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『一条山開拓記』第十四話:モモンガ救出大作戦どすえ〜♪

【前書き】


※本エピソード(一条山開墾記)は『Bar風花』本編の設定をベースにしたスピンオフ/パラレルストーリーです。

※本編との時期・時系列に一部独自のアレンジやIF要素が含まれますが、白黒赤三人娘と結社長の賑やかな日常をお楽しみください!

※作中の林業技術、野生鳥獣の保護法規、およびバーツール等の描写は専門知識をベースにリアルに描写しております。


錦に染まる秋の一条山、作業道に響くチェンソーの音。

倒木の下で身動きが取れなくなっていたのは、手のひらに収まるほどの小さなニホンモモンガでした。

山親方・まひろの的確な判断と、結社長の電光石火の法務手続きによって救い出された小さな命。

しかし、元気に山へ帰されたはずのその子は、なぜか作業着の胸ポケットを「我が家」と決めて舞い戻ってきて……?

作業終わりの冷えた身体を芯から癒やすのは、千草さんの極上和牛味噌煮込みと、美和さんが仕立てる湯気立つ秋のホット・トディ。

深雪ちゃんの優しい「はんぶんこ」とともに、どうぞごゆるりとお楽しみください。

第一章:落葉の隙間の小さな鼓動

 

 山肌を渡る風が、日ごとに澄みきった冷たさを帯びていく十月下旬。

 一条山の南東斜面は、鮮やかな朱や黄金色に色づいたクヌギやコナラと、常緑の孟宗竹の深い緑がパッチワークのように入り混じり、秋ならではの美しい陰影を織りなしていた。梢が揺れるたびにさらさらと心地よい葉擦れの音が重なり、足元からは踏み砕かれた落ち葉と肥沃な黒土の香ばしい匂いが立ち上っている。

 その急斜面を切り通すように拓かれた第一期作業道の脇で、白石まひろ、黒木葵、赤城遥花の「現場三人衆」が、秋の竹林伐採に汗を流していた。

「まひろ先輩! こっちの倒れかかった枯れ竹、チェンソーで根元から一気に伐倒するッスね!」

 赤髪のツインテールを秋風に遊ばせながら、スチール製のプロ用チェンソーを軽やかに構えた遥花が、エンジンを煽ろうと指をかける。

「待ちな、遥!」

 笹藪を踏み分ける乾いた足音とともに、まひろが片手を上げて制した。首元に巻いたオリーブドラブのミリタリータオルで額の汗をぬぐい、着古したドカジャンの袖をたくし上げる。

「表土の厚みと、斜面の傾斜角をよく見てごらん。その竹の地下茎は、先日の秋雨で緩んだ法面を繋ぎ止める天然の土留めになってるさね。根元から落としたら崩落の引き金になる。手鋸とナタで、枯れて頭が重くなってる枝先だけを払うよ」

「了解ッス! さすが先輩、地層まで見えてるッスね!」

 まひろは腰の鞘から使い込まれた重厚な剣鉈を抜き、刃の背で太い孟宗竹をコンコンと叩きながら、さらに斜面の奥へと分け入っていった。風花農業高校の環境緑地科で培った植物と土壌の知識は、現場のあらゆる判断に息づいている。

 腐葉土に覆われた急斜面を踏みしめ、間伐の境界線を見定めていた——その時だった。

「……ん?」

 まひろの足がピタリと止まった。

 耳を澄ますと、先月の台風でへし折れたまま折り重なっている巨大なクヌギの倒木の下から、かすかに「ちっちっ……ちっ……」と咽び泣くような、極めて頼りない細い声が漏れていた。

 まひろは身を低く沈め、重なり合った枯れ枝と湿った落ち葉の隙間を慎重に覗き込む。

 暗い幹の裂け目に挟まれていたのは、体長十五センチほどの小さな灰褐色の毛球だった。

 大きな黒目がちな瞳を潤ませ、倒木の重みに圧迫されて身動きが取れなくなっている。風に震える柔らかそうな毛並みの横で、薄い飛膜と小さな右前足が痛ましげに小刻みに震えていた。

