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元山賊師団長の、出奔道中旅日記  作者: 新堂しいろ
第七章 枯れた故郷と天秤の騎士団

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369.ひと時の平穏、拭えぬ予感

 ティナ達と別れた後、その足で俺はガザ達を町の外へ送り届けた。

 アジトへ向かうのはガザとコルツ、そしてデュポの三人だ。戦闘が得意でないオーリとロナをこちらに残し、彼らはローブとマスクで顔を隠して闇の中掛けて行った。


 ガザ達には聴覚の≪感覚共有(センシズシェア)≫がかかっているが、アジトまで離れられると完全に効果範囲外となる。彼らが何か情報を掴んでも、俺が知る事ができるのは早く見積もっても丸一日以上はかかってしまう事になる。


 だからか彼らは凄まじい速度で走り去り、ものの数秒で見えなくなってしまった。彼らの足は馬よりも早い。そして彼らはこんな闇夜でも、月の光があれば問題なく見える目を持っていた。凄いもんである。


 高い身体能力を生まれ持ち、耳鼻は優れて夜目すら効く。魔法が使えないという短所はあるものの、それを補って余りあるほどの長所だ。人族とは大違いだ。


 だがそうと考えると、人族ってあまり長所らしい長所がないな。スティア達闇夜(あんや)族やバド達エルフ――もとい森人族は長寿命で魔法に卓越しているし、ホシなんかのオーガだって、魔法こそ使えないものの膂力は大型の魔物並みだ。


 他にも鳥人族は空が飛べるし、龍人族は龍眼という特殊な目を持ち、遠方まで見渡せる上威圧もかけられ、動体視力も半端ない。

 やるせねぇ。人族に長所なんてあるんだろうか。


「貴方様、どうされました?」


 ガザ達が見えなくなってもその場所に立ち続けていたからか、スティアが不思議そうに声を掛けて来た。


「……いや。なんでもねぇよ」

「そうですか?」


 だが俺は小さく笑いつつ首を横に振り、言葉には出さなかった。若い頃ならいざ知らず、いい年のおっさんがそんな事に劣等感を募らせて、一体何の意味があるだろうか。

 俺は俺でしかない。そして俺はその”俺”を、三十七年間走り続けてきたのだ。


 そんな青臭い事を言っていたら笑われちまう。

 仲間達にも。そして、俺自身にもな。


「さて、用事も済んだしそろそろ戻るか」

「うん! ばどちんも待ってるからね!」

「体も冷えましたしね。風邪でも引いたら大変ですわ、そう致しましょう」


 俺が適当にはぐらかして帰ろうと促すと、ホシとスティアも頷き俺に続く。


「風邪引かねぇ奴もいるけどな。なあホシ?」

「あーっ! また馬鹿って言うつもりでしょ! アタシ馬鹿じゃないもん!」

 

 そうして俺達は馬鹿話をしつつ、帰路に就いたのであった。



 ------------------



「お嬢様、若旦那様、ホシ様。お疲れ様でございました」


 部屋に戻るとノエルが俺達を出迎えてくれた。

 彼女は非常に自然な動作でソファへと俺達を誘導する。そこには既に湯気の立つティーカップが人数分並んでいる。体が冷えた俺達への心遣いが見て取れた。


「おお、悪いな」

「ありがとうノエル」


 俺とスティアが礼を言うと、ノエルは口元を優しく緩めつつ、小さなカーテシーをして少し下がる。すると今度はまるで執事のような服を着たバドが現れて、目の前のローテーブルに恭しく、クッキーが小奇麗に盛り付けられた平皿を慣れない手つきで乗せてきた。

 って何やってんだバド。俺達はそろって噴き出した。


「バド様。所作はもう少しゆっくりと。食器は音を立てずに置いて下さい」


 笑う俺達を尻目にノエルがすぐに指導に入り、バドは素直に頷いて聞き始める。

 いやまあ好きでやってんだったら良いけどよ。でもその執事服をまず何とかした方が良いぜ。バドの筋肉でぱっつぱつじゃねぇか!


「ばどちんカッコいい!」

「ふ、ふふ、そ、そうですわね!」


 嬉しそうなホシと半笑いのスティアに褒められ、バドもまんざらではなさそうだ。くねくねと歓喜のダンスを踊り始めるが、その動きに耐えきれず、ついには全てのボタンがはじけ飛んでしまった。


