も使えるのかい? 」
マオ
「 まぁね。
利き手が使えない状況になっても左手でも難なく戦える様にって仕込まれたんだ。
本来は右利きだけど、なるべく双剣で戦う様にしてるんだ 」
鬼鳥
「 ほぅ、マオ殿は双剣使いでも有るのかい? 」
マオ
「 うん。
短剣,小剣,中剣なら両手で扱えるよ。
後…手元に武器が無い時を想定して、周囲に有る物を利用して戦える様に教えられたかな 」
鬼鳥
「 ほぅ……マオ殿は実践経験も豊富な手練れの様だね 」
マオ
「 手練れは褒め過ぎかな(////)
オレ、全然弱いし…。
未だセロに掠り傷も付けれないし、伯父さん,育ての親の兄さん,故郷の剣術の師匠から1本も取れないんだよ 」
鬼鳥
「 そうなのかい?
そうは見えないけどねぇ 」
マオ
「 伯父さん,育ての親の兄さん,故郷の剣術の師匠は、剣術に関してオレより大先輩だし、今迄本気で相手された事が無いんだ……。
本気を出して無い相手にも勝てないんだから、オレは弱いんだよ(////)」
鬼鳥
「 マオ殿より強い者が、マオ殿の故郷には居るのだね 」
マオ
「 うん。
3人から1本を取るのが当面の目標かな。
その為にはセロに掠り傷でも付けないと難しいんだけど…… 」
鬼鳥
「 目標が有る事は良い事だと思うよ。
高見を目指すには向上心を持ち続ける事が大事な様だからね 」
マオ
「 ははは…… 」
鬼鳥
「 日々の鍛錬は未来の自分を裏切らないからね。
思う存分、鍛錬し己を鍛えると良いと思うよ。
誰かの受け売りだがね 」
マオ
「 有り難う、鬼鳥さん(////)
オレ、もう少し頑張ってみるよ 」
鬼鳥
「 そうかい?
無理をしてはいけないよ 」
マオ
「 うん。
気を付けるよ 」
スパルタ鬼畜先生のセロが、気を付けさせてくれる訳が無いけどな……。
朝食を終えたオレは、軽いウォーミングアップを済ませる。
身体を解し終えたら、左利き用の剣を鞘から抜いて、左手で持つ。
キノコン:本体
「 マオ様、準備は宜しいですかエリ 」
マオ
「 何時でも良いよ 」
キノコン:本体
「 それでは始めますエリ 」
キノコンが地面の中で眠っている亡者達を起こす為の鈴を鳴らした。




