m20.風雲急告
キアナとジルの勢力を仲間に加え、アヤ達は今後の事について話し合いをしていた。
「とりあえず他のみんなが上手い事いってんのかを確認したいな。」
「それならアタシのハーピィをみんなの所に飛ばしておこう。
伝えるのはこっちは成功したってのと、後は合流場所さね。ウルドが向かった方に丁度いい場所がある。きっと気に入るよ。そこでいいかい?」
「そーやな!ありがとうレイラ!キアナとジルも一緒に……」
「待て、上から何か来る。」
ウチが言い終わる前に、空を眺めながらキアナが言った。
キアナが睨みつけてる方角をじっと見てしばらく、ようやく姿が見えてきた。
ようこんな遠くから気付いたな……。
あれはウルド達の方に着いて行ったハーピィみたいや。模様で分かる。
羽音を鳴らしながら近付いてきたハーピィがウチの前に降り、跪いてこう言った。
「アヤ様。ウルド様から伝令が。
人間の町周辺の魔物達は無事説得に成功。
ですがそこの族長達が言うには人間は強力な武器を持っている様です。その武器を持って恐らく近日中に魔物達の森へ攻めてくるとの事。
森の魔物達と協力して森を開拓し、勢力内の魔物達が住み留まれる準備をするので人間がせめて来る前に、至急そちらへ増援が欲しいようです。」
なんやて!そんな事されたら人間との和平なんか絶対無理や!
魔物に被害がでた時点でみんな反対するに決まっとる。人間の方に被害出しても人間が受け入れん。
「レイラ!みんなにもこれ言うてウルドの所にすぐ集まるようにして!ウチらもすぐ今すぐ向かうで!」
急な展開にバタバタせなあかんくなった。今は一秒でも早く合流して詳しい状況を知らなあかん。
「……儂等はハーピィと行こう。伝令ついでに背に乗せて運んでやる。各族長達は早急に集めた方が良かろう。」
「ありがとうジル!助かるわ!ウチらも向かおう!」
こうしてジルとレイラ達以外は人間の町付近の森へと進んで行く。
その頃ウルド達は……
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まさか人間がそんな兵器を作っていたとは…。
アヤ様の元に使いのハーピィを送ったが一体いつ頃来られるのかも分からん……。
そもそも上手く魔物達との交渉は進んでいるのか?
いや、今は信じるしかあるまい。
ウルド達は森を大きく切り開き、各種族達がこの地に停滞して居住出来る場所を作っていた。
「ウルド様、人間達に動きが。各方面から集まり出している模様です!戦の準備をしているのかと!!」
作業の指揮をとりながら考え込んでいると人間を見張らせていた者からの連絡が入る。
「分かった!下がっていい!」
思ったよりも時間は無いのかもしれん……。
アヤ様……どうか間に合ってください……。




