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【完結】腐人に葬る最期の時  作者: モ虐
第Ⅰ章 インディラ・ガンディー空港

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Episode 39 SLUM〈下〉20450703IST

 


「そんな話あるわけない。俺は信じないし、そんなウソに騙されて裏切ったことが組織にバレたら妹まで殺されちまう。」

「お兄ちゃん…でも、もう少しこのお兄さんのお話聞いてあげてもいいんじゃない?」

「うーん、信用できないのも無理ない…か。じゃあ双子ちゃん、俺の手を握ってごらん。悪い風にはしないと約束するよ。」


 そういわれて俺たちは男の手を握った。

 すると彼はつぶやいた。「〈空間移動(ムーブポイント)〉」

 その次の瞬間目を疑った。俺らは城の玉座の前に移動していて、窓からは地球が見えた。


 腐人王曰く、これは魔法らしい。

 魔法があればいろんなことができると。

 ただ腐人にならないと魔法は使えない。

 魔法が使えるようになれば、飲食も不要になりひもじい思いはしなくて済むし、忌まわしい人間を蹴散らすこともできるのだ、と。


 そこで、俺たちは腐人にされた。

 どんどん強くなってもらって、あの地球(ほし)を手に入れたいからと、腐人王は俺らに〈十腐〉の称号と面をくださった。

 金属操作と空間操作の面だった。二つ合わせれば自分たちの体を統合させ、大幅な魔法能力強化が行われるとのこと。

 そして俺たちがひもじい思いをしないようにと、〈飲食不要〉という能力まで授かった、


 そして、インドに派遣されてからは、再び犯人探しを始めようと決心をしたものの、もう証拠を集めずこの国ごと、いや、地球ごと滅ぼせばいい。

 そう思ってただひたすらに人を喰べた。


 すべては、ライターの男を倒すために。


 しかし、腐人王は「あくまでこの星を手に入れるための作戦だ。滅ぼしてはいけない。」といわれ、しばらくライター男を探すことから手を引くことにした


 そして月日は経ち、〈十腐〉の仲間である忍が死んだという報告を受けた。

 さらにその忍を殺した部隊がインドに来るというのだから相手をすることにしてみた。


 そこにいたのは、憎悪悪魔始祖の能力者だったのだ。

 腐人王様がおっしゃったあの伝説の厄災級モンスターの力を宿した最強の人間。

それはもう、俺にとっては絶望でしかなかった。





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