「おい、葵、遥! 道具を止めな! 事故発生さね!」

 まひろの鋭い声に、チェンソーのアイドリングを即座に切った葵と遥花が、弾かれたように斜面を駆け上がってきた。

「ど、どうしたっすか、まひろ先輩!? 誰か怪我でもしたっすか!?」

「違うさね。この山の小さな住人が挟まれてる。……よしよし、大丈夫だよ、暴れるんじゃないよ」

 まひろは革の作業手袋を静かに脱ぎ捨てると、ポケットから取り出した清潔な厚手のタオルで、小さな体をふわりと包み込んだ。挟み込んでいた太い樹皮を指先でわずかに持ち上げ、圧迫からそっと引き抜く。

 抱き上げられた小さな生き物は、痛む右前足を小さく胸元にかばいながら、まん丸の瞳でまひろを不安そうに見つめていた。

「……野生のニホンモモンガっす! めっちゃくちゃ可愛いっす……っ!!」

 ピンクのヘルメットを小脇に抱えた葵が、息を呑んで目を輝かせる。

 その時、現場トランシーバーの無線を聞きつけた一条結が、バインダーとタブレットを抱え、長い黒髪を揺らしてプレハブ事務所からおっとりと駆け上がってきた。

「ふふっ、みなさまご安心なさってくださいな。ただいま現場の画像とともに、【鳥獣保護管理法】の緊急救護規定に基づき、県自然環境課へ『傷病野生鳥獣一時保護・リハビリ届』の電子申請を完了させましたのや〜♪ 自然放獣後の経過観察モニタリングも含め、書類や法的手続き上のスキは一ミリもございませんえ」

「結社長、マジで仕事が音速すぎるッス!!」

 遥花が胸を押さえて叫び、色づく秋の山林に温かな安堵が広がっていった。



 

第二章:半野生化スローライフの開幕

 

 結の完璧な法的手続きのもと、プレハブ事務所に据えられた鋳物薪ストーブの傍らで、まひろによる手厚いリハビリが始まった。

 傷ついた右前足と繊細な飛膜に負担がかからないよう、柔らかな木綿と杉のウッドチップを敷き詰めた専用の木箱を用意し、朝晩の検温と患部の消毒を欠かさない。

 一条山の雑木林で拾い集めてきた自生のオニグルミ(和胡桃)を小さく砕き、素煎りのピーナッツや薄く切ったリンゴを手のひらに載せて差し出すと、小さなモモンガは驚異的な回復力を見せた。

 そして数週間後。

 県の鳥獣保護担当員による立ち会いのもと、患部の完治と十分な運動能力が確認され、晴れて一条山の豊かな森へと放獣された……はずだった。

「……ふぅ。午前の現場巡回、完了さね」

 秋風が心地よく吹き抜ける昼下がり。まひろが山林の作業道から事務所前のウッドデッキへ戻ってきた時のことである。

 裏手のクヌギの梢から、どこからともなく「シュワーッ!」と灰色の小さな影が滑空してきた。

 スポッ!

「……っ!? ま、またドカジャンの胸ポケットに入ったっすーーー!!」

 デッキでスコップの泥を落としていた葵が、目を丸くして叫んだ。

 自然に帰されたはずのモモンガは、わずか数分で山から舞い戻り、慣れ親しんだまひろの左胸ポケットへ、まるで吸い込まれるように器用に滑り込んでいたのだ。

 どうやらこの小さな野生児は、厳しい自然界で一から寝床を探すよりも、美味しい和胡桃が常備され、常に暖かな体温に包まれるまひろの胸元を「マイホーム」と認識したらしい。

 こうして、通称【モモちん】による、一条山農林での「半野生定着スローライフ」が幕を開けた。

「あはは。せっかく山へ返してやったのに、勝手に戻ってきちゃ世話ないねぇ」

 まひろがハスキーな声で笑いながら、胸ポケットからひょっこりと顔を出したモモちんの眉間を、人差し指で優しく撫でる。モモちんは目を細めて「ちっ、ちっ」と喉を鳴らし、甘えるように鼻先を擦り付けてきた。

「よし、それじゃあ午後の現場移動の前に、単車の暖機でもしておくかね」

 まひろが立ち上がり、事務所前のコンクリート広場へ降り立つ。愛機・ホンダXR400Rのデコンプレバーを引き、ピストン上死点を探り当てると、超ハイコンプエンジンを一気に目覚めさせる強烈なキックを踏み抜いた。

 ドロォォォンッ……!! バババババッ!!

