Final Episode 腐人に葬る最期の時 20480907
3日後、
無事に飛行機に乗って日本に帰って、川越山の頂上に兄妹腐人の墓を作ることにした。
墓石は、梅雨川がすでに業者には注していたためなぜか一瞬で用意されていた。
墓に手向ける花と、遺骨の代わりに埋める2人の面を用意して、頂上に穴を掘った。
面を埋め、墓石を建てて、花を手向け、兄妹腐人の墓が出来上がるまでにそれほど時間はかからなかった。
「ニクロム、エアル。アレイ=マグナはしっかりこの手で殺してきた。もうお前の故郷を荒らすようなやつはいない。安心して眠ってくれ。」
そうして春央が語り掛ける。
そうして一つ、ふと疑問に思うことがあった、
「なぁ夏斗、頼んでたあの魔法陣の解析って…」
「あぁ、あれね。終わっているよ。
腐人ってのはもともと腐敗星という星に存在していた種族の一つで、犬や猫のように当たり前にいるもの。それ自体は噛んだところで腐人がうつるなんてことはないんだけど、
どうやら腐人のウイルスは魔法によって生み出されたものみたいで、この魔法陣はそれをさらに大量に一気に広めるためだったみたいだね。」
「おい、てことは…冬美の力があれば腐人は完ぺきに治療できるんじゃないか?それに獣化現象だって…」
「あぁ、確かにそうだろうなぁ。だとしたらハッピーエンドだが、今のとこ〈十腐〉も全員死んだわけじゃねぇんだろ?あと4人。それに腐人王とかいうのも残ってやがる。俺たちはまだまだ戦わなきゃならねぇ。」
「確かにねぇ。私も少しずつ実験的に治療にかかわることになっててねぇ…」
「まぁ、それぞれ頑張らないといけないみたいだね。」
そう話していた瞬間、全員の無線から同時に音が聞こえた。
「〈十腐部隊〉のメンバー諸君。申し訳ないが任務だ。川越山のふもとに腐人が現れている。ちょうどいいから二河クン。一回治療してみてもいいよー」
「は、はいわかりました。」
「いや、総監。タイミング考えてください。」
「僕も気持ちはわかるが君たちすぐそこにいるじゃないか…だからねぇ、ほかの人を派遣するのも気が引けてね。」
「ってことなら仕方ねぇな」
「じゃあ行くか!久々の通常任務!」
こうして、彼らはまた戦うのであった。
そして、これが最初で最後の例だろう。
人間が、腐人のために墓を建てて弔う、腐人に葬る最期の時を、彼らは見届けたのであった。
今作の投稿はこのエピソードで完結とさせていただきます。
実はこの話、第1部第2章の途中からプロットから大いに逸れていて実は予想していた内容とはほぼ違うもので、海外旅行編は兄妹腐人に出会うこと、途中で彼らが殺されること、そして最終回の書き方以外はほぼ違うものになっていて、ですがプロットよりもクオリティが高いものになりました。
本来はこの先に続きを書くつもりだったのですが、蛇足になる気がして書くのをやめまして、結局そこは厳密なプロットすら立てていない状態です。
この作品がもし好評であれば後日談などを描いた作品という形で続きを投稿するかもしれません。
PV数や賞の受賞次第ですね。
これからも僕のほかの作品も読んでいただいたり、忘れたころにこの作品を読み返した地していただけたら幸いです。
半年以上にわたる今までの応援とご愛好にお礼を申し上げます。
Foroot




