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【完結】腐人に葬る最期の時  作者: モ虐
第Ⅱ章 襲撃

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Episode 14 祇園へ 20480827

これから新章がスタートします。

 昨日はいろいろなことがありすぎた気がする。

 〈四肢〉1体討伐に成功し、そして彼女の所持していた面の回収に成功。


 さらに仮面の男の正体が春央の探していた夏斗であることを知ることができ、彼の面の回収にも成功。さらに冬美の記憶奪還のカギを知ることはできた。


 ここだけ聞けば大収穫だろう。だが、問題がありすぎた。〈四肢〉の討伐が成功は純粋に喜ぶことだろうが、以前倒したレオンの復活は時間の問題だろう。さらに、2枚の面の回収はいいものの、面の裏に書き込まれたルーン文字の解析は20時間ほど経った今でも手掛かりすらつかめていないのだ。


 さらに最後の冬美の記憶奪還のカギに関しても、夏斗が握ったままなのでほとんど有効性はゼロといっても過言ではないだろう。


 そんな中夏斗の発した『残りの〈四肢〉で祇園と川越を襲撃』という計画の対策を行うべく、春央と冬美、そして梅雨川が祇園へ向かい、千秋と太田が川越に残ることとなった。


 そして祇園と川越はその5名以外にも警備要員をもちろん用意する予定だ。

 また、そのほかの公安狩人全支部では、パトロールの中止及び警備体制をマックスまで引き上げ、万が一その2つの支部への襲撃が陽動だった場合の対策を行うこととなった。


 そして祇園へ向かうことになった3人は新幹線に乗って話していた。

 今新幹線の乗っている人間はかなり少ないためNR(日本レール)は倒産するのではないかという声が上がっているが今だけは倒産していなくてよかったと思った。車は短距離でなら使える地区もなくはないが、長距離になると途中から道路がふさがれている部分に出会い、進めなく可能性が出てくるのだ。


「春央君。もし祇園で本当に〈四肢〉が出て、それを倒せたら、おそらく仮面の男…宮崎が現れる。その時はどうするんだい?」

「今回はリズよりは強くない相手のはずです。それに夏斗に関してですが、彼にはおそらく普通に戦っても歯が立つはずがないと千秋に聞いてます。その為に僕は準備をしてきたんです。」


 と言って春央は戦闘服の前チャックを開けてリズのつけていた面を取り出す。

 そして全身に力を入れたらなぜか獣化現象状態(ビーストモード)になれた。そして面を顔に付けた春央はその下で笑いながら梅雨川に説明する。


「俺、昨日あの後一回腐人になって解毒してきたんですよ。千秋いわく解毒するのが大変だったそうです。僕、自我喪失者(マインドロスター)になってたらしいんですよ。」


 そう。腐人にしか使えないと思っていた面は夏斗の発言で獣化現象でも使用可能だとわかったのだ。ただ、〈四肢〉の面と違って魔法能力を残留させることができないという事実は、春央と冬美による実験の結果で判明した。


 春央は夏斗との戦いに備えて面を使えるようにするために一度野良の人喰に感染させてもらえたはいいものの結果、「自我喪失者(マインドロスター)」といわれる腐人になっている間だけ記憶がなくなるという現象を引き起こすタイプのタチが悪い腐人だったらしく、解毒されないといけないことを覚えていないのでかなり解毒が大変だったらしい。


 だがその代わり春央と冬美の完全反撃の能力と隠蔽の能力が大きな戦力として貢献できるようになったのであった。


 だが、梅雨川から意外過ぎる発言が飛んできた。

「でもその仮面の力だけに頼ったらだめだよ。宮崎は、魔法を使うよ。」


 その一言で場が凍り付いた。


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