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ドラゴン転生〜畜生道に堕ちても最強種なら問題ない  作者: 堕天の翼のあさぼらけ


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305/316

第305話 パーティ募集

 今後の方針も決まったサムは、子犬サイズになったジンガを抱っこして、ギルドの応接室からギルドに戻る。




「はあ!」

 サムが戻ると、カスミが冒険者数人を相手に大立ち回りをしていた。

「あれ、ギルドでの暴力沙汰って、冒険者登録の剥奪じゃなかったっけ。」

 サムは後に続くルル姉たちに聞いてみる。

「そのはずなんだけど。」

 ルル姉は受付でニヤけてる、ヤヤとミミをにらむ。


「お、やっと終わったのか。」

「カスミのあねさんが出てきてから、ずいぶん経ったぞ。」

 とヤヤとミミも言葉を返す。


「ふう、ダメじゃな。てんで話しにならん。」

 複数人の冒険者どもをのしたカスミが、受付に戻ってくる。

「と言ってもあねさん。そいつらはこのギルドでも屈折の冒険者なんですよ。」

 とヤヤが返事をする。


「ああ、なるほどね。」

 ルル姉もカスミの大立ち回りの意味を、理解する。

「そそそ。こちらのあねさんがパーティ募集してるんだけどさ、その加入条件が一定の強さを示す事。」

 とミミが補足する。


「なんなら、あなた達がパーティに入らない?」

 カスミは受付嬢のヤヤ達を勧誘する。

「ご冗談を。私らギルド職員は、冒険者との掛け持ちは出来ないんですよ。」

 とヤヤは愛想笑いを浮かべる。

「えー、なら辞めちゃえばいいじゃん。」

 とカスミは口をとがらせる。


「ははは、無茶言わないでくださいよ。」

 ヤヤはそう言いながら、視界の端にサムの姿を見つける。

「あ、こいつなんてどうです。多分先ほどの冒険者たちよりも、腕は立ちますよ。なにせ」

「冗談言わないで。」

 ヤヤの台詞を、カスミが遮る。


 ヤヤは、なにせ女神の加護持ちですからね。と続けようとしていた。


「こんなヤツとパーティ組むなんて、まっぴらごめんだわ。」

 カスミは見下した目でサムを見つめる。

「なん、だと。」

 サムもこんな事言われて、カチンとくる。

 だがこの女とは関わりたくない気持ちの方が強い。

「ち、」

 サムは軽く舌打ちすると、カスミを無視して受付のミミに声をかける。

「今晩、宿泊したいんだけど。」

「あ、ああ。」

 ミミはギルド二階の宿泊施設の鍵を渡す。

 同時にサムの口座連携した降魔の腕輪から、一万クレカが刺し引かれる。

 サムは鍵を受け取ると、まっすぐギルド二階への階段に向かう。


「ま、待ちなさい!」

 サムに無視されて、カスミが叫ぶ。

「なんすか。」

 サムはムスッと立ち止まる。

「おまえ、私とパーティ組みたいとは思わないのかい。」

「はあ?あんた俺の事嫌ってるでしょ。なんで嫌ってるヤツとパーティ組むんすかね。」

 サムは話しにならんと、歩きだす。


「ほう。」

 そんなサムに対して、カスミはニヤける。

 カスミの知ってる以前のサムなら、嫌がらせがてらパーティに潜り込んでたはず。

 そして凌辱のチャンスをうかがう。

 カスミの知ってるサムは、そんな最低なヤツだった。

 そんなヤツが少しはマシになってる事に、カスミは興味を持つ。


「やはりミーシャの存在が大きいのかな。」

「なに?」

 突然出てきたミーシャの名前に、サムは再び足止めされる。

「てめぇ、ミーシャに何かしやがったら」

「それとも、こいつの存在か。」

 カスミはサムの発言を無視して行動に移る。

「あ、てめぇ!」

 カスミはサムが抱っこしていたジンガの首根っこを、右手でつまむ。


 サムとカスミとの距離は、数歩分離れていた。

 物理的な接触は不可能。

 にもかかわらず、ジンガはカスミにかっさらわれてしまった。


「返せよ!」

 カスミの実力の片鱗を垣間見たサムだが、ジンガを奪い返しにかかる。


「ふふ、」

 カスミは軽くステップを踏んで、サムをいなす。

「きゃん。」

 首根っこをつままれたジンガは、振り回されて悲鳴をあげる。

「く、」

 サムの動きが止まる。

 下手に動いたら、ジンガを苦しめる。

「ジンガ、人間に変化(へんげ)しろ。」

 こうなったら、ジンガが自分でカスミの手を逃れるしかない。

「くーん、」

 だけどジンガは悲しげにほえるだけで、変化(へんげ)しない。


「ジンガ?」

「ふふ、私の魔素を注いでやった。」

 ニヤけるカスミは、口もとを扇で隠す。

「一時的にだが、動物変化(アニマルチェンジャー)としての機能を封印した。」

「なに?」

「つまりこいつは、この姿を変える事は出来ない。」

「てめぇ!」

 サムはジンガを奪い返えそうと、カスミに襲いかかる。

「きゃいん、きゃいん、」

 先ほどよりも振り回されて、ジンガも悲鳴をあげる。

「我慢しろ、ジンガ。こいつに捕まったままだと、おまえは元の姿にも戻れないんだぞ!」

「ぐ、」

 サムの忠告に、ジンガも悲鳴を我慢する。


 そう、このままだとジンガは子犬状態のままで、元の雄々しくも美しい雷狼竜の姿に、戻る事が出来なくなる。


「はあ!」

 サムは降魔の腕輪からソウルブレイドを取り出すと、刀に展開させ、そのまま片手持ちのまま振り下ろす。

 カスミは反射的にジンガを盾にするが、それがサムの狙いだと気づく。

「甘いわ!」

 カスミはジンガを放り投げる。


 放物線を描くジンガの軌道。

 サムは上を見上げてジンガを視線で追う。

 サムの見せたスキに、カスミは両手に扇を持って構える。


「サム君、危ない!」

 思わず叫ぶナナさん。

 同時にカスミが両手の扇でサムを斬りつける。

 そのカスミの扇は、空を切る。



 サムは転移魔法を使い、ギルドの天井近くに投げ上げられたジンガのそばに転移して、ジンガを抱きしめる。

 そのままカスミの脳天にかかと落としをぶちかましながら、落下する!

ども(・ω・)ノ

思いつきで下天させちゃった、女神のカスミ様。

ぶっちゃけ、扱いに困るのも事実なんすよね。

女神本人が下天していいのか。これ分身体って事にした方がいいんじゃないの?

と思いつつ、本文中ではまだ明言してません。

とりま下天ついでに、ちょっと放浪してみようかってノリにしてみました。

(´・ω・)

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