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25話「エンシェントドラゴン」

ここら辺むずいよぉ(((

「目が覚めたか」

優しい声がした。


「ん...ここは...あなたは?」

目を開けて体を起こすと、どこまでも広がるような白い空間に居た。

俺と、目の前の超が付くほどの美青年の二人きりで。


「私はドラゴンです。さっきまであなた達が戦っていた。

 そして、ここは私が作り上げた精神世界です」

「さっきまで...まさか。エンシェントドラゴン?!」

ドラゴンが人の姿に?!いや、エンシェントドラゴンならあり得るのか?

よく見ると、髪の色がさっきのドラゴンと似た深みがかった緑色をしている。


「そうです。先ほどの一撃は見事でした。

 あの技を極めればあの人の...いえ、これはまだですね」

途中まで言いかけて考え込んだように黙ってしまった。


「まだ?」

「いずれ知るでしょう。気にしないでください」

屈託のない。そう見える笑みを貼り付けながらそう言った。


「それで...どうしてここに?」

「そうだったな。あなたに私の魔力を渡そうと思いましてね」


「エンシェントドラゴンの、魔力...?」

「えぇ。私は今はダンジョンボスですので明日には復活するので心配は無用です。

 魔力と同時に私の記憶も一部見られるかも知れませんがお気になさらず」

そうか、ダンジョンボスは一日で復活できるのか。


「でも、なぜ俺に」

「それは、私。もしくは他の誰かの記憶で知ることになりましょう」

「他?」

「えぇ。あなたなら大丈夫だと信じています。では」

最後にもう一度。今度は本当に一点の曇りも無い笑顔を見せながら煙に巻かれていった。


♢♢♢


「もし、いつか聖剣を持ち、魔族を連れた男の子が来たら力を貸してあげて欲しいんだ。」

あの日校庭で見た夢に居たエルフ青年が話しかけてきた。

それに、俺のことか?


「私が?」

なんだ?体が勝手に、それにこの声は...


「これはエンシェントドラゴンであるお前だから任せられる。頼んでもいいかな?」

「分かりました。あなたの頼みとあらば」

「ありがとう」

最後にエルフの青年が美しく笑ってまた白い煙に巻かれていった。


♢♢♢


「ユート!ユート!」

「んっ...そうだ。俺はボスを倒して...」

「ユートッ!!良かった...」

「っセレナ...?!」

体を起こしたら、セレナが、セレナが抱きついてきた。


「心配したんだから!!」

「ご、ごめんな。俺は大丈夫だから...もう」

そのままセレナは顔を埋めて泣き出した。


エリックとベアトリスは?

優しい目で見守ってる...

陰キャにこの状況に対する耐性があると思うなよ?


どうしよう...いや。答えなんて無いか。


「セレナ。俺は大丈夫。」

「うん。ふふっ」

あっ、気がついたら頭なでてた...

なんでか自然となでてしまった。

それにしても俺になでられてすごい嬉しそう...変わり者だな。


「私もなでて~!!」

「はいはい...」

せがんできたベアトリスもなでてやるとセレナの口が少し膨らんだような気がした。


「それにしても、疲れたな」

「そうね」「だな」「ま、まぁ私は?まだいけるけど?」

四人で顔を見合わせて笑い合う。


「外に出るか」

四人でダンジョンの奥の転移魔方陣のある部屋に行った。


ボス部屋の奥には無償で行かせてくれないのか、ここだけは結晶では無い。




「んっ!!まぶしい...」

外で見た太陽は達成感なのか何なのか、とてもまぶしく見えた。


遅くなった割に短めになっちゃった...

次回から夏休みイベ出してやる~(少し季節外れ)

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