Episode 31 海外旅行スタート? 204808301903IST
9時半出発でおよそ9時間半かかったので、なんと現地時間ではもうすでに19時。
さらに、
梅雨川がやらかしたので今日はひとまず宿を探さなければならない。
冬美は女子なので、男子と同じ部屋に入れるわけにもいかない。最低でも2部屋は必要だ。
「いやいや、こっちの時間で19時ならもうほぼ埋まってるか…そんな都合よく宿が見つかるわけ…」
「あるヨ。」
「ん?」
後ろを振り返るとそこにいたのはまさに絵にかいたガイドのような人だった。
彼曰くここにいる理由は「ツユカワに頼まれたカラネ。」とのことだが、直行便で行ける場所に2本経由させたり、いかにもな感じのガイドを雇ったりする金があるなら、マジで直行便で行かせてくれ。それで浮いた分を観光に使う分に回してくれ。と大翔は切実に感じていた。
彼はター・ウィンさんという男で、現地のガイド係としてかなり人気がある人らしい。
しかしそんなこと海外旅行、いや、そもそも旅行そのものを、「えー、旅行行くってことはさ、その日の分ゲームの攻略でほかのプレイヤーに後れを取るってことだぜー」とか言ってそもそもそんなに好きではなかった春央は全く興味のない話だった。
ただ今は違う。そもそもBATTLEHEROSはサービス一時休止中だし、今は冬美と旅行に行けることが何よりの幸せなのだ。
そう考えれば梅雨川はその意図を組んであえて時間を往復にかかる長くしてくれたのだろうか。
往復6日観光7日合計13日というかなり長い休暇をもらった〈十腐部隊〉が宿泊するホテルを今回梅雨川はちゃんと用意していたのだ。
もし合流できなかったらどうするつもりだったのだろうか。
こっちはこんな人が来てくれるなんて聞いてない訳だし
梅雨川が予約していたホテルはジ・オベ●イ・ニューデリーという高級ホテルで、かなり過ごしやすかった。
3部屋あるうちの部屋割りは、1部屋目が、春央、夏斗、千秋の3人。2部屋目はターさん。
3部屋目は冬美。
春央は夜、千秋に冬美との関係について根掘り葉掘りは掘り起こされて、過去の話を一通りしてやると、そのあとは夏斗や千秋からの冷やかしとからかいしか春央は記憶がない。
「へぇ。春央君あんまり詳しい話してくれなかったからなぁ。へぇ。そんな感じだったんだ。」
「へぇ。中森ィ、お前そんな恋愛してたのかよ!めっちゃおもしろいじゃねぇか!もっとねぇのかよ?」
明日は観光だ…体力が持ってもメンタルが持つ気がしねぇ。
でも、よく考えればインドなんてたかが経由地点だ。今時ポケ●ークさえあれば大抵の言語には対応できる。(相手がよくわからないアフリカあたりの少数民族なら話は別だが)
それなのにわざわざ梅雨川がターを雇った理由が春央にはわからなかった。




