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【完結】腐人に葬る最期の時  作者: モ虐
第Ⅱ章 襲撃

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Episode 15 川越より 204808281941

 

 千秋は疲労がたまっていた。〈四肢〉の討伐に加え自我喪失者になった春央の救出、さらに睡眠時間が足りていないなどの状況が重なり完全に疲れがたまっていた。


 疲れが取れると一時期CMで言っていたあのドリンクをコンビニで買ってこいと部下に命じた。あれの名前は覚えてないのだが、リポ〇タンみたいな名前だった気がする。


 これは単に千秋が自分の地位が上がったのをいいことに部下をパシったり、部下の弱みを握って脅したりしているわけではなく、



 川越の貴重すぎる戦力である千秋はいつでも戦いに参加できるようにいないといけない。その為事務所から一歩も出られない状況なのであのドリンクを近くのコンビニに買いに行くことすら許されないのだ。


 部下がコンビニに走り去っていくのを確認すると、公安の川越支部事務所前を警備している太田に声をかける。


「大丈夫なんスかね。ただ〈四肢〉が来るってだけなら戦えないことはないっスけど。もしかしたら宮崎も来るかもしれないわけっスからね。一応俺も〈四肢〉2体の討伐に関わったわけっスから、太田さんは腐っても支部長てわけっすよね?ただ一つ足りないのは中森の持つ機転なんスよ。」

「どうだろうな。正直一番強いと豪語していた〈憤怒〉を倒したというなら間違いはないのだろうが、その機転もどこまで通用するかだな。」

「そうっスね。どうやら総監の話では宮崎は魔法まで使えるらしいっスからね。」


 そう言って話している間にさっきパシリに使った後輩が帰ってきた。


 彼が持ってきたあのドリンクのふたを開けてポケットの中に放り込む。小さなビンの中身を一気に飲み干すと少し疲れがましになった気がした。もう少しすれば効いてくるだろうと思いながらまた周囲の警戒に戻る。


 ちなみに名前はリポ〇タンであっていた。


 いつ〈四肢〉が現れてもおかしくないのだ。残る相手は左腕と右足。


 普通に考えるなら祇園と川越に1体ずつ。そして千秋と春央が普段勤務している川越を思いっきりたたきたいだろうが、わざわざ行う祇園の襲撃にも何か意味があるのだろう。正直どちらが来てもおかしくない状態。2番手か3番手か。どのみち災害級の腐人なので警戒レベルがマックスになるのは間違いないが、気にならないと言えばうそになる。


 それに中森と総監のチームは大丈夫だろうか。

 獣化現象2体に仮面2つという化け物みたいなチームに総監が付く完璧な布陣なのには訳があった。


 先ほどのように祇園の襲撃にはやはり意味がある。大都市を狙うなら川越からも近い東京や、祇園からもまぁまぁ近い大阪を狙うだろう。わざわざ川越や祇園にするからだ。


 川越は間違いなく〈四肢〉の半分を削りそして面を奪った春央と千秋がいるからだろう。

 太田は彼が心配なら彼と行動したらいいと言ってくれていたがそうするとここの警備が手薄になる。それに戦場で武器としてライフルが活躍するかどうかもわからないしピストルでの銃撃戦なら春央がいる。


 その為ここに残ったがすぐに後悔することになる。現れた〈四肢〉は筋骨隆々の男だった。

 祇園に行けばよかった。


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