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9/13

モップは聖剣ではなく、聖剣のフリだった


宿へ戻る道で、レオンはずっとモップを握っていた。


勇者が、頭にシーツを巻き、手にモップを持って王都を走っている。


しかも隣には、美少女の姿をした戦士がいる。


その後ろを、欠けた聖印を握った僧侶が走っている。


通行人は、誰も声をかけなかった。


賢明だった。


「レオン」


セシルが走りながら言った。


「そのモップ、なるべく人に見せないでください」


「分かっている」


「勇者がモップを持って走っているだけでも十分おかしいです」


「分かっている」


「しかも頭にシーツです」


「二回言わなくていい」


ガルドが横で笑いかけた。


「世界を救った翌朝とは思えねぇな」


「お前も笑える姿じゃない」


「俺は少なくともモップは持ってねぇ」


「婚約指輪は持っているだろ」


ガルドの笑いが止まった。


左手の指輪が、赤く光っている。


今度は短く。


ぴかり、ぴかりと、道案内でもしているようだった。


「これ、宿に近づくほど光ってねぇか」


「おそらく、イレーネ様の使者が近くにいるのでしょう」


セシルが言った。


「嫌な道案内だな!」


「便利ではあります」


「便利にすんな!」


その時、遠くで低い咆哮が響いた。


王都の朝のざわめきが、一瞬止まる。


鳥が飛び立つ。


馬車の馬が嘶く。


レオンたちは同時に顔を上げた。


白銀の鹿亭の方角だった。


「グラニスだ」


セシルの顔から色が引いた。


「急ぎます」


「待て」


ガルドが前に出た。


「俺が行く」


「なぜ」


「なぜって、あいつ俺に懐いてるっぽいだろ」


レオンとセシルは黙った。


かなり嫌な事実だった。


「ただし」


セシルは言った。


「近づきすぎないでください。今のあなたは美少女です」


「それが何の関係あるんだよ」


「竜が昨夜のガルドさんだと認識しているか、今の姿のガルドさんだと認識しているか、分かりません」


ガルドは一瞬黙った。


「つまり?」


「場合によっては、新しい女だと思われます」


「竜にまでややこしい誤解をされるのかよ!」


「可能性はあります」


「最悪だ!」


再び咆哮。


今度は近い。


三人は路地を抜け、宿の裏手へ回った。


白銀の鹿亭の中庭は、すでに戦場のようになっていた。


花壇はほぼ消えている。


噴水は半分蒸発している。


シーツ干し場は、骨だけになっている。


宿の従業員たちは、柱の影や厨房の戸口に隠れて震えていた。


そして中央に、S級竜種グラニスがいた。


黒い巨体。


金色の目。


鎖はまだ石柱に繋がれているが、石柱はもう斜めになっていた。


支配人が涙目で叫ぶ。


「勇者様ぁ!」


「すまない!」


レオンは反射的に謝った。


「まず謝るな!」


ガルドが言った。


「いや、これは謝るだろ!」


「謝るなら俺たち全員だろ!」


「そうですね」


セシルが中庭へ踏み込んだ。


欠けた聖印を握り、低く祈りを唱える。


淡い光が広がった。


だが、光はすぐに揺らいだ。


「くっ」


「セシル!」


「大丈夫です。少し、出力が安定しないだけです」


「言い方が魔道具みたいになってるぞ」


「状況が状況です」


グラニスが金色の目をこちらへ向けた。


まずレオンを見た。


頭のシーツを見た。


モップを見た。


興味なさそうに鼻を鳴らした。


次にセシルを見た。


祈りの光を見て、少しだけ喉を鳴らした。


最後にガルドを見た。


金色の目が止まった。


ガルドも止まった。


「……よお」


ガルドが片手を上げた。


「俺だ。たぶん」


「たぶんで話しかけないでください」


セシルが言った。


グラニスは首を下げた。


ゆっくり。


巨大な頭がガルドの前まで来る。


ガルドは一歩も動かなかった。


いや、動けなかった。


鼻先が、ガルドの胸元で止まる。


ふん、と匂いを嗅いだ。


ガルドの顔が引きつる。


「おい、近ぇ」


レオンとセシルが同時にガルドを見た。


「言い方」


「昨日と同じです」


「うるせぇ!」


グラニスの尻尾が、ぱたん、と揺れた。


庭の残った花壇が完全に消えた。


支配人が小さく泣いた。


「花壇が……」


「弁償します!」


レオンが叫んだ。


「何で払うんだ?」


ガルドが聞いた。


レオンは黙った。


聖剣を質に入れた男に、金はない。


グラニスはガルドを見つめたまま、喉の奥で低く鳴いた。


怒ってはいない。


だが、落ち着いてもいない。


セシルが額に汗を浮かべる。


「昨夜、ガルドさんが鎖を引いた時の記憶が残っているのかもしれません」


