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第 19 話
ある日、とても暑い日の夕食でのこと。
「あんたたちも、大分働いたねェ」
おばさんが言った。
「それだけあったらもう旅に出られるよ」
「…えっ!?」
四人そろって驚いた。
確かに金が貯まった感はある(給料をもらうたびにこの国(?)の銀行にあずけた)。銀行の一番最近の表示を見てみると、約3万ネイト(ネイトはこの国の金の単位だ)と書いてある。…日本円では約3万円なんじゃないかと思う。
「でも、3万ネイト…ですよ?」
「私達は4万ネイト…」
「大丈夫。それだけありゃ充分だ。旅の間にある店はどこも商品を安くしているんだ。旅の者が勇者になるのを応援するためにな」
…なんだ?そのフェアみたいなのは。これは祭りか?
「そうと決まったら早速荷物をまとめておいで!」
夕食はもうみんな食べ終わっていた。
「明日の朝、荷物を持ってここにくるんだよ。さぁ…そうだ!荷物まとめる前に風呂に入っちゃいな!」
おばさんがさぁさぁ、と俺たちを急き立てた。
女子二人は若干涙目になってぱたぱたと駆けて行った。
さっきの給料の金額を聞くと、俺たちより一か月早かったみたいだもんな。
…それか、ただたんに女子だから涙もろいだけか?
「さぁ、あんたらも。世話になったねェ」
直也が「おばさぁ~ん」と泣いているのを放って俺は部屋に戻った。
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