Episode 18 「あなたの命を頂戴」 204808281934
先日ついに1000pvまで到達しました!
来週は記念としてEX2本立てでお送りします。
「その面…リズさん面…あなたから奪えたら私はリズさんの完璧反撃を使えるようになる。そうすれば私が右腕になれて、もう一人の穴埋めは右足になってもらえばいいと思うの。だからあなたにお願い。あなたの命を頂戴。」
そう言ってエルザは橋の上をかけて春央に襲い掛かるも喉仏を斬られ抑え込まれる。
だがその小柄な体を生かしさらりとかわし、そのまま詠唱の単語を発する。
「昏倒眼」。その言葉を発した後、エルザは周りの人間の目を一人一人見つめた。
梅雨川、春央、冬美、片桐、服部。5人の目をしっかりと見た。
そして、「実行」。とその言葉を発した瞬間に梅雨川、片桐、服部の3人が膝から崩れ落ちた。
「あらあなた達。仮面をつけているからかしらね。私の能力が効かないのは。」
春央は凍り付いた。
冬美を戦場に連れてきたのは仮面の効果で周りに見えなくなるから戦闘能力がなくてもサポートに回ることができるという理由があったからだ。
それが一変した今、冬美は早急に戦場を離脱しないといくら獣化現象化しているとはいえ身の危険につながるだろう。
彼女が今回冬美の存在を見破れたのは、
『すで(・・)に(・)夏斗が(・)この(・・)面を(・)使って(・・・)いる(・・)ところ(・・・)を見て、その記憶の矛盾を指摘したから(・・・・・・・・・・・・・・・・・)』だろう。
この面の能力は恐らく誰がつけていようが一度能力使用を看破された場合、看破された相手には一生効果を示さないシステムなのだろう。
「なるほど。理解が早いみたいね。」といいながらエルザがこちらに突進してくる。
そして彼女は突然ポケットから取り出した折り畳み式ナイフで春央の右腕と左腕を切り裂く。
「完全反撃」。すかさず春央も反撃して2秒もしないうちに春央の腕が復活し、ホルスターから取り出した拳銃でエルザの心臓を撃つ。
エルザは灰になった。しかしこのままでは夏斗が訪れるのも時間の問題だ。梅雨川も目覚めない以上片桐や服部にも期待はできない。
「冬美、お前のバケモンみたいな身体能力フルに生かして超特急で祇園支部まで向かえ。そこなら今よりはまだましな警備体制があるはずだ。そして事務所についたら仮面はデスクのどこかに隠してもらえ。持っていると夏斗から攻撃を受けるかもしれねぇ。あいつは魔法を使える以上何をしてくるかわからない。絶対に手放せ。」
「はい。気を付けます。」ここしばらく敬語はいらないと何度も言っているはずなのだが彼女は敬語が抜けない。そして祇園支部に向かって全速力で走っていった。獣化現象の動体視力でもないと確認できないスピードなのは間違いないだろう。
そして、そこに現れたのは、夏斗ではない、細い体で、忍者のコスプレをした男だった。
時刻は19時36分。ここから長い戦いの幕が上がるのだった。