 腹の底を直撃する重爆音と地響きのような振動が轟いた、その刹那。

 シュッ!

 モモちんの姿が胸ポケットから掻き消えた。

 葵が慌てて視線を巡らせると、モモちんはまひろの首元に巻かれたオリーブドラブのミリタリータオルの折り目へ瞬時に潜り込み、黒い瞳だけをちょこんと覗かせて安全を確保していた。

「あはは! XR400Rの爆音対策も完全にマスターしてるッスね! 避難シェルターの位置を熟知してるッス!」

 遥花が腹を抱えて大爆笑した。



 

第三章:現場監督の助手と削岩アゴ

 

「よし、午後の竹林伐採ラインの墨出しに行くよ」

 昼食を終え、まひろが腰に剣鉈を吊るして現場へ向かうと、モモちんはまひろの左肩の上にちょこんと陣取った。ぴんと立った小さな耳を動かし、まひろがナタの背で竹を叩くたびに、まるで一緒に木を見定めているかのように首を傾げる。

「葵先輩、見てほしいッス! モモちん、完全に『現場監督の助手』のキリッとした顔をしてるッスよ!」

「間違いないっすね! ……あ、そういえばモモちん、さっきからポケットの中で何してるんっすか?」

 カリカリカリカリカリ……!!

 静かな秋の山林に、異様なほど硬質な高周波音が響き渡っていた。

 まひろの作業着のポケットの中で、ナタの砥石と一緒に放り込まれていた硬い和胡桃の殻を、モモちんが凄まじい速度の門歯で削り取っている音だった。

「……す、凄まじい削岩音っす……! モモちんのアゴ、うちが現場で使ってるマキタの油圧式鉄筋カッターより強いんじゃないっすか……!?」

 葵が本気で戦慄していると、山裾の舗装路からフォンフォンと乾いた四気筒の排気音が駆け上がってきた。

 カワサキ・ZRX400のライムグリーンの車体を滑り込ませてきたのは、レディース『紅蓮華』の特攻隊長・胡桃(くるみ)だった。

「ちわーっす! まひろさん、葵! 現場の進み具合はどう……」

「ん? モモちん、胡桃(くるみ)食うかい?」

 まひろがポケットから削りかけの和胡桃を取り出し、肩の上のモモちんへ手渡す。

 バイクから降りかけた胡桃は一瞬フリーズし、自分の名前とナッツを重ねられたことに気づいて顔を真っ赤にした。

「あたしをペットの餌扱いすんなーーーーッッ!!」

 愛用の木刀を振り回して絶叫する胡桃。

「「「あははははっっ!!!!」」」

 色づく秋の山林に、お約束の賑やかな爆笑が弾け飛んだ。



 

第四章:正当な対価と秋の夕映え

 

「……お見事! 希少な野生鳥獣の法的に完璧な救護と、自然な形での生息環境保全、見事に完遂いたしましたえ〜♪」

 西の稜線が柔らかな茜色に染まり始めた夕暮れ時。

 バインダーを抱えた一条結が、手入れの終わった広場へと優雅な足取りで歩み寄ってきた。

「結社長! モモちんの救護と野生復帰モニタリング、本日も異常なしっす!」

 葵と遥花が並んで胸を張ると、結はおっとりとタレ目を細め、計算結果の並ぶタブレット画面を提示した。

「ええ。本日の野生鳥獣救護および生息環境保全活動ですが、県の【傷病野生鳥獣救護事業助成金】ならびに環境省の【生物多様性保全推進交付金】の要件を百パーセント完璧に満たしておりますのや〜♪」

