2.精霊達との出会い⑥
事件解決!
上手く書けない…。
「こんな夜更けに何のご用ですか?
女王様はもうお休みになられていますので、
また明朝にお願いします」
ダイが追いついた時には、ジュリアは門番に制止されていた。
しかし、ジュリアは引き下がらずに、
「流行り病について、一刻も早く女王様に報告をしなければなりません!
明日まで待っていたらさらに被害が広まりますので、
今すぐ取り次ぎをお願いします」
「申し訳ありません。明朝にお願いします」
終わりのないやり取りを繰り返していると、
「何事ですか?騒々しい!」
上空から声が聞こえてきた。
見上げるとヴォルディが顔を出していた。
門番は慌てて、
「御就寝のところ申し訳ありません!
すぐにお引き取り願いますので……」
と、言ったがヴォルディは、
「いいえ、その二人を私の部屋に通しなさい!
大切な話があるのでしょう?」
流行り病の原因について一通り、ダイの推測を女王に説明した。
女王はダイの説明に納得し、険しい表情で、
「――そういうことでしたか……。
わかりました。明朝すぐに国内に知らせましょう。
ところで、これからの飲み水はどうしたらいいものか……」
「それなら、大丈夫ですよ。
水は私が用意しますので、ご安心ください。
それより何故、このような水がこの国に流れ込んできたのでしょうか?」
「この国の水は、山の山頂からの雪解け水を使っています。
山の方で何かがあったのでしょうか?」
「やはりそうですか……。では、明日にでも私が確認してきましょう。
この国にはプールのような水を溜める場所はありますか?
明日までにできる限り大量の飲み水を準備しますので……」
ダイの言葉を聞いた、ヴォルディは驚いた表情をして尋ねた。
「貴方は何故、縁もゆかりもない我々を助けようとするのですか?
気持ちはありがたいのですが、この国の問題ですから……」
「困っているのであれば、当然です。
元々は我々、異端のモノが原因かもしれませんし……。
これは、私の使命なのかもしれません」
「そうですか……。
何から何までダイ殿に頼ってしまうのは誠に心苦しいのですが、
我が国には武術に長けた者がおりませぬ為、
何か問題があったとしても受け入れる事しかできません」
そこまで言うと、ヴォルディはダイの前で頭を深々と下げて、続けた。
「ダイ殿、この国を救ってください。よろしくお願いします」
その姿を見たダイは慌てて、
「頭を上げて下さい。
私はそんな大層な事をできるわけではありませんが、
できる限りの事はしましょう」
「そう言って貰えると助かります。
水の源流まで案内として二人の護衛をつけますので、
迷うことはないでしょう。
それから、この氷の衣をお使いください。
我々では使いこなせませんでした。
貴方なら、この衣の力を有効に使って頂けるでしょう」
と、言うと一枚の衣をダイへ手渡した。
受け取ったダイは神妙な面持ちで、
「ありがとうございます。この衣は凄いですね……。
魔力がみなぎっている……。有意義に使わせていただきます」
そう答えて、衣に袖を通した。
翌朝、山頂では、3つの黒い影が蠢いていた。
「兄貴、一体いつまでこの粉を流し続けるのでしょうか?
匂いもきついし、下流ではパニックになっているのでは?」
一人の小男がペガサスに乗った男に問いかけると、
「お前たちはくだらない事を考えずに、俺の指示に従っていたらよい。
それにこの粉は害を及ぼすものではなく、むしろ清潔にするものだ」
そのようなやり取りを少し離れたところで、
ダイと案内人は様子を窺っていた。
案内人は、
「あいつらは何をしているのでしょうか?
急いで辞めさせないと……」
そう言って飛び出そうとしたが、ダイは片手でそれを制止し、
「ここは私に任せて下さい」
と言うと、目を閉じた。
しばらく黙想をした後、ゆっくりと黒い影へ向かって歩き出した。
それに気付いた小男が、
「誰だ!」
ダイに向かって叫ぶも、気にする様子もなく足を進めた。
そして、ある程度近付いた所で男たちに話しかけた。
「ここで、何をしている?」
「……」
「まぁ、どういう理由にしろ、ここはグリン国の飲料水の水源だ!
おとなしく立ち去ったらどうだ」
男たちは何も答えずに固まっていた。
しかし、ペガサスに乗った男が、
「それは知っている。ここで何をしようが我々の勝手だ!
邪魔をするのならば容赦はせん!
お前たち、やってしまえ!」
小男たちに指示を出した。
しかし、小男たちは動かない。
「どうした? はやく、あいつをやっつけろ!」
「……いや、足が固まって動けないんです……。すみません。助けて下さい」
「お前、何をした!」
男は悔しそうに舌打ちし怒鳴ったが、
ダイは何も答えずに徐々に近付いて行った。
すると、
「今回はここまでか……。次に会った時は覚悟しておけよ!」
そう言うと、手から強烈な光を放ち、小男たちの足を抑えている氷を溶かした。そして、その光が目暗ましとなりその隙に姿を消してしまった。
案内人が近付いてきてダイへ話しかけた。
「これが流行り病の原因なのでしょうか?
とにかく戻って女王様に報告をしましょう!」
案内人はダイの手をとり、空へと飛び立っていった。
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