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5.救世主の帰還②

体調不良で昨日は更新できませんでした。

今日は大丈夫なので、3話行きます。

ダイはのんびりとフレイル城の付近をぶらぶら歩いていた。

歩きながら、どうやって侵入、救出するかを考えていた。

「まぁ、素直に正面突破するしかないか……」

そう呟いた、その時、

「そうか……正面突破するのか、あまりお勧めしないぞ」

その声と共に背後から、肩をたたかれた。

振り返るとそこには火の剣士レイが立っていた。

ダイは驚愕のあまり、後ろに飛び跳ね、警戒して間合いを取った。

「警戒する必要はないだろう?

お前が私に攻撃できないように魔法をかけているのだから」

それを聞いて、少し警戒を解き尋ねた。

「ビックリした…、それより何故ここにいる?」

「まぁ、現状が現状だからな……ブリュレ国の動向を監視していた。

明らかに不審な影が城の周りをウロウロしていたから、

念のため確認しに来たのだ。

少人数なのは分かっていたから、さほど気にはしていなかったが……」

「そうか……。それでどうするつもりだ?」

「何もできないさ、お前の目的はブリュレ国王の奪還だろ?」

「それがどうした?」

「ブリュレ国王の救出に私が協力しよう。

今回の侵略は正直、私も納得がいかない。

フロウ国はルミネ国の意のままに操られている。

このままいくとフロウ国はいずれルミネ国に滅ばされるだろう。

フロウ国を守りたいのだ。

後、この救出が成功したら、私に掛けてある魔法を解く事が条件だが……。

取引としては悪い内容ではないだろう?」

「分かった。こちらこそよろしくお願いします」

ダイは深々と頭を下げ、手を差し出すと、レイは大きく頷き、手を握り返した。

そして、そのまま、話を続けた。

「それで、どうやって助け出す?」

「私がお前を使用人として城に導けば問題ないだろう。

我々は普通にいるだけでこの世界では目立ってしまう。

取りあえずフードを被って私の側に居ればあの城では怪しまれる事はない。

入ってしまえば、後はどうにでもなる」


ダイはレイに連れられて、フレイル城内のとある一室へ来ていた。

「もうフードを取っても大丈夫だぞ」

レイは入り口で立っているダイに声をかけながら、着ている鎧に手をかけた。

それを見たダイは慌てて、

「ちょ、ちょっとレイさん!!何している?!」

咎めるようにいうと、床に目線を下げた。

スタスタという足音が徐々に近付いているのを感じ、

足先が見えた瞬間、一気に両手を引っ張られた。

気付くと、ダイがタオル一枚のレイを押し倒すような格好で、

ベッドに倒れ込んでいた。

「何をビビっているのだ?お前が私に何をしようと、

私は抵抗することはできないのだぞ……」

レイは耳元でそう囁くと、ダイの首に手をまわした。

ダイは驚きと興奮で何もいうことも動くこともできず固まっていた。

すると、

『お楽しみのところ申し訳ないが、そこまでにしてもらおうか』

頭にサラマンドの声が響く、ダイはキョロキョロと辺りを見回した。

一方、レイはダイの側をそっと離れ、近くにあった布で身体を覆っていた。

『どこを見ている。ここだ』

その声が響くと同時に、目の前に小柄な竜が飛び出してきた。

「ちょっと、でかくなったな。

と言う事はレイさんも強くなったということか……」

『まぁ、そういうことだ。レイはお主に会ってから精神的に成長した。

ところで、あのじゃじゃ馬女の姿が見えんが喧嘩でもしたのか?』

サラマンドの問いかけに、ダイはバツの悪い顔をしながら答えた。

「ちょっと色々あって、ウンディーはある場所に閉じ込められている。

一応、俺が水の精霊代理ということになっているけど、

早く彼女を助け出したいと思っている」

『そういうことか……』

ダイの話しを聞くと、サラマンドは一言呟いて考え込んでしまった。

しばらく沈黙が続いたが、レイがその沈黙を破った。

「とにかく!今は、目の前にある問題を片づけよう。作戦を考えるぞ」

レイがキッとサラマンドを睨んで言うと、

サラマンドは困ったような顔をして、スーッと消えていった。

それをみたレイはふーっと一息ついて、ダイに話しかけた

「おそらく、王と隊長はこの城の両端にある塔にそれぞれ捕らえられているはずだ。

そこで二手に分かれてそれぞれを救出に向かおう。

私はこの城の中を自由に動けるが、お前はそういう訳にはいかないだろう。

深夜、寝静まった頃なら、見張りも少なく動きやすいと思う」

「それが一番確実だな。救出したら、さっき出会った場所で落ち合おう」

「分かった。日が暮れるまでだいぶ時間があるな、

さっきの続きでもしようか?」

タオルを一枚巻いただけのレイはそう言うと、

ベッドに座っているダイの隣へ座った。すぐにダイは立ちあがり、

「馬鹿な事を言うな、俺には全くその気はない!

最近あんまり、休んでないから、ちょっとは休ませろ!」

そう言うと、レイの額に手をかざした。

すると、レイはダイに凭れかかるような格好で眠りに落ちた。

「全く、世話の焼ける……」

そう呟くと、ダイはレイをベッドに寝かして、自分も椅子に座り目を閉じた。

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