「つまり俺なら抑えられる?」


「可能性はあります」


「なら任せろ」


ガルドは一歩前に出た。


その瞬間、左手の指輪が赤く光った。


グラニスの目が、その指輪へ向く。


次に、宿の正門の方を見る。


ガルドも見た。


レオンも見た。


そこに、馬車が停まっていた。


オルフェリア家の紋章が入った馬車。


扉が開き、きっちりした服の女従者が降りてくる。


その後ろに、さらに二人。


ガルドの顔が固まった。


「来た」


セシルが言った。


「イレーネ様の使いですね」


「帰れって言え」


「無理です」


「じゃあ俺はいないって言え」


「その姿で?」


ガルドは自分を見下ろした。


美少女。


左手に赤い誓約指輪。


後ろに懐きかけのドラゴン。


逃げ場はなかった。


女従者は中庭の惨状を見た。


ドラゴンを見た。


レオンのシーツ頭を見た。


ガルドを見た。


そして、一瞬だけ目を細めた。


「失礼いたします」


声は落ち着いていた。


落ち着きすぎていて怖い。


「オルフェリア侯爵家の使いでございます。昨夜、当家のイレーネ様と婚約の誓約を交わされた方をお迎えに参りました」


ガルドが小声で言った。


「帰れ」


レオンが小声で言った。


「言えるか」


セシルが前へ出た。


「申し訳ありません。現在、その件については確認中です」


「確認中?」


女従者の視線がガルドの左手へ向く。


指輪が赤く光った。


間が空いた。


女従者は深く礼をした。


「確認は不要かと」


「不要じゃねぇ!」


ガルドが叫んだ。


女従者は顔を上げた。


ガルドを見た。


その整った美少女の姿と、完全に戦士の声を。


一瞬だけ眉が動いた。


だがすぐに戻った。


訓練されている。


「なるほど。イレーネ様のおっしゃっていた通り、たいへん個性的な方で」


「どういう報告されてんだ!」


「『野生の姫君』と」


ガルドが両手で顔を覆った。


「殺してくれ」


「駄目です。表彰式があります」


セシルが言った。


「もう表彰式を理由に生かされてる」


その時、グラニスが低く唸った。


女従者たちが一歩下がる。


ガルドが反射的に振り向く。


「おい、落ち着け」


グラニスは女従者ではなく、指輪を見ていた。


誓約の赤い光に反応している。


セシルが険しい顔になった。


「まずいですね。竜と誓約魔術が干渉しているのかもしれません」


「何がまずい」


「ガルドさんを巡って、竜と侯爵家の魔術が同時に反応しています」


「俺を巡るな!」


グラニスが一歩動いた。


鎖が鳴る。


石柱が砕けかける。


セシルが聖印を掲げた。


「鎮まれ、グラニス!」


淡い光が竜の足元に広がる。


だが、すぐに揺れる。


聖印の欠けた部分から、光が漏れて散った。


「セシル!」


「持たせます!」


レオンはモップを握った。


自分でも意味が分からなかった。


だが、何も持たないよりはましだった。


たぶん。


グラニスが首を振る。


風圧で、レオンの頭のシーツがふわりと浮いた。


「まずい!」


レオンは慌てて押さえた。


だが片手にはモップ。


もう片手でシーツ。


勇者の威厳は完全に消えていた。


女従者がそれを見て、微妙な顔になった。


「勇者様は……その、儀式中で?」


「神聖な浄化中です!」


セシルが叫んだ。


「まだ続いてたのかよ!」


ガルドが叫ぶ。


「続いています!」


「便利すぎるだろ!」


「便利だから使っています!」


その時、モップの柄がかすかに光った。


レオンは気づいた。


「……え?」


柄に巻かれた布の下で、薄い魔法紋が浮かんでいる。


青白い光。


ユージンの魔法だ。


セシルも気づいた。


「それ、まだ完全には切れていません」


「何がだ」


「聖剣偽装です」


モップが、かすかに聖剣の気配を帯びた。


ほんの一瞬。


だが、グラニスが反応した。


金色の目がモップへ向く。


低い唸りが止まる。


竜は首を下げ、モップを見つめた。


レオンは固まった。


「……これで鎮まるのか?」


「分かりません」


セシルが言った。


「でも、竜は聖剣の気配を覚えているのかもしれません」


「モップだぞ」


「今は、少しだけ聖剣のフリをしています」


「モップが?」


「はい」


「俺は今、モップに助けられているのか?」


「そうなります」


レオンは唇を噛んだ。


受け入れがたい。


だが、事実だった。


グラニスはモップの先に鼻を近づけた。


ふん、と嗅ぐ。


そして、ぺろりと舐めた。


レオンの腕がびりっと震えた。


「舐めた!」


「動かないでください!」


「舐められている!」


「聖剣扱いか餌扱いか分かりません!」