「ぶはははは! お前、所作云々よりまず服を何とかしろよ! 半裸の執事とか無礼極まりねーだろが、出て来た瞬間手打ちになるぞ!」


 耐えていた俺の腹筋も、ついに一緒にはじけ飛んでしまった。


「凄い! ぱーんって飛んだ! ぱーんって!」

「あははははっ! もうバド嫌ですわ! 早く何か着て下さいまし!」


 ホシは目をキラキラさせ、スティアは珍しく腹を抱えて笑っている。バドは予想出来ていなかったのかおろおろと視線をさまよわせるも、


「やはりありものでは駄目でしたか……。新しく仕立てなければいけませんね……」

「はっはっはっ! 腕の振るいどころだなノエルよ。屋敷にあるものは好きに使って良いぞ!」


 と悩ましげに頬に左手を添えるノエルに安楽椅子に座る親父さんが笑えば、バドは半裸のまま慌てて謝り始める。そんな様子も可笑しくて、深夜も近いというのに俺達の部屋には笑い声が大きく響いたのだった。


 そんな珍事でひとしきり笑ってしばし。俺達はその菓子を摘まみつつ、思い思いに部屋でくつろいでいる。

 スティアやホシ達は会話に花を咲かせている。一方で俺は疲れもあって、ソファに体を預けて体を休めつつ、少し物思いにふけっていた。


 色々と不安要素はあるものの、今日もこの領らしからぬ平穏な日常だった。こんな日が毎日続けば良いんだが。

 そんな事を思う俺だったが、しかし実のところ昨日から妙な予感がどうしても拭えず、気持ちが少しざわついていた。


(”汚れ狼(ダーティウルフ)”の残党……雑魚共が群れただけなら気にする程の事でもないが、もし幹部クラスがまだ残っていたとしたら……。いや、残ってるんだろうな。間違いなく)


 天秤山賊団とディストラー軍で協力して潰したと聞いたが、やつらのしぶとさは嫌という程知っている。きっと残党をまとめられる程の奴がまだ残っているんだろう。

 実はアドルやウーゴにもその点に関して話を聞いていたが、十人の幹部の内七人の死亡が確認できたが、残り三人は生死不明だそうだ。


 その内一人は首魁ソゾン。死んだと思うような手傷を負ってもしばらく経つとけろっとした顔で現れやがる、”不死狼(ゾンビウルフ)”の異名を持つクソ野郎だ。

 残り二人は”首狩り”ヴァジムと、多様な猛毒を次々作り出しやがる”毒婦”フェオドラ。こいつらも相当面倒な連中だ。


 厄介な奴ばかりが残りやがった。それを憂慮してディストラーの連中が来たんだったら良かったが、それも非常に怪しい状況だ。


(ガザ達が何か掴めれば良いんだが……どうだろうな)


 望みは薄いが、今のところ頼りになりそうなのは彼らの報せだけである。俺はそんな風に思いつつ、深夜に走っているだろう仲間に思いを馳せていた。


「エイク殿、首尾はどうだね」


 と、そんな時だった。安楽椅子――伯爵家のボロい物とは違う。親父さんが屋敷から出した物だろう――にゆったりと座り、ティーカップを手に寛いでいた親父さんが声を掛けて来た。


「どうもこうもねぇ、って感じだな。何にも分からねぇままだ」


 俺が事実をそのまま伝えれば、彼はふっと小さく笑った。


「ラスティに聞いたが、この町にいる不審な輩の様子を見に行ったそうだな。成果はあまり芳しくは無かったようだが」


 彼の言う不審な輩とは、あのディストラーから来たという連中の事だな。そう思っていると親父さんはこんな事を言ってくる。


「エイク殿の≪感覚共有(センシズシェア)≫なら諜報などお手の物だと思うが、使わんのかね?」

「ああ……まあ、そうなんだけどな」


 聴覚の≪感覚共有(センシズシェア)≫を使えば相手と聞いたものを共有できる。だから連中の誰かに使えば親父さんの言う通り、内部の情報を知る事ができるだろう。

 しかしこれには明確な難点がある。それは、こちらが聞いたものも向こうに知られてしまうという事情だった。


「あれは共有だからな、一方通行は無理なんだ。こっち側の会話が向こうに聞かれると、俺達が警戒してる事を向こうに知られるかもしれねぇだろ? だから今回は止めておいた」

