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誰も悲しませないバッドエンド  作者: 二重名々
or truth

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滝井伊寄・後

名鑑・二十六


五指登録・上の弐・強化


シンプルな強化の式が登録されている。

発動時に使用者の意思を感じ取り、強化のオンオフの切り替え、強化倍率、強化部位を自動で設定する。

身体能力が向上する代わりに身体への負担が増加する。

元の身体能力が高ければ高いほど効果は上昇する。

開発したのは秋野イズだが、基本の強化の式に若干の改良を加えた程度である。

使用者は秋野イズ、解理。

解理も同じ式を登録している。

「結局、思ったような幻術は出来なかったねぇ」


無人島から帰り、研究所に戻った三人。

様々な幻術の実験を行ったが、あまり成果は得られなかった。


「このコンピュータではスペックが足りない。複雑な幻術の式には耐えられない」


「もっと複雑な式じゃないと上手くいかないのにー」


現在使用しているコンピュータのスペックは非常に高い。

しかし、それは科学目線で。

幻想科学目線ではまだまだ足りていない。


「じゃあさぁ、ワタシらで作っちゃう?新しいコンピュータ」


こうして、無人島での実験を機に、スーパーコンピュータ作りを思い立ったのだった。




「もう少し画面大きくしたいね三つ画面があるのにあんまり繋がってないから」


「ふぅーむ、そうなると発熱量が多くなっちゃうねぇ。排熱機構を端に寄せるかぁ」


何度も試作を重ね、超高性能のコンピュータを作っていく。

たった三人で開発するのは非常に大変だ。

しかし、三人はたった三年で作り上げた。




「そうだねぇ、イム、ウミ、、、ミウ!」


「一番良い響きだねそれにしようよ」


「だが二文字だけでは不便が起きないか?」


完成したコンピュータの名前はまだ決まっていなかった。


「じゃあ別の名前にする?」


「そうだ神様の名前は?神様くらいすごいの作ったんだし!」


「流石におこがましいと思うけどねぇ」


「知恵の神トートはどうだ。イメージは近いと思うが」


睦規の提案に二人も頷く。


「良いじゃーあないの」


「じゃあミウ・トートだね!」


おこがましいとは思いながら、採用した。




「本題に入ろうよ。三年もかかっちゃったけど」


「ああ。心置き無く開発出来るだろう」


「全く、少しは休もうと思わないのかねぇ」


伊寄は呆れながらも笑っていた。


「ま、ワタシもおんなじだけどさ」

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