「どっちも嫌だ!」


グラニスは満足したのか、ゆっくり腰を下ろした。


地面が揺れる。


石柱がぎしりと鳴る。


だが、暴れは止まった。


支配人がその場に崩れ落ちる。


「助かった……」


「まだです」


セシルは息を切らしながら言った。


「これは一時的です。聖印が持ちません」


レオンはモップを見た。


柄の光はもう消えかけている。


「ユージンの偽装は残っていたのか」


「完全ではありませんが」


セシルが頷いた。


「昨夜、彼がこれを置いたのは、宿や王城の確認をごまかすためだけではないかもしれません」


「どういう意味だ」


「聖剣の気配を少し残して、グラニスを抑える目印にもしていた可能性があります」


ガルドが顔を上げた。


「つまり、ユージンは朝のドラゴン騒ぎまで読んでたのか」


「読んでいたというより」


セシルは静かに言った。


「私たちが騒ぎを起こすことを前提に、最低限の保険を置いたのでしょう」


三人は黙った。


嫌な信頼だった。


だが、信頼だった。


ユージンは逃げていない。


昨夜のやらかしを一番早く理解し、朝の崩壊まで見越して、モップを置いた。


ただのモップではない。


聖剣のフリをするモップ。


あまりにも情けないが、今は命綱だった。


女従者が静かに咳払いした。


「それで、婚約者様のお迎えについてですが」


「今それ言う!?」


ガルドが叫んだ。


「竜は鎮まりましたので」


「鎮まったら再開すんな!」


「当家としては重要です」


セシルが女従者に向き直る。


「申し訳ありませんが、ガルドさんは正午の表彰式に出席しなければなりません」


「では、表彰式の後に」


「その件は本人確認と誓約内容の確認が必要です」


「誓約指輪は反応しています」


「反応していても、昨夜の本人は酩酊し、変身魔法下にあり、偽名すら忘れていました」


ガルドが小声で言った。


「言い方」


「事実です」


女従者は少し考えた。


「では、イレーネ様へそのようにお伝えします」


ガルドが安堵しかけた。


だが女従者は続けた。


「表彰式にて、直接お会いになると」


ガルドの顔が死んだ。


「終わった」


「まだ終わっていません」


セシルが言った。


「表彰式までに姿を戻せれば、多少は」


「戻せるのか?」


ガルドが詰め寄る。


「ユージンさんがいれば」


三人は黙った。


ユージンが必要だった。


ガルドの変身を解くにも。


本物の聖剣を取り戻すにも。


モップの偽装を直すにも。


レオンの頭は、たぶん無理だとしても。


「旧搬送路だ」


レオンが言った。


「ユージンはそこへ向かった」


セシルが頷く。


「でも、その前に一つ確認が必要です」


「何だ」


セシルはモップを指した。


「その偽装がどのくらい残っているか。グラニスを抑えるためにも、王城の使者をごまかすためにも、今の私たちにはそれが必要です」


レオンはモップを握り直した。


勇者が聖剣ではなくモップを握りしめている。


しかも、そのモップが生命線。


「調べられるのか」


「できます。ただし、私の聖印では不安定です」


「では」


セシルは少しだけ眉を寄せた。


「ユージンさんの部屋をもう一度見ます。偽装の術式か、追加のメモが残っているかもしれません」


ガルドが左手を押さえた。


「その間、俺は?」


女従者が一歩前に出る。


ガルドが一歩下がる。


「逃げるな」


レオンが言った。


「逃げるだろ!」


「走ると指輪が反応するかもしれません」


セシルが言った。


「歩いて逃げる」


「逃げる前提をやめてください」


女従者は深く礼をした。


「では、当家の者は正門前でお待ちいたします」


「待つな!」


「逃げられると困りますので」


「獲物扱いだろ!」


「イレーネ様はそのようなことは」


女従者は少し考えた。


「少ししかお考えではありません」


「少しは考えてんのかよ!」


レオンは頭を押さえた。


「セシル、急ごう」


「はい」


三人は宿の中へ戻った。


支配人がすがるように言う。


「勇者様、中庭は……」


「絶対に近づけないでくれ」


「竜にでございますか」


「竜にも、女侯爵家の使者にも」


支配人は泣きそうな顔で頷いた。


「本日は、どういう朝なのでしょうか」


レオンは答えられなかった。


自分も知りたかった。


ユージンの部屋へ向かう途中、レオンはモップを見下ろした。


さっき光った魔法紋は、もう消えている。


ただのモップにしか見えない。


いや、ただのモップではない。


昨夜、ユージンが聖剣の代わりに置いた偽装品。


朝の確認をごまかし、ドラゴンを一時的に鎮めた、最低限の保険。


「ユージン」


レオンは小さく呟いた。


「どこまで読んでいたんだ」