「むぅ……なるほど。そこまで使い勝手が良い魔法ではないのだな」


 事情を理解し、親父さんは納得したようだ。少し考えるような素振りを見せた後、再び俺の顔を見た。


「私達も力になれないかと思ってな。……もし敵の情報を内密に知る事ができるとしたらどうする?」

「んな事ができんのか?」


 親父さんは俺の問いには答えず椅子から立ち上がると、窓辺へ近づき、木枠の窓を半分だけ開けた。

 そして口に指を当て、小さく指笛を吹く。するとどこからか外の冷気と共に一羽のフクロウが飛んで来て、差し出した親父さんの腕にぱっと留まった。


「我ら闇夜(あんや)族には、対象に他の人間の精神を憑依させる(すべ)があってな。こやつにノエルを憑依させ、奴らの内情を探ってみよう。良いなノエル」

「畏まりました」


 ソファに座るスティアの側に立っていたノエルが、親父さんに小さく頷く。なるほど、そういう事なら確かに助かる。

 俺は親父さんの腕に留まっているフクロウを見る。野生のフクロウよりも知性を宿しているような、そんな目をしたフクロウだった。


「ホー……」


 が、なんだかこいつ、覇気がないというか、元気がないように見えるんだが気のせいだろうか? 感情もなんだか萎れてるし、鳴き声もどこか弱々しい。


「なんかやつれてねぇか? 大丈夫なのかそいつ」

「む? 確かにそうだな。どうしたホロゥルゥ」

「……餌が穫れていないのかもしれませんね。少し食べさせてから行きましょう」


 ノエルはそう言ってシャドウの中に入っていく。ああ、他の領だったらほっといても勝手に狩りをするが、オーレンドルフにいるから餌が無いのか……。

 どことなくフクロウから哀愁が漂っている。そんなフクロウにホシやスティアが群がって、親父さんと話をし始めた。


 ガザ達がいない間、こちらでも情報収集ができる良い手段が思いがけずできた。親父さん達の協力が得られたのは幸いだったな。そんな事を思っている間に、ノエルがシャドウからずるりと出て来る。


「お待たせ致しました。ほらホロゥ、ご飯ですよ」

「あ、ノエル。わたくしもやってみたいのですが……」

「のえちん、アタシもやってみたい!」


 ノエルが両手で持ってきた銀の盆の上には、ネズミらしきものが何匹か横たわっている。そんなノエルに今度はホシとスティアが群がっていく。


「あ、こらホロゥルゥ、落ち着かんか!」

「ホ、ホ、ホホホホ!!」


 ホロゥルゥも喜びからか親父さんの腕から飛び立ち、部屋の中を飛び回る。突然騒がしくなった部屋は、俺の悩みを吹き飛ばしてしまう。

 全く、平和で結構なことだぜ。俺は顔が合ったバドに肩をすくめて苦笑した。



 ------------------



 エイク達と別れてから、ガザ達はずっと走り詰めでアジトへの道を急いでいた。

 ただでさえ暗く見通しが悪いと言うのに、地面は整地とは無縁の、凹凸の激しい土の悪路である。普通なら走るなど無理であろう。

 しかし彼らは魔族の能力を生かし、ガレハの町を出た瞬間からほぼ全力で天秤山賊団のアジト目指して走っていた。


「急げっ、可能な限り早くエイク殿のアジトに行くぞ!」

「了解!」

「ガッテン承知!」


 三人はまるで一陣の風のように街道を、山の中を走り抜ける。今までもエイク達に協力的だった魔族達。しかしこの領に来て彼らの心は、今までにない感情を初めて宿していた。


 初めは助けられた恩からの協力だった。そんな思いはこの旅の中で仲間としての情に変わり、手助けする事にわだかまりは無くなった。

 肩を並べて戦う事に、躊躇いを感じる事も消えていた。信じられる相手だと、いつしか完全に思っていた。


 ただ時々彼らは思ったのだ。どうしてこの人族は、自分達にも他の仲間達のように接するのだろうかと。そうしてやって来たこの領で、彼らは偶然その答えを知る機会を得る事となった。


 初めから彼は、魔族を怨敵として見ていなかったのだ。人族と魔族との抗争があったからこそ敵対する結果となったが、そうでなければ敵味方と言う立場ではなく、もっと他の間柄になれたのた。

