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【完結】腐人に葬る最期の時  作者: モ虐
第Ⅲ章 ヴェネツィア観光

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Episode 49 ついに観光開始 204809031734CET

 


 19時間。今回の旅史上一番長い移動時間だ。

 日本からデリーの便で12時間ほど、デリーからバリ島の便で14時間。バリ島からヴェネツィアで19時間。


 ちなみに、これは〈十腐部隊〉全員が知らない話なのだが、梅雨川は経由地点であるデリーに現れるであろう兄妹腐人を駆除させるつもりだったのだが、今回の旅の日程ではデリーからヴェネツィアへの直行便が飛んでおらず、バリ島を経由することになったのだが、そうするとパンダが現れてしまったのである。

 本気で観光するだけなら、日本から直行便で11時間ほどで到着できる。


 今回は真剣に水の都を観光しようということで、いくつかポイントをリストアップしておいた。


 天国の橋(Ponte del Paradiso)、天国の道(Calle del Paradiso)と呼ばれる観光名所があり、大げさな名前と思うかもしれない。

 でも、天国の橋から見る運河は絶景だし、隣にある天国の路地は天国の道は、左右に建物によって挟まれた狭い路地で、日が当たって温かい橋側から入ると急に空気がひんやりして感じる。


 この暑い季節では本当にうれしい。


 さらに、ゲートには「慈悲の聖母」聖母マリアの彫刻がある。

 表側を向いている聖母には彫刻の信者が1人、反対側には2人いて、それをマントで守る姿から、「慈悲の聖母」と呼ばれているらしい。


 ホテルに行く道中にあるので早速行ってみようということで、春央が先陣を切って入ることになった。

 春央は橋を渡り、路地に入ると、白い布だけを身にまとった金髪の女が、手首のあたりから現れたまぶしい光の刃を、一人の男に突き刺していた。男は壁にもたれかかったまま崩れ落ち、座り込むような形になる。


 聖魔法を使ってるってことは腐人だ…

 そう気が付いた春央は、これ以上厄介ごとに巻き込まれてたまるかと、


「お前ら―!ここやっぱ大したことなかったぜー!次行こうぜ次―!」

 かなりゲスなことを言い出した。


「いや、春央君。胡散臭さMAXだから。絶対腐人見たね。」

「あぁ。その腐人、〈十腐〉クラスじゃねえの?やっと目的地についてもこれってことはあれだな。梅雨川はもう俺らに観光させる気は鼻からないってことだな。」

「イヤ、ソンナコトナイトオモウナー」


「「「「あるな」」」」

 ここまで意見がまとまったのはこの旅で初めてだろう。

「私…離れとくネ」

「それがいいと思います。」






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