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ドラゴン転生〜畜生道に堕ちても最強種なら問題ない  作者: 堕天の翼のあさぼらけ


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306/315

第306話 パーティ結成

 女神カスミーティアが下天した姿である、カスミ。

 サムの転生時に思いっきり視姦された事を、いまだに根に持っていた。

 だけどサムは、目の前のカスミが女神カスミーティアだとは、分かっていない。




 どご。


 サムのかかと落としが、カスミの脳天を打つ。

「はあ、はあ、よくもジンガにひどい事してくれたなあ!」

 サムはその場に崩れるカスミに、どなりつける。


「ふむ、見事な一撃であった。」

「!」


 サムの正面からするカスミの声に、サムはびっくりする。

 視線を向けると、そこには扇で口もとを隠すカスミの姿があった。


 サムがハッとして視線を下に向けると、さっきまで倒れてたカスミの居た場所には、壊れた扇が落ちていた。


「空蝉の術ってヤツか。」

 サムはジンガを抱きしめ、一歩下がる。

 このカスミを相手にするなら、今のジンガははっきり言って邪魔だ。

 ナナさんにでも預けたい所だが、ナナさんはカスミの斜め後ろ。

 ジンガを渡すのは無理だ。

 転移魔法を使うにも、今日は一日、無理をしすぎている。

 転移魔法のために一瞬のスキができ、それをカスミが見逃すとも思えない。


「くーん、くーん、」

 ジンガも体の震えが止まらない。

 自分がサムの足手まといになってる事は、分かってる。

 だけどサムから離れたら、自分の命はないだろう。


「ふむ、そこまで信頼されてるとはの。」

 カスミは広げてた扇を、パシっと閉じる。

 同時にジンガが人間に変化(へんげ)する。

 カスミが封印の術を解いたのだ。

「そやつを弱体化させるのが目的ではないからな。」


「ふふ、私たちも今日はここに泊まるから、鍵をお願い。」

 サムとカスミがやり合ってる横で、ルル姉はミミから宿泊施設の鍵をかりる。

 そのままルル姉とナナさんは、まだいざこざを続けるサムとカスミの横を通って、ギルドの二階の宿泊施設に行ってしまった。


 人間に変化(へんげ)したジンガは、サムにしがみつきながら、カスミをにらむ。

「ふむ、流石は魔竜族と言った所か。この程度では牙が折れぬか。」

「あのー、あねさん。サムとパーティ組むんですよね。」

 ひと勝負ついた事で、受付嬢のヤヤが声をかける。


「はあ?なんでこんなヤツとパーティ組むのよ。」

「お、俺だってごめんだぞ。」

 カスミとサムは、否定する。


「それだとふたりとも、冒険者資格の一時剥奪になりますよ。」

 とヤヤは説明する。

「おいおい、先に手を出したのはこいつだろ。なんで俺まで巻き込むんだよ。」

 サムは慌てて反論する。

「ほう、私はそちらの者とじゃれてただけじゃ。先に手を出したのはおまえだろ。」

 カスミもジンガを指差しながら、反論してくる。


「ち、俺はおまえの挑発に乗っちまったっていう訳か。」

 サムはゴネても覆らない現実を理解する。

 カスミが直接手を出して、それを迎撃したのなら、サムに落ち度は無かった。

 だけど結果的に、先に手を出したのはサムなのだ。


「なんだおまえ、物分かりいいではないか。」

 カスミはサムに対するイメージとのギャップに、少し戸惑う。


「で、どうするんですかい、おふたりさん。」

 カスミとサムが落ち着いた所を見計らって、ヤヤが声をかける。

「パーティを組みますか?」

 ヤヤはギルドの受付嬢として、ふたりに問う。

 この問いを断るのなら、ふたりの冒険者資格は一時的に剥奪される。


「ち、組むしかねーだろ。」

 サムは渋々同意する。

 ギルドカードは、身分証も兼ねている。

 これを凍結されたら、口座連携させてる通貨も使えなくなる。

 学園生活も送れない。


「ふ、仕方あるまい。形はどうあれ、こいつはパーティ加入条件を満たしてしまったのだからな。」

 カスミも同意する。


「ではおふたりとも、ギルドカードをお出しください。」

 ヤヤに言われ、サムとカスミはギルドカードを取り出す。

「な、」

 カスミのギルドカードを見て、サムは驚く。

 カスミのギルドカードは、なんとS級。

 サムのA級より上だった。

「どうしたのじゃ、サム。」

 驚くサムを見て、カスミは優越感にニヤける。

「な、なんでもねーよ。」

 サムはそう吐き捨てる。


 サムも飛び級スタートを勧められたが、悪目立ちしたくないので断った。

 と言っても、C級かD級スタート。

 カスミは今日冒険者登録をした。

 それでいきなりのS級スタート。

 これだけでもカスミの破格さを物語っている。


 サムがびっくりしてる間に、ヤヤは作業を終わらせ、ギルドカードをふたりに返す。

「これでおふたりのパーティ登録は完了です。」

 ヤヤはパーティについて軽く説明する。

「パーティ専用の依頼を受けられるようになりました。パーティメンバー全員、つまりおふたりで同時に依頼を受けるなら、報酬は等分されます。」


「ふん、こいつと依頼受けるなんて、まっぴらごめんだぜ。」

 サムはこのパーティに納得していない。

 ヤヤは説明を続ける。


「もしパーティメンバーのひとりが依頼を受けた場合、報酬は冒険者ランクに応じて振り分けられます。」

「じゃあ、俺が受けても、こいつに幾らか入るんだな。」

「ええ。A級のサム君が依頼達成した場合、S級のカスミ様には4割の報酬が振り込まれます。」

「はあ?何もしないのに、こいつに4割もか?」

「当然じゃろ。なにせ私はS級なのだからな。」

「く、それでこいつが依頼達成したら、俺には幾ら入るんだ?」

「S級のカスミ様が依頼達成した場合なら、A級のサム君には1割の報酬が振り込まれますね。」

「はあ?なんだよそれ。やってられっかよ。解散でいいだろ、そんなの。」

 一方的な待遇に、サムはキレる。



「うっるせーな。これから説明してやるんだから、少し黙ってろ。」

 ヤヤもサムの態度にキレる。

ども(・ω・)ノ

なんかパーティ組んじゃいましたが、これ、意味あるんすかね。

確かA級冒険者がふたり以上って条件で以前、モヘルダ樹海の針飛豹討伐を受けてますよね。

パーティと言う概念も無かった気がしますね。

(´・ω・)


特にからみのないルル姉とナナさんも、雑に退場させました。

うん、どのタイミングできりだしていいのか、分からなかったです。


ギルドの受付嬢として対応しているヤヤも、素は最後のセリフのような粗暴な性格です。

夜間勤務という事で、いつもは仕事もほとんどなく、暇してる冒険者どもと酒盛りしてたりします。

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