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2.精霊達との出会い⑧

本日、2話目の投稿です。

無事に地面に立ち二人でほっと一息ついた所で、森の奥の方から、

「誰だ! 俺達に何の用だ!」

と言う、声が聞こえた後に

『グサッ、グフッ』

と奇妙な音が聞こえてきたので、

二人は慌てて音のした方向へと駆けて行った。

そこには、髭面の小柄な男が仰向けに倒れていた。

それを見たジュリアは小さく

「キャッ!」

と声を出して驚き、ダイの後ろへと身を隠した。

ダイはジュリアを隠すようにして男に近付き、

「大丈夫か!?」

と、言いながら抱きかかえた。

そして、胸にえぐられたような切り傷があるのを見て、

首筋に手を当てて脈拍を確認した。

そして、ジュリアに対して少し語気を強めて、

「ジュリアさん!

 この人の傷を回復してくれ、まだ息はあるから助かるかもしれない!」

そう言うと、男から離れて警戒しながら周りを見渡した。

そして、ジュリアがまだ固まって動けていないのに対して、

「早くしないと、手遅れになる!」

と急かすと、ジュリアはやっと現状を呑み込めたのか慌てて、

「は、はい!」

そう言いながら、男の胸に手をかざした。

すると、男の呼吸が落ち着きを取り戻してきた。

ジュリアも少し安心したように軽く息を吐き、

ダイに話しかけようとした瞬間、森の奥から大柄な男が現れ、

怒鳴りながらダイに掴みかかった。

「その男から手を離せ!

 お前たちがやったのはわかっている!」

ダイは訳もわからず、

「ちょっと待て、話を……」

と、なだめようとしたが言い終わる前に投げ飛ばされてしまった。

男はジュリアの方をキッと睨みゆっくりと近付こうと足を進めようとした。

が、しかしダイのとっさの魔法により足が凍ってしまい思うように動かない。

「くそ!こんなもの!」

全力で力を込めると、ピキピキと氷にひびが入り割れてしまった。

その少しもたついている間に、男とジュリアの間に割ってはいり剣を身構えた。

「人の話を聞け!

 俺たちに危害を加えると言うなら容赦はしない!

 ジュリア! その男を連れて少し離れてくれ!」

男の方を見たまま、そう言うとジュリアは何も言わずに

怪我をした男を抱きかかえて木の後ろへと避難した。

大柄の男は、

「お前が俺の大事な友を傷つけたのだろう!

 絶対に許さない!」

と言いながら、ダイに掴みかかってきた。

ダイは避けながら距離を置き、手を上げると

無数の水滴が浮かび上がり男に向かって飛び出した。

それを男はとっさに土の壁を作り出し防いだ。

このように何度か水の魔法に攻撃をしたが、

土の壁に水が吸収されてしまい全く効果が得られず

攻めあぐねているとダイの頭に声が響いた。

『よく聞け。奴の使う大地の力に対して、

 水の力は吸収されてしまい分が悪い。

 このまま、力を使い続けても無駄になるから気をつけろ』

『いやいや、気をつけろと言ったって……。

 まぁ、何か考えるよ……』

ヴォーレの忠告に対して突っ込みを入れながら、ポケットを探った。

そこには以前に炎の精霊サラマンドから貰った火の指輪があった。

それをそっと指にはめ、再び力を込めた。

すると、無数の氷の塊が現れた。

それを見た大柄の男は、

「あんたの水の攻撃は俺にはきかないぜ!

 何度やっても同じことだ」

と言って、再度土の壁を作り出した。

ダイは炎の指輪をかざすと氷の塊の周りに炎が現れ、

土の壁に向かって飛び出した。

炎の力も加わり吸収されることもなく、土の壁を貫いた。

ドドドド、轟音と共に土埃が上がった。

その隙に一気に間合いを詰め、剣を振りかざすと

ガスっという音が響いた……。

土埃が収まり、徐々に二人の姿が浮かび上がってきた。

そこには、ダイの剣を素手で受け止めている男の姿があった。

互いに少しでも力を緩めるとやられてしまう恐怖感があるのか、

全く力を抜くことなく膠着状態となりつつあったがそこに、

突然二人の間に男が割って入ってきた。

「ケイスケ!もうやめろ!

 俺をやったのはこの人じゃない。

 むしろ命の恩人だ」

先ほど怪我をした小男がケイスケと呼ばれる大柄の男の手を取り、なだめた。

すると、男の力が少しずつ抜けていくのが感じられたので、

ダイも力を抜いて剣を直した。それを見た小男は安心したのか、

体の力が抜け気を失って倒れこんでしまった。

その瞬間、ダイ、ジュリアそしてケイスケの周りを白い空間が取り囲んだ。

誤字脱字等、気になる所がありましたらご指摘をお願いします。

後、感想等も貰えるとがんばれます。

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