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誰も悲しませないバッドエンド  作者: 二重名々
or truth

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234/307

田島数沙・後

名鑑・十七


エレクトリックナイフ


電気でナイフを作り出す幻術。

あらかじめナイフの形状パターンのデータを入力しておく事で即座にナイフを生成出来る。

ナイフが刺さると電流が流れ、人体であれば痺れたり、意識を失ったりする。

ナイフは手の中に生み出されるので、投擲や斬撃に使用する際に便利である。

ナイフの形状パターン、硬度、切れ味、電流の強度、存在し続ける時間は生成の際に使用者が決定する。

このように応用が利く幻術だが、それ故に式陣で固定し使用する事は出来ない。

高度な計算能力が必要になるため、幻術の中でもトップクラスに発動が難しい。

使用者、開発者はミーセ・ラブゼアン。

投擲に用いる事が主だが、小さい針状のナイフで道標を作成する事もあった。

「あ、いた」


淡二は昼休みの雑踏の中、一人の後輩を見つけた。


「よっ、ほっ。ふぅ。はい、これ」


廊下に群がる生徒の間をくぐり抜け、ハンカチを手渡す。


「ありがとう」


「あっ!カズサー。ウチ生徒会の仕事入ったから昼一緒に食べらんないわーごめーん」


「あーうん。だいじょーぶー」


友人が慌ただしく来て、慌ただしく去っていった。


「友達、生徒会なんだな」


「うん。ちょっと意外でしょ?」


「ああ。あんまりそういうタイプに見えなかったから」


何となくぎこちない会話が途切れ、一瞬間が空く。


「あー、その」


「あの、えっと」


「「ご飯、一緒に食べない?」」


声が揃い、独特の気恥ずかしさを感じる二人。


「じゃ、じゃあ」


「中庭でも行くか?」




「それでね、ワタシのあみぐるみがケルベロスみたいって言われてねー」


「いや作ったのって小鳥だっただろ!?」


弁当を楽しく食べる二人。

それぞれの玉子焼きを交換したり、好きな物の話をした。

あっという間にチャイムが鳴り、昼休みは終わりを告げようとする。


「おっと、もうこんな時間か」


「良ければさー、良ければでいいんだけど。たまにはこうやって一緒に食べない?」


「、、、たまにか」


カズサは淡二が何を呟いたのかよく聞き取れなかったようだ。


「うん?」


「よし、そうしよう!楽しかったしな」


最後に連絡先を交換し、急いで校舎の中に入っていった。

校舎の陰からそれを見ていた者が一人。


「なんか、マジでいー雰囲気なんだけど!?」

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