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【完結】腐人に葬る最期の時  作者: モ虐
第Ⅰ章 インディラ・ガンディー空港

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Episode 32 薄っぺらいのお別れ 204809020903IST

 


 ヴェネツィアに行くために、なぜかわざわざデリーにあるインディラ・ガンジー空港からングラ・ライ空港に向かう飛行機に乗り込むため、国際線のターミナルに来たが、国際線というだけあって、広い。とにかく広い。


 当然羽田も広かったのだが、異国ということもありよりイメージが肥大化しているだけである。実際、羽田の国際線ターミナルには何も感じていなかったのだから。


 チェックインカウンターの入り口の壁にはたくさんの手のオブジェがあり、それらすべての手が中指と親指の先を引っ付けていた。きっと何か宗教的な意味があるのだと思う。


「ココでお別れデスネ。会話したのなんてトータル1時間もない薄っぺらいのカンケ一だったケドネ。」

「お前地味にエグいとこ突いてくんなぁ!確かに話した時間トータル1時間ないどころか30分あったかも怪しい…何のためのガイドかわかんねぇぞ!」


 本当に薄っぺらい関係にお別れをした後、チェックインカウンターに向かって手続きを済ませる。

 公安狩人だからという理由で武器の機内持ち込みが許可されているため、千秋は空間収納でミニガンとバックパックを詰め込んでいるし、夏斗は背中に忍刀を背負っている。


 春央は、もともとナイフも拳銃も持ってこなかった。だが、その気になれば土元素魔法で金属(金属は地面に埋まっていたりするので土元素で操れるらしい)を使って拳銃なり剣なり、武器ならいくらでも作れるのだ。

 鉱石も出し放題なので、ダイヤモンドの銃を作ることだってできる。

 ただ、某有名サバイバル系ゲームにあるようなダイヤモンド製の武器は原理はよくわからないが、「防具は使えるけど武器は簡単にへし折れる」と物知りな夏斗が力学的な何かの説明を必死に始めるのでもしダイヤモンドで武器を作るにしても銃だけにすると決めていた。


 本当に、魔法による能力が強すぎるのもどうかと思う。

 主人公が無双する小説じゃないはずなのに、そろそろジャンルが変わってきそうです。


 そして武器はトレーにおいて、保安検査のゲートを通ろうとしたその瞬間、


 ドオォォォォォン!!

「「「「いやな予感しかしない(ねぇ)!」」」」


 振り返ればそこに、2体の腐人がいた。だがその腐人の面は、中央から盾に2等分するかのように切り込みが入っていた。

 その腐人は、どうやらかなり太い金属の柱を空中から落とし天井を突き破り侵入したようだ。

 面をつけていることから、〈十腐〉である可能性がある。

 そして腐人が金属の柱を触るとどこにも見当たらなくなった。


 その腐人は少し、いやかなり変な体をしていた。

 体のいたるところに立方体が埋め込まれていたり、全身が銀色に輝いていたり、今までの腐人とは違いすぎる。


「どうやら彼の能力は金属を出したり消したりする能力だろう。おそらく出した金属を自在に操る能力もあるだろうね。」夏斗の考察が当たっていたのか

「Oh, you've seen through our abilities. It's just a little bit too close.」

(和訳:ほぅ、我々(・・)の能力を見破りましたか。ただ少し惜しいですね。)


 そういうとゾンビは仮面を外し、仮面を切込みに沿って割った。そしてその右側を地面に投げ捨てて再び左側だけ顔に付ける。


 すると右側の面が宙に浮き、そののちもう1体の腐人が現れる。


 そうして、その後2体の姿が変化する。

 左側の面の持ち主は周りに金属をまとい、右側の面の持ち主には体のいたるところに紫の立方体が大量に埋め込まれる。


「分身⁉」夏斗は驚愕する。

「いや違う。あれは、合体の魔法だ。」







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