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音楽と魔法と異世界と (仮)  作者: さんぼんせんろっく
第二章 新たな一歩
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第16話 退院して

忍術で派手にドッカンドッカンもさせたいが!ラブコメのハーレムも書きたいんじゃあああああああああああ!

目覚めてから二週間後。とうとう退院する日が来た。骨折していたあばら等、薬草や医師の人力により回復も早かった。魔法ってしゅごい。

眠っていた3日も含めて実に長くお世話になっていたのだが退屈する事は全くなかった。


まず、キュイ夫妻が見舞いに来てくれた。何度、頭を下げられた事か…。大事な畑を無茶苦茶に荒らしてしまった事を謝ったが、そんな事は些細な事と言い命を救ってくれた事に凄く感謝しているとの事だった。

狒々が現れた畑以外にも畑はあり、そこで収穫したての野菜などをくれた。その野菜をアンナが調理して作ってくれた野菜スープは実に美味であった。

あの割れた鉈は家宝にするのだと言う…何だか嬉し恥ずかしさがあったが無事で居てくれて何よりだった。


次に来てくれたのはクララ先生だった。あの狒々が現れた次の日にアンナが手紙を出していたという。

来た当初は酷く心配したような顔だったが俺の身体に触れると一安心したように落ち着いた。アンナを守ってくれてありがとう。後、タケ坊の様子が思ったよりも良好で安心したと言う。

最後にこれは餞別代わりじゃと言い心臓のある左胸に手を掛けて魔法を唱えたみたいだった。

これは?と聞くと新陳代謝が良くなり治りが早くなるような、おまじないじゃと言う。ほんの気休め程度じゃと付け加えて。

それと疲労もあったり観光も出来ていないじゃろうから、そんなにすぐに戻って来なくてもええ。しっかり休養を取り楽しんで帰って来るとええと言ってくれた。


その次に来てくれたのはアンジェラ。この人とは初対面だったのだが付き添いで来てくれたセシリアが言うには女性騎士団のリーダーという事だった。キリッとした雰囲気が似合う女性で豪快な感じがしたのが初対面の印象。

貴様のあの猿との勝負!誠に凄かったぞ!関心した!貴様がその気なら男性騎士団に口を聞いてやっても良いぞ!と豪快に言う。大変有り難いお誘いだったのだが、これからの事をまだ何も考えていなかったのとアンナが凄く不安そうに俺を見ていたので、ちょっと考えさせてくださいと伝えた。


セシリアは時間があるときや休みの日を利用してと言っていたが毎日、顔を合わせていたかのように思う。

俺は俺で綺麗なセシリアに会えるのもなのだが、あの大きな胸を見れるという事だけで幸せで治りが早くなっているように感じていたのだが、アンナには怪訝そうな目で見られていた…視線でバレちゃってるのかな…


シャーロットとはあの目覚めた時が初対面なのだがシャーロットとも毎日、顔を合わせていたかのように思う。

セシリアの付き添いもあったのだが、セシリアとは違う時間帯で一人で見舞いに来てくれることもあったのだ。ひっ暇な人なのかな…

人懐こさもあるのだが会話するときに顔が近い事もありドキドキしてしまう。

だいたい、その時はアンナが血相を変えてシャーロットを俺から離してくれるのだが、にゃふふと笑いながらまた近づいて来るのであった。


そして最後にアンナだ。近くに宿を取り毎日毎日、甲斐甲斐しく俺の面倒を見てくれていた。何だか嬉しくも申し訳なく思い、俺は大丈夫だから先生の元に戻っても大丈夫だよ?と伝えると怒りながら、そういうわけにはいかないであります!それに、セシリア様が来ますし…タケノリ様が…ゴニョゴニョと口籠ったかと思うと、あのシャーロット様は何だか危険な匂いがするであります!と言う。

危険って…危ないような印象はしないけどなぁ…ただ人懐こさのせいで距離感が近いっていう事ぐらいしか…と思う。

退院する日、個室から出る際にアンナの前でしゃがみながら手を握り、本当にありがとうと感謝を伝えた。照れてしまったのか凄く顔を赤らめて下を向き頷くのだった。うーん…可愛いなぁなんて思っていると手を弾かれてしまった。そんなに照れ臭かったのかな?



「タケノリ様はまず何がしたいでありますか?」


病院を出たところでハニカミながらアンナは言う。


「そうだなぁ…入浴は病院で出来ていたが…大きなお風呂でゆっくり寛ぎたいよ…」


と苦笑いしながら答える。では、夜は大浴場へ行くであります!とアンナが元気な声で言う。

その前に荷物をどうにかしなくちゃなーなんて話ながらアンナが泊まっている宿へと向かう。


ーーえっ…?


俺とアンナが声を合わせて眉の太い宿屋の主人に答える。その隣で頬に手を当てながらあらあらまぁまぁと奥さん。

そう、この宿屋は俺がこの世界に来た初日にお世話になった宿だ。

今現在、宿はいっぱいで二人で泊まるならツインベッドのある部屋しか空いていないと言う。

うーん…他の宿は反対側でちょっと遠いみたいだし…何より、初めて稼いだゴールドでこの宿にお世話になりたいなとも思いながら


「ごめんなさい。この子だけでも泊めさせてはくれませんか?今回は残念ですが…俺は違う宿に泊まろうかなと思います。前回の恩もありますが…また泊まりにーーーー


まで言った辺りでアンナが遮るように言い出した。


「つっ…ツインベッドの部屋に泊まるであります!おっお願いするであります!」


両手で和服を掴み、フルフルと震えながら言う。


「アンナ、大丈夫だよ?俺は違う宿に泊まるけど、毎日一緒に観光とか出来るしさ?」


と優しく言う。まっ毎日…いっ一緒…と小声で言うのが聞こえる。


「うん。毎日一緒に観光しよ?だから、アンナはここに泊まって。俺は別の宿を探すから。」


と頭を撫でながら言うがキッとこっちを向きアンナは答える。


「だっダメであります!まっ毎日一緒に観光はしますが…絶対にダメであります!それに、シャーロット様がタケノリ様の宿へ来たらどうするでありますか?!」


とまくし立てるように言って来た。いや…別にシャーロットは俺の宿には来ないんじゃ…と思うが、このまま押し問答を繰り返していても埒が明かない。

結局、俺が折れる形となりツインベッドの部屋に泊まる事にした。


頬に手を当てあらあらまぁまぁと言いながら部屋に案内してくれる奥さん。店主は俺を見るなりニカッと笑いながらサムズアップ。


いやいや?!手とか出さないからね?俺、ロリコンじゃねーし!


隣を見ると頬を赤らめて俯いているアンナ。

恥ずかしいのなら別々の宿でも良かったんだけどな…と思うのであった。

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