迷宮探索(2日目)
今日も決まって、オリガがみんなが朝食を食べ終わり、食後のお茶を飲んでいる時に声をかける。
「みんな、今日の迷宮探索についてだが、昨日の様子を見て、2階層から5階層まで行けると思う。5階層は、1匹のボスを倒す所となっていて、そのボスをみんなで倒すため、4階層の探索が終わり次第、ほかの班を待つ、という感じにしたいと思う。みんなも、それでいいか?」
「質問だ。」
そういって手を上げる真人。
「どうした?」
「そのボスとやらは……強いか?」
そう言って、ニヤリと口元を歪める。
それを見たオリガも、ニヤリとし、
「ああ。絶対にお前を満足させられると思うぞ。」
と言った。
そんなわけで、現在、フェデルク率いる(実質引っ張ってるのは真人だが。)3班は、4階層でひたすら魔物を狩っている。
4階層はたしかに層的には浅いとはいえ、1階層よりかは強いため、少し余裕のなくなってきた面々もいたが、そんなのはお構い無しに進む真人。
そのワクワクとした表情をしながら進む真人を止められる人は、ここにはいなかった。
「しかし、ここまで今代の勇者様が規格外だとは……。」
「そうだな。今代の勇者様方は個々の能力がえげつない。その反面、あまりパーティープレーは出来ていないがな。
なんてったって、あの兄貴に勝つ奴が勇者の中にいるんだ。相当規格外が集まってるよ。今代の勇者は。」
「なっ!?あのオリガに勝る方がいるのですか!?」
「あぁ。今回は来ていないが、あそこの綺麗な黒髪の女の勇者がいるだろう?あの人の彼氏らしいぜ。」
「……へぇ。なるほど……。」
そんなやりとりをする、騎士のひとりとフェデルク。
だれも、フェデルクの表情が醜く歪んでいる事には、気づかなかった。
「俺達が一番乗りか?」
4階層の探索を終え、5階層の入口に立った真人がそう言った。
「みたいですね。千秋君たちも、そろそろ来るんじゃないでしょうか?あっ、ほら!」
美冬がそう返していると、いいタイミングで2班と1班もやってきた。
「おー、真人さんたち、早いね。」
「そうだな。少し休憩したらボス攻略だ。みんな、気合入れろよ。」
オリガがそういうと、みんなも疲れたのか座り込んでいる。
「美冬さん。浮かない顔だね。どうかしたの?」
「実は、あんまり戦えてなくて……。」
「望月のスキル、またLv.0なんだろう?仕方ないだろ。Lv.さえ上がれば、すぐに戦える。」
「だといいんですけど……。」
そう言って項垂れる美冬。
そこに、フェデルクが近づいてくる。
「ミフユ。どうしたんですか?」
「……その名前で呼ばないで下さい。あと、近寄らないでください。」
「その言い方はないでしょう?ミフユ。私がなにかしたと言うんですか?」
「何もしていませんよ。何もして欲しくありません。」
そこで少し険悪な空気が流れ出したところで、千秋が間に入って二人をたしなめる。
「なんで望月はそこまであの王子を嫌うんだ……?」
真人は、少し不思議そうに呟いた。
次回、ボス戦ですね!
作者の拙い文章表現力が火を吹くぜ!
今回の話を書いている時に聞いていた曲は、HoneyWorksさんの「金曜日のおはよう-another story-」です♪
作者のHoneyWorksさん推しは、割とまだ続きますw
それでは今回はこの辺で。また次回〜♪




