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第 20 話
翌朝。
いつもの時間(だいたい朝六時くらいだ)に起きて俺たちは荷物…と言ってもおばさんが買ってきてくれた短剣と財布(中には全財産)、それからこの町で買ったものくらいしかないのだけれど…。それを持って店の前にならんでいた。
「今日までお世話になりました」
香奈がそういって、全員が頭を下げた。
「いいえぇ、勇者になれるように、がんばってね」
おばさんはいつもの優しそうな笑顔で俺たちを順番に見た。
「何があってもあんたら四人は離れるんじゃないよ。ちょっと目を離したら…誰かが死んでるかもしれないからね」
俺は背筋がぞくっとした。自殺するとか言って平気で校舎の屋上から飛び降りたくせに、これから死ぬかもしれないと思うと何故か怖い。
俺たちはもう一度「ありがとうございました」と頭をさげて、その場を離れた。