「おや、結社長。モモちんを助けて、肩に乗せて現場を歩いてるだけでも補填が出るのかい?」

 まひろがハスキーに笑いかけると、結は京都弁の上品な笑みを深めた。

「もちろんどすえ、まひろちゃん。正規の届出を経て傷病鳥獣の野生復帰を見守る活動は、地域の自然資本を守る立派な環境保全事業どす。今回の交付決定により、モモちんの動物病院での初期診療費や大好物の和胡桃の購入費が全額補填され、さらに日没を過ぎるまで丁寧な救護と見守りにあたってくださったみなさまへ、正規の『環境保全手当』および十五分単位の超過勤務手当が全額支給されますのや〜♪」

「結社長、マジで神の中の神社長ッスーーーー!! モモちんに癒やされまくった上に手当まで貰えるなんて、一条山農林は無敵ッスよーーー!!」

 遥花が空を仰いで叫び、夕映えの広場に温かな歓声が広がっていった。



 

第五章:『Bar風花』の温もりに抱かれて

 

 夜の八時。

 秋の夜風が静かに路地を吹き抜ける風花町の奥。

 『Bar 風花 -kazahana-』の重厚なオーク材の扉を開けると、ほのかに漂う桜の花の甘い香りと、程良く空調の効いた澄みきった温もりが一行を優しく出迎えた。

 磨き上げられた鉄刀木の一枚板カウンターがアンバー色の照明を吸い込んで艶やかに光を湛え、背後の戸棚ではバカラのクリスタルグラスが静謐な輝きを放っている。

「いらっしゃい、みんな。モモちんの救護と見守り、本当にお疲れ様」

 カウンターの奥で、右目がワインレッド、左目がアンバーの神秘的な異色瞳を優しく和ませた美和が微笑んでいた。その隣には、純白の割烹着を着こなした千草が控え、穏やかに一礼する。

「美和さんッッーーーー!! 千草姉さんッッーーーー!! 今夜も神々しすぎて語彙力が完全に蒸発するッスーーー!!」

 作業服からお気に入りの地雷系に着替えた葵、重いドカジャンを脱いで私服のフィールドジャケットに着替えたタフなまひろ、ヴィンテージアロハの遥花。三人が黒革張りのローチェアーに腰を下ろすと、まひろのジャケットの胸ポケットから、ぽこっと愛らしいモモちんの顔が覗いた。

「あら、本当に愛らしいわね。すっかりまひろちゃんを信頼しているのねぇ」

 美和が愛おしそうに目を細めると、厨房から千草が湯気立つ大皿を恭しく運んできた。

 今夜のモモちん救出お祝い特別膳——千草が腕を振るった『和牛と一条山和胡桃の特製味噌煮込み』と、『一条山プレハブの薪ストーブでじっくり焼き上げた極上蜜焼き芋と和胡桃のクラッカー』である。

「どうぞ、わたくしからの感謝と祝福のお料理です。熱いうちに召し上がってくださいね」

 箸を取り、味噌煮込みを一口運ぶ。

 ほろりと解ける和牛の極上の脂と、一条山で採れた和胡桃の芳醇で香ばしいコクが重なり合い、一日山で動いた身体の隅々まで染み渡っていった。

「……美味いっす!! 和胡桃の香ばしさと濃厚な味噌が松阪牛に絡んで、信じられないくらい奥深い味っす!!」

 葵が目を輝かせて叫ぶと、まひろと遥花も豪快に箸を進めた。

「……ッハーーー! こりゃあ五臓六腑に染み渡るねぇ! 山の小さな命を助けて、こうしてみんなで美味い飯を囲む……これ以上の贅沢はないさね!」

「脳汁ブースト限界突破ッスーーーー!! 美和さん、千草姉さん、一生ついていくッスーーー!!」



 

第六章:風花・飛翔クリスタル・トディ

 