セシルが答えた。


「少なくとも、私たちが信用できないところまでは」


ガルドが言った。


「ひどくねぇか」


「当たっています」


「当たってるけどさ」


ユージンの部屋は、第1話で見た時とほとんど変わっていなかった。


整いすぎた机。


黒い手袋。


焦げた魔法陣の跡。


開いた窓。


セシルは机の引き出しを調べた。


レオンは本棚を見る。


ガルドは落ち着かず、入口と窓を交互に見ていた。


「外、オルフェリア家の使者いるよな」


「います」


「帰らねぇかな」


「帰らないでしょう」


「ドラゴンがちょっと脅かしたら」


「ガルドさん」


「冗談だ」


「今の顔は本気でした」


「この顔は俺のじゃねぇ」


「まだ言いますか」


その時、セシルの手が止まった。


「ありました」


机の引き出しの奥。


二重底になっていた場所から、小さな紙片が出てきた。


ユージンの字。


細く、速く、読みにくい。


だが今度は、短かった。


『モップは捨てるな』


三人は、同時にモップを見た。


ガルドが言った。


「名指しだ」


レオンは紙を奪うように見た。


裏にも文字がある。


『聖剣偽装、残り三回。竜の前で振るな。舐められる』


レオンは沈黙した。


さっき、舐められた。


「……遅い」


「もう舐められましたね」


セシルが言った。


「遅い」


「だからメモは先に全部読むべきでした」


「見つけたのが今だ!」


ガルドが腹を抱えた。


「舐められるって書いてあるのに舐められたのかよ」


「笑うな」


「無理だろ!」


「お前は婚約者に捕まるぞ」


ガルドの笑いが止まった。


効く言葉だった。


セシルは紙片を読み進める。


「まだあります」


『偽装は三回。使い切るな。表彰式まで持たせろ』


その下に、さらに小さく書いてあった。


『俺は本物を取りに行く。探すな』


部屋が静かになった。


外では、遠くでグラニスが鼻を鳴らしている。


正門の方から、オルフェリア家の馬車の車輪の音が聞こえる。


レオンは紙を握った。


「探すな、か」


「でも探さないと、何も戻りません」


セシルが言った。


「ガルドさんの姿も、聖剣も」


「レオンの髪は?」


ガルドが聞いた。


セシルは少し沈黙した。


「それは、ユージンさんでも分かりません」


「そこは即答してくれ」


レオンが言った。


「希望を持たせない方が親切かと」


「親切が痛い」


レオンはモップを見た。


残り三回。


聖剣偽装。


竜の前で振るな。


舐められる。


情けない言葉ばかりなのに、その裏にユージンの必死さが見えた。


あいつは逃げていない。


本物を取りに行った。


一人で。


「旧搬送路へ行く」


レオンは言った。


「今すぐだ」


セシルが頷く。


「その前に、グラニスを一時的に安定させます。モップ偽装は温存したいので、私の祝福で」


「聖印は大丈夫か」


「大丈夫ではありません」


「なら」


「でもやります」


セシルの声は静かだった。


「今ここで竜が暴れれば、旧搬送路へも行けません。表彰式にも行けません」


ガルドが左手を握った。


「俺も残る。あいつ、俺を見て落ち着くなら」


「いいえ」


セシルが言った。


「ガルドさんは一緒に来てください」


「なんで」


「旧搬送路には、力仕事が必要になるかもしれません」


「この身体で?」


「それでも、あなたはガルドさんです」


ガルドは少し驚いた顔をした。


そして、口元を歪めた。


「そうだな」


「それに」


セシルは正門の方を見た。


「宿に残ると、イレーネ様の使者に包囲されます」


「やっぱ行く」


即答だった。


レオンはシーツを結び直した。


モップを持つ。


聖剣ではない。


聖剣のフリをするモップ。


本物の聖剣は、旧搬送路の先にある。


たぶん、ユージンも。


「行こう」


三人は部屋を出た。


その時、廊下の向こうから支配人が走ってきた。


「勇者様!」


「今度は何だ!」


「王城より、再度使者が!」


レオンは固まった。


「早い」


「聖剣の確認を、どうしても出発前に行いたいと!」


三人は、同時にモップを見た。


残り三回。


聖剣偽装。


使い切るな。


表彰式まで持たせろ。


セシルが小さく言った。


「一回、使うしかありません」


レオンはモップを握った。


「ここで?」


「ここで」


ガルドが真顔で言った。


「失敗したら?」


レオンは答えた。


「勇者が、王城の使者の前でモップを掲げる」


三人は黙った。


世界を救った翌朝として、かなり限界だった。


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