 あのアジトにいた魔族達が、完全にそれを証明していた。


 その時彼らは真に理解をした。自分達だけではない。彼は多くの同胞の命すら救っていた、魔族にとっての大恩人だったのだ。

 協力などでは生温い。彼のためになるならば、自分達は何を投げ打とうとも助けなければならなかったのだ。


 心臓が張り裂けそうになりながらも、三人は必死にアジトへの道をひた走る。そうして夜通し走った彼らは、早朝に隠し通路を抜け、アジト目前の場所まで早々にたどり着く。

 すると見張りとして潜伏していた山賊団の一団が顔を隠して、彼らの前に立ちはだかった。


「止まれ! 何者か知らんが、これ以上進むならその命はないぞ!」

「待て! 俺だ、ガザだ!」

「ガザ? ――あっ、(かしら)が連れて来たあの魔族か!」


 しかしガザ達がマスクとフードを取ると、その顔を見た相手は相好を崩す。そうして彼らはエイクの予想よりずっと早く、アジトに入る事となったのだ。


「ニルス爺! 客だ!」

「お? おおっ、お前達か! 随分早い戻りだな。どうした、何かあったか?」


 まだ冷気も厳しい早朝だと言うのに、アジト内はどうしてか山賊達が忙しそうに動いていた。

 ガザ達を先導していた男が老爺ニルスを見つけ声を掛ける。するとニルスは足を止め、ガザ達を見て目を丸くした。


「聞きたい事があって来た。急ぎの要件でな、すまないが聞き次第すぐに戻りたい。急に来てこんな事を言うのもどうかと思うが、手短に教えて欲しい」

「……何やら厄介な事になっているようだな。良いだろう、話してみろ」


 ニルスに促され、ガザはガレハでの事を簡潔に話した。

 ”汚れ狼(ダーティウルフ)”の残党の事。ディストラーから派兵された者達の事。

 するとニルスは途端に険しい顔つきとなり、地の底から響く様な声を上げた。


「あの小僧共……大丈夫だと言うから少しの間と思い監視役をつけんかったが、こうも早くボロを出すとは。すぐにでも誰か送らんといかんなこれは。全く情報の共有もできんとは未熟者共め。今度顔を見せたら絞ってやらんとな……」


 そして彼は真剣な表情で、ガザ達に目をやったのだ。


「”汚れ狼(ダーティウルフ)”の残党の事もディストラーの軍の事も、儂らはまだ掴んでいない。実は巡回に出ている者の内、いくらかが帰らなくてな。何かあったと思いアドルや他の連中が探しに出たんだが――」


 巡回していた仲間が誰一人帰らないという事はまずない。五人一組で巡回しているため、もし何かあれば数人が囮となり、最低一人は必ず帰すようにしているのだ。

 それが誰も帰って来ない。


「何か嫌な予感がする」


 ニルスの厳しい表情を見て、ガザ達は情報がどこかで堰き止められているのではないかと感じた。


「一体、何が起きているんだ……?」

「ガザ様、どうします? 大将に伝えに戻りますか?」

「でもよぉ、こんな事伝えても意味ねぇんじゃねえか?」


 困惑するガザにコルツが目をやる。情報は無かった。ただ、情報が得られないという状況が分かっただけだ。

 デュポの言う通り、伝えたところでエイクの悩みが増すだけだろう。そう考えたガザは、ニルスに対して提案する。


「何も情報がない状態で戻っても仕方がない。だがもしかしたらアドル殿達が今頃何か掴んでいるかもしれん。彼は今どこに?」

「南西にあるコルンという町だ。急げはここから二日程度で着く。行ってくれるのか?」

「ああ。だが場所が分からない。誰か一人案内をつけてくれ。足が速いのが良い。俺達に付いてこれるくらいの」

「ふむ。魔族の足に付いて行ける者か……」


 ニルスは少しの間誰をつけようか考えていたが、すぐに顔を上げ、ガザ達を案内した男へこう言った。


「おい、セドラを連れて来い」

「分かった」


 男はそれだけ言ってすぐに走って行く。彼は数分してすぐに戻ってきたが、連れて来たのは一人の、茶色い兎の顔をした男だった。


「セドラ、こいつらをコルンに案内してやってくれ。良いか?」

「分かりました。すぐに出ます」


 セドラはそう言って頷く。しかしこれに慌てたのはガザ達の方だった。


「ちょ、待って欲くれよ! そいつら戦闘の方はからっきしなんだろ!? 何かあったらどうすんだよ!?」


 最初に声を上げたのはデュポだった。今山賊団は巡回員未帰還の事態となっている。それはつまり、殺された可能性が高いと言う事だ。

 場合によっては戦闘になる事も考えられる。そんな所へ戦闘能力のない者を連れて行っても良いのかと、デュポは当然の疑問を投げかける。

 しかしニルスも当のセドラも真剣な表情を崩さず、慌てる彼を見返していた。


「確かに僕は戦えません。でも足には自信があります。今この有事に僕の力が皆の役に立つのなら、尻込みする理由はありません」


 セドラの声は決意に満ち満ちており、デュポが気圧されてしまう程だった。

 彼の言葉にニルスも続く。


「言う通りこやつらに戦う力はない。だが見損なってくれるなよ魔族の若いの。こやつらも我ら天秤山賊団の一員だ。仲間のために命を張れない者は、ここにはたったの一人もいない」


 その声は静かで、しかしそれでいて力強い。この言葉に、声に、デュポもコルツも言葉を返す事ができずにいる。

 代わりに声を発したのはガザだった。


「すまなかった。セドラ、よろしく頼む」

「任せて下さい。代わりに戦闘になったらお願いします」

「ああ。何があっても、必ず守り通す事を誓う」


 二人のやり取りをニルスは満足そうに眺めていた。

 こうしてガザ達は覆面で顔を隠したセドラを連れて、コルンの町を目指す事になる。だが結局のところ彼らがコルンに辿り着く事はなく、事態は急転していくのであるが。


 今の彼らにはそれはまだ、知る由もない事であった。

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