 料理の余韻に包まれるカウンターへ、美和が静かな所作で温かみのある耐熱トディグラスを差し出した。

 それは、秋の夜空を滑空するモモちんの姿をイメージして仕立てられた特製ホットモクテル『風花・飛翔クリスタル・トディ』だった。

 丁寧に沸かされた一条山の清らかな天然水をベースに、風花町特産の完熟キウイシロップと蜂蜜、和三盆を合わせ、仕上げに薄紅色の桜の花びらをひとひら浮かべてある。

「山に息づく命と、あなたたちの優しい絆に乾杯ね」

 グラスを傾けると、キウイの爽やかな甘酸っぱさと蜂蜜の優しい湯気がふわりと立ち上り、冷えた身体を芯から解きほぐしていった。

「乾杯どすえ〜♪」

 結と天もグラスを胸の高さへと静かに掲げ、互いに微笑みを交わしながら目礼した。

 繊細なクリスタルグラスを打ち合わせるような無粋な真似はせず、澄んだ光をスッと掲げるだけで心を通わせる——Bar風花ならではの優雅な乾杯だった。

「……モモちん……ピーナッツ……カリカリ……かわいかった……。がんばった……みんなに……あつあつの……やきいも……あげる……」

 隣のローチェアーで、事務所の薪ストーブで焼き上げたアツアツの蜜焼き芋を頬張っていた深雪が、黄金色の瞳をパチパチと瞬かせて覗き込んできた。

「深雪ちゃん! モモちん、すっかり元気になって現場監督の助手をしてるっすよ!」

 葵が微笑むと、深雪は満足そうに「ん……」と頷き、蜜の溢れる焼き芋の半分と、小さなピーナッツを一粒、そっとまひろのポケットのモモちんの脇へ置いた。

「……モモちんも……なかよし……。やきいも……はんぶんこ……」

「……っ〜〜〜〜!? 深雪ちゃん……! ありがとうッスーーー!!」

 遥花が感激のあまり胸を押さえ、葵とまひろも温かな笑顔で焼き芋を分け合った。ポケットの中のモモちんも、小さな前足でピーナッツを器用に抱え、嬉しそうにカリカリと音を立て始める。

 山に生きる小さな命を慈しみ、正しく救い、共に生きていく。

 そしてその成果を胸に、夜は『Bar風花』の温もりの中で、かけがえのない家族と至福の時間を分かち合う。

「ふふっ、美味しいものをたくさん食べて、明日からも安全第一でね」

 美和がカウンター越しに手を伸ばし、葵、まひろ、遥花、そして深雪の頭を優しく撫で下ろした。

「「「ご安全に!!!!」」」

 アンバー色の光が優しく満ちる『Bar風花』の店内に、モモちんの「カリカリ……」という穏やかな音と、仲間たちの温かな笑い声がどこまでも穏やかに溶けていくのだった。

【あとがき】


第十四話をお読みいただき、本当にありがとうございました!

今回は、一条山農林の現場の愛されマスコットであり、すっかり現場監督の助手(?)として定着した「モモちん」との運命の出会いを描かせていただきました。

野生動物との触れ合いを描くにあたり、単に「可愛いから拾って飼う」のではなく、山林を預かるプロの事業者として【鳥獣保護管理法】に則った正規の緊急救護手順を踏み、行政と連携しながら野生復帰と半野生定着を見守るという、一条山農林ならではの誠実なリアリティにこだわりました。

相変わらず一ミリの隙もなく助成金と手当を引っ張ってくる結社長の手腕は、現場の頼もしい守護神ですね。

そして、和胡桃(ナッツ)をカリカリ削るモモちんの横で、名前のせいで木刀を振り回す羽目になった紅蓮華の胡桃ちゃん……彼女の賑やかさも、一条山の秋には欠かせない名物です(笑)。

山仕事で泥と汗にまみれたあとは、『Bar風花』の静謐なカウンターで、千草さんの滋味あふれる料理と美和さんの温かなモクテルに癒やされる。

深雪ちゃんが差し出してくれたアツアツの焼き芋のように、読んでくださった皆様の心がほんのりと温まっていただけたなら、書き手としてこれ以上の喜びはありません。


もし「モモちんの仕草に癒やされた!」「千草さんの味噌煮込みが食べたい!」「まひろ先輩のドカジャンに入りたい!」と感じていただけましたら、画面下の【★評価】やブックマーク、温かなご感想などをポチッといただけますと、次のお話を紡ぐ何よりの原動力になります!


明日からも、みんなで元気にご安全に!

天照(Bar風花)

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