m16.指針
グリフォンの集落に泊まり、一夜明けてからウチらは山の集落に戻ってきた。
なんとウルド達はもう説得に成功してウチらのちょっと前には帰ってきとった。
びっくりする事にウルド達はトレントだけやなくてアルラウネっちゅう種族も仲間にしてきたらしい。
しかもそのアルラウネの族長、クランのおかげで沼地の方のリザードマンも仲間に出来そうなんやとか。
頼りになる仲間がいっぱい増えたな。
「アヤ様、これからですが分かれて各勢力に声をかけて行くのがよろしいかと思います。」
状況確認、そして誰もいなくなった今後の打ち合わせ等を決めている会議の途中ウルドが提案してくる。
「そうだね。アタシ達はもはや他の勢力じゃ太刀打ち出来ないだろう。
大体の勢力は敵対したがら無いはずだ。
別々で声をかけていった方が効率がいいさね。」
ウルドの提案にレイラが同調してみせた。
「分かった!どう分かれるかやな。」
別れるとなると戦力も分散せなあかん、とりあえずは話し合い言うても他の種族の縄張りに入る時点で戦闘になる可能性はゼロやない。
「アヤ殿とペル殿にはドラゴノイドの所へ行って欲しいですな。
レイラ殿とホルス殿は飛行能力があるのでワイバーンでしょうか。レイラ殿はワイバーンの族長と面識があるそうですし。」
ジキトがそう提案してくる。確かにワイバーンって奴は飛べるらしいから名案かな。ドラゴノイドも強力な種族らしいしペルが行った方が良さそうや。レイラとホルスも頷いとる。
「分かった!それで行こ!他のみんなは?」
「イーファ殿が森周辺、私とクラン殿で沼地のリザードマン、その後、イーファ殿に合流し協力して各勢力に声をかけていきます。」
ジキトが言う。
「ウルド殿とゴルで人間の町方面の勢力を担当、皆さん目処が付けば人間との友好関係に向けこちらへ集合するのが良いでしょうか。」
みんな頷く。ジキトの提案で問題無いみたいやな!
「分かった!とりあえず今日は休んで明日からみんな動こか!」
「連絡用にみんなアタシのハーピィを一人ずつ連れていくといい。
いざと言う時便利だろう。」
流石レイラ、確かにハーピィの飛行能力なら連絡の伝達も早い。
「各自成功すればこれでアヤ様の魔物統一は成ったも同然。
次の目的は人間との平和交渉。こちらの方が骨が折れそうですな。」
ジキトが考え込みながら言う。前から思っとったけどゴブリンって頭悪いイメージやった、でもジキトはなかなか頭が回るみたいやな。
「まあそのへんはみんな成功してからやな!
もし上手いこといったら人間との交渉はウチとペルでやる!」
ウチが胸をドンっと叩いて言うとペルがそれに同調してくれる。
「そうだな、あまり大人数で行っても警戒させてしまうだろう。」
ウチらはそのまましばらく話し合いを続けて方針を固め、明日に備えてしっかり休息をとる。
なんとか!なんとか行けそうや!
色々あったけどもう目標に手が届く所まで来とる!




