27話「新たな力」
遅れました...
花火きれいだったねー
と言うのが続くわけも無く。
今回は王への報告と魔力の確認だ。
といっても国王への謁見は何事も無く済ませてある。
この後はまぁ、エリックの父親との会談みたいなもんだ。
「ただいま参りました。ユートです」
「入れ」
「はっ」
椅子に座って向かい合う。
「さてユート、酒でも飲むか?」
「未成年だって分かっててなに言ってるんですか?」
「そうだったな~
で、どうだった?」
酒の入った親父のように大胆に笑った。
これが一国の王...まぁ俺はこういうのは好きだ。
「とりあえずデュナミリオスは攻略できました。」
「そうか、さすがだな。何か報酬は要るか?」
「いえ、今は。それより報告したいことがあって、
50層以降モンスターの魔力量が増えていて、
全体的なパワーも上がっていたので、
一般の冒険者の立ち入りを規制をするのが思います。」
「そうか。ユートが言うならそうするべきだろう。
そうしておく」
「助かる...ます」
「なぁユート。プライベートぐらい敬語外さないのか?」
「謁見とかでもため口になっちゃいそうで...遠慮しておきます」
「そうか。気が向いたらいつでもいいぞ」
楽しそうだな、この人
「分かりました」
「次のダンジョンにはすぐ行くのか?」
「休んで、地球で半月後に宿泊研修があるのでその後の振替休日の時に行きます。
連休になりますし」
「宿泊研修?まぁいい。楽しめよ」
なぜそう言う顔がニヤリなのか...
「はい。
また話しましょう」
「おう」
一応頭を下げて部屋を出る。
この後は魔力の確認だな。
新しい力に胸を躍らせて王城を後にした。
♢♢♢
「うーん。確かに魔力量が増えただけの気もするけど、
なんだかドラゴンを引きずってるって言うか、
まるでユートの中にドラゴンが住んでいるみたいになってるわよ」
「俺の中にドラゴン?」
セレナが俺を片目でじっと見つめながら言った。
「うん。ユートの中にあるんだけど、
独立した新しい魔力とそのタンク?ができたみたいになってる」
「とりあえず魔力を使ってみるか」
「そうね。やってみてちょうだい」
セレナが離れる。
さて、やってみるとは言ったもののどうするか。
いったん魔力を知覚するところだが...
お、これか?
たしかにエンシェントドラゴンの魔力に近い物を感じる。
この魔力をどう使うか...
『目や武器に付与してみてください』
…なるほど。ガイド付きとはずいぶんと親切だな。
武器は...危なそうだし今度迷宮で試そう。
目に付与...
なんだか魔法の練習を始めたてに戻った気分だ。
お、いけそうだ。
「ん...これは」
魔力の動きに集中して閉じていた目を開けると、
暗視ゴーグルに近い感じだ。
そしてこのもやは...魔力か?
俺の目元からかな、そこからも見える。
セレナからも。
これは便利だな。
魔力を利用した仕掛け、防御の薄い箇所を見破るのが容易になる。
それに、対象の魔力量が具体的に分かるとその強さの推測もしやすくなるな。
一概に魔力量が強さに直結するとも言えないけど、知性の低い魔物にはそれで十分だろう。
「ユート、その目は?」
「魔力を目に付与してみたんだ」
セレナは魔力が見えるからすぐ分かったのか。
とはいっても集中してみたときに大雑把な大きさや色とかしか見えないらしいけど。
「何か見えるの?」
「魔力が見えるようになったな。あと...」
“セレナ”
セレナを見ていたらウィンドウのような物が出てきた。
名前だけしか出てこなかったけど...
「セレナの名前も出てきたな。
そのうちステータス?詳細とかも見れるようになるかもな」
「相手の強さが分かれば戦闘も楽になりそうね」
「だな。
あ、エリック。今日はこっちに泊まろうと思ってたんだが...
拠点に泊まるか?それとも城に戻る?」
さっきからずっとおいて行かれてたエリックに声をかける。
「もちろん拠点の方だろ。
仲間はずれにして何かするのか?」
「しねぇよ。何ニヤニヤしてんだか。
じゃぁ、誰が一番うまいもん作れるか勝負な」
「おう」
「...ユートと、二人きりですること....
あ、待ってよー!」
一人赤面していたセレナは慌てて二人の後を追っていく。
♢♢♢
そういえば、目の能力の名前は夕飯バトルの勝者であるセレナにより
『龍魔眼』
となった。
絶賛次の流れをまとめている所なのである程度話がまとまってストックできたら次を出します...




