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【完結】腐人に葬る最期の時  作者: モ虐
第Ⅱ章 襲撃

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Episode 22 特訓の成果 204808282159

前半はおおむね視点でお送りしたいと思います。

ちなみにたまに聞かれるのですが、おおむね、と彼が呼ばれる理由は、おおむね「忍」と呼ばれているという発言を、春央が「おおむね忍」と呼ばれていると勘違いしたからです。


 


 あの術式をパッと見た瞬間嫌な予感がした。


 あれは憎悪悪魔の始祖の右腕を自らのものにするという術式。あの後、魔法を研究していたおおむねはあの魔法の意味を理解して冷や汗をかいていた。


 あの腕はダメだ。本来人間に操れないはずの魔属性魔法を使用可能にしたり、魔法は軒並み吸収されたり、かといって邪魔で大きな腕を切り落としてもその腕は障害物として残るだけでまた生えてくるのだ。


 春央は右腕を見て確実に勝算を見出し、夏斗とともにまた戻ってくると判断したおおむねは夏斗の持って行った面を取り返すために四条大橋に残っていたのだ。


 あの面を取られたままでは腐人王様に顔向けができない。定例会議がおよそ1か月前まで迫ってきているというのに、面を人間に奪われて、魔法を教えさせられるなどいいように使われてしまいました。なんて言ったら処刑されるだろう、当然心臓を刺されて跡形もなく消されてしまう。その為何としてもあの面は取り返さなくてはならない。


 そしてそこに読み通り夏斗と春央は帰ってきた。


 そして春央の右腕は案の定、憎悪悪魔の始祖の右腕が生えていた。

 ――――――――――――――――――――――――――――――――――――――


 春央は意外にもあっさりおおむねが見つかったことに驚いたのだが、その分探す手間が省けたのでうれしくもあったのである。


 そのまま強化済みの闇魔法を撃って殺してもよかったのだが、それでは実戦練習にならない。どうせ圧勝できるレベルの力を持っているんだ。おおむねごとの能力喰いで呑み込んで魔法を軒並み奪う。そしてそのまま自分の力にして強くなる。


 そして夏斗の言っていたほかの部分も吸収して完全な憎悪悪魔の始祖の体を復活させて最強の腐人狩人になる。そしてゆくゆくは十腐を全員倒して世界を救ったり、夏斗の解毒や、冬美の記憶の奪還などの私情に踏み込む問題の解決に向けて努力してみたり、そんなことができるようになるのはかなり先の話だが、


 こいつはたしか空間収納とか言った魔法を持っていた。


 他にも何か能力を持っているかもしれない。隠密系の能力はすべて面に頼ったいただろうから、ほかに忍者らしいスキルは…春央は何も思いつかなかったが、


 きっと考えても出てはこなかったが、見たら思い出すタイプのアレだろう。と割り切り何も考えることはしなかった。


 そしてゆっくりとおおむねに近づいていく。


 おおむねが投げてきた苦無を能力喰いで食べてみる。武器だが一応食べることはできた。これでこれからも敵の攻撃の一部は無効化できるか…なかなか便利だ…そう思った瞬間だった。どこからともなく突如無機質で乾いた声が響いた。


「魔法術式〈鋼の苦無(メタルアロー)〉と〈空間収納(ストレージ)〉を獲得。〈鋼の苦無〉と〈空間収納〉を自在に使用可能になります。」


 それが、春央の右腕の能力喰いから発せられたものだと悟った瞬間春央と夏斗は声を合わせて叫ぶのであった。


「「いやこれ魔法だったのかよ‼」」






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