表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
【完結】腐人に葬る最期の時  作者: モ虐
第Ⅱ章 襲撃

この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

29/69

Episode 21 遺物能力(レリックスキル) 204808281936

 


 夏斗の炎剣は矛先が少しぶれておおむねの心臓からそれたところに。剣が刺さる。そんなことは一切気にせず夏斗は春央をお姫様抱っこの状態で路地裏へ連れ込む。

 おおむねも当然追いかけてきたが、夏斗の素晴らしすぎる身体能力のおかげで華麗にまくことができたのだ。


「春央君。今はいったんアイツを倒すことに専念したい。悪いけどアイツを倒すまでは僕を見逃してくれ。」


「それはいいけどこれなんだよ?なんか紫に光ってて不気味なんだけど…」


「今解読してるけど、これは自我喪失者が腐人になったあと獣化現象になったらしばらくして現れる現象だ。僕は遺物能力(レリックスキル)って呼んでる…これ…右腕の筋力、耐久力の大幅増強に、さらに右腕に魔法が宿るのか…バケモノみたいな腕が出来上がるね。」その言葉に春央は目を輝かせる。


「宿る魔法は闇魔法の基礎術式、そして憎悪(アーク)と呼ばれる闇魔法専用の強化単語(スペル)、全属性で使用可能な連鎖(チェイン)単語(スペル)、さらに竜之始祖(ドラゴン・オリジン)腐人之始祖(ゾンビ・オリジン)悪魔之始祖(デーモン・オリジン)吸血鬼之始祖(ヴァンパイア・オリジン)の召喚魔法だね。しかも、これだけじゃない。相手の使った魔法を飲み込んで習得。しかもその後相手は奪われた魔法を一生使えなくなるとかいう超上位魔法。魔属性と風属性の複合魔法である能力喰い(スキルイーター)。対象と10メートル以内の距離であれば対象ごと喰べてそいつが持っている魔法をすべて喰べることもできる。」


「俺最強じゃん。で、その腕はどうやって出すの?」


憎悪悪魔之始祖之右腕(アークデーモン・オリジンズライトワンド)って唱えればいい。

だけど普通の遺物能力は、9大元素魔法の中からごくわずかに使えるものが出てくる、という程度なんだ。君のようにたまに体の一部を手に入れる人もいるけどそれはごくわずかな例だ。

でも、この魔法は僕の持ってる研究室に、左腕、右足、左足、頭が使える人がいてね。今度そのスキルで()べてもいいよ。」

 そして、多分だけどと前置きを置いて夏尾が話し始める。

「腐人になって記憶を失った後解毒されると、悪魔がその人に魔法をコピーして宿すんだ。ただ、本来それは簡単な闇魔法が使える程度のものなんだ。しかし例外的に四肢なんかが体に宿って悪魔の力がそのまま手に入ったりすることがあってね。何度か実験したけど、全員解毒したら記憶は戻ってね。」


 そう言われ春央はどう反応していいかわからなかったがとりあえず魔法を試してみることにした。「憎悪悪魔之始祖之右腕(アークデーモン・オリジンズライトワンド)」つぶやくと、春央の腕は胴体ほど太くなり、手のひらは直径50センチほどだろうか。大きいなんて表現だけで済ませてはいけないレベルのものである。


 さらに右腕の付け根から指先までが黒く染まり、ところどころにルーン文字と線が紫色に光る。


 さらに、手のひらには渦を描くような模様が、これもまた紫で描かれている。

 さらに右腕を飛び出し紫の線が全身をめぐり、何かのキャラのコスプレイヤーに見えるような姿に変貌した。


 闇の基本魔法の一式をあらかた試してみてわかったことがある。これは相当便利だ。

 昼間の屋外でも指定した範囲に暗闇を作り出せたり、かなり高威力の剣や飛び道具を使えたり、鞭を生成してどこかに引っ付ければあのヒーローを目指す漫画の主人公みたいにスイスイ移動できたりもする


 そして2時間もの猛特訓で大体の使い方がわかったところでピストルもナイフも放り投げて向かったのは、再び四条大橋。


 そこにはおおむねの姿がまだあった。






評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