Episode 26 右腕VS左腕〈下〉 204808282259
「フハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハ」
「なんだよ、お前にもう勝ち目はない。これで勝てると言い張るならもうそれは自意識過剰だぜ?」
「俺は、もう一つ魔法を持ってるんだよ。逆境での不屈。
この魔法は、この魔法以外のすべてが使用不可能、または相手に効果がない場合、すべての身体能力が大幅に上昇するという魔法なんだよ。」
そう言いながらすさまじいスピードで走り回ったり跳ねたりして攻撃できないだろーとか言って小学生みたいな煽り方をして楽しんでいる左腕だったが、
春央は高速思考で彼の行動を目で追って過負荷拘束で左腕を拘束する。
左腕は高電圧と暑さの両方に苦しむも5秒もしないうちにすぐに拘束から脱して、そのまま立ち上がった。ただ少し体が麻痺しているようだった。
だったら、とポケットの中から小銭を取り出そうとするが、ない。
「中森!どうなってんだよコイツ…まだ生きてんのか?」タイミングよく千秋が出てきてくれた。
「おい千秋、コインとかないか?平たくて丸い金属なら何でもいいけど」というと、千秋はポケットからあの栄養ドリンクのふたを取り出した。
それを受け取った春央は、石撃でふたを潰しフタを平たくする。
そのフタを拾って右手で持って構える。
「なんだよ。リポ〇タンのふたで俺を殺せるとでも思ってんのかぁ?バッカだなぁ!ふざけんじゃねぇ俺は――」
「超電磁砲」
左腕がフラグのような発言を言い切る前に春央が放った魔法は、某漫画の主人公かのように10億ボルトの雷撃の槍を繰り出した。
これは雷元素の魔法で金属に電気を宿して50メートル程度飛ばすことが可能という、まさにあの漫画を見たのではないかというレベルに酷似している魔法だった。
それで致命傷を負ったのか、左腕は膝から崩れ落ちて、そのあとは灰になって消えた。
逆境の不屈という魔法に興味はあったがもう習得できない今考えても仕方がない。
「リポビタ○のふたでも殺せたじゃねぇか。」そう言い捨てて春央がその部屋を去ろうとしたその瞬間、ドゴォォォォン‼と背後から轟音が響く。
振り返ると天井からボロボロと天井になっていた大理石が落ちてきていた。
そこにいたのは、ライオスよりも大きな体をした………パンダだった。
「おいおい、忍が殺されたっていうから来てみたら、なかなかの実力のようだな。だが、ここで引き下がるわけにもいかないんでね。」
「「「「喋ったー!」」」」「お前なんで喋ってるんだよ!なんだよお前!(ワン!ワン!ワンワン!ワワン!)」4人プラス1匹が盛大に驚くのをスルーしつつ、パンダは再び喋った。
「俺は〈十腐〉の一人で主に上海で活動している。名前はクマネコパンダだ。
さぁ、忍の面を返せ。抵抗すれば殺す。」
「「「「やっぱり喋ったー!」」」」「だからお前なんで喋ってるんだよ!なんだよお前!(ワン!ワン!ワンワン!ワワン!ワオーン!)」
「うっせぇわ‼このくだり2回目だろ!」パンダの全力の突っ込みが地下研究・実験室に響いた。
ついにあの伏線が…
何言ってるかわからないという人はepisode15「川越より」を読み直してみてください。




