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24話「ダンジョンボス」

遅れましたがボス戦です...!

GYAAAAAA


「エンシェントドラゴン...」

そこにいたのは、すべてのドラゴン種の頂点に立つといわれているドラゴンだった。


「なんでここに...」

「まじか...」

「...へっ」

三人も戦々恐々してる...か?

いや、少なくとも魔王よりも強いなんてことはない。


でも、ベアトリスの1.5倍どころじゃないだろうな。

ここまでのレベルだと外に漏れ出ている魔力だけじゃ測りきれない。


だが、ここで逃げ帰ることはあり得ない。

「行くぞ!」

「おう」「「ええ!」」


三人で顔を合わせて前を向く。

最初に前に出たのはエリック、そしてそれに俺が続く。

セレナとベアトリスは後方支援兼後衛だ。


GUU

「ッ?!ブレスか!」

ドラゴンは顔を上へあげ、口元を光らせた。


「任せろ!」

エリックが一歩前へ出て剣を盾のように構える。

『神の光よ 盾となりて降りかかる障害を弾かん』

『ホーリーシールド』

エリックの剣の周りに金色の光が集まって盾の形になる。


エリックの得意とする聖属性魔法だ。

防御に特化しているだけあってその防御力は頼もしい。


GYAAAAAA

深紅の炎を吐き出すエンシェントドラゴン。


エリックのホーリーシールドとぶつかってホーリーフレイムとなった火花が散る。


「セレナ!ベアトリス!いくぞ!」


『聖なる剣よ 我が声に応えて神の一振りとなれ』

『聖剣解放』

聖剣に魔力を込めると、聖剣が金色の光に覆われていった。

柄、そして二つに分かれるつばに三枚ずつ光の羽が生える。

そして、刀身はより大きく、神の剣と知らしめるように輝いている。


これが聖剣の真の姿だ。

聖剣解放をして魔力を込めることで機動力、攻撃力共に大きく上がる。

あまり燃費はよくないけどな。


「セレナ!ユートとやってたやつやらせて!」

「ホーリーフレイムのこと?わかった。合わせるわ!」


『──その光をもって我を阻む邪を浄化せん』

『──燃え上がる炎の力で我が道を開かん』

『『ホーリーフレイム』』

二人で一つの魔法を紡いでいくセレナとベアトリス。

もう息ぴったりだな。


「仕上げも行っちゃえ☆」

『世界を巡る自由な風よ

 我が手中にて進むべき道を示し敵を吹き飛ばさん』

『テンペスト』

再び聖炎が嵐となって吹き荒れていた。


あいつ、このレベルの魔法を二発連続で撃つとはな。


GYAOOOOOO


エンシェントドラゴンにダメージが通ったのだろう。

上を向いて少し身をよじりながら咆哮をあげた。


聖炎が薄れてきたな。

ここで俺が...

『神の剣よ 敵を穿つ力を得て我を神の矛たらしめん』

『セイクリッドブレイカー』


聖剣の光が剣先に集中していき、光の矛となった。


「うおぉぉ!!」

エンシェントドラゴンが頭を上げて見えた腹の部分へ槍のように突く。


GYAAAAAAAA

ドラゴンが大きな悲鳴を上げると同時に俺は離れる。


「どうだ...?」


GURUUUU


「硬すぎだろ...」

煙の向こうから顔を出したその体には傷は確かにあるが、致命傷にはほど遠そうだ。


「私が...あっ!!」

駆けだしたベアトリスにドラゴンは体をねじり、その尻尾がベアトリスを襲う。


ドンッ!!


「......あっエリック?!」

エリックが剣でその尻尾を受け止めていた。


「離れて!」

『ファイアボール』

セレナが二人が飛び退いたすぐ後にドラゴンの尾に向かって詠唱短縮したファイアボールを放った。目くらまし用だろう。


二人とも合流する。


「無茶すんなベアトリス」

「...ごめん。」

珍しく素直にうなずいた。


「さて、どうしたものか」


GYAAAAAA

自分の強さを誇示するかのように両翼を広げて咆哮をあげた。


「セイクリッドブレイカーであの程度か...

 俺の攻撃じゃ致命傷は与えられないのか...?」

「俺は防御は良いんだが、攻撃はな...」

「私の魔法でも大したダメージは通ってなさそうね。」

三人で話し合っても勝つ方法は出てこない...


「ちょっと!何暗い顔してるのよ!

 一人一人の攻撃無理でも私たちは四人じゃん♪」

少し得意げに、無邪気に笑いながらベアトリスが言った。


「ベアトリス...そうだな。

 でもどうやって...」

「そうね...エリックの魔法でユートの剣を補強しながら私たちの魔法をまとわせるのは?」

セレナが考えながら言う。


「なるほど。できそうか?」

「おう」「誰に言ってるのよ♪」

「もちろんよ」

また、みんなと目が合う。


「やるぞ!」


『聖なる剣よ 我が声に応えて神の一振りとなれ』

『聖剣解放』

再び聖剣は真の姿を解放する。


『神の光よ 我が求めに応えてその力よ宿れ』

『エンチャントブレス』

聖剣の周りに光のベールが現れた。


エンチャントブレス──武器や防具などに付与でき、攻撃力を少し上げながら耐久を大幅に上げることができる。エリックの防御のかなめとなる魔法の一つだ。


『天焦がす紅蓮よ

 燃え上がる炎の力で我が道を開かん』

『フレイムバースト』


『世界を巡る自由な風よ

 我が手中にて進むべき道を示し敵を吹き飛ばさん』

『テンペスト』


セレナとベアトリスが同時に詠唱する。


炎と嵐が螺旋状に交わりながら聖剣の周りへと集まり覆っていく。


音を立てて少量の火花を散らす渦をまとった聖剣。


『神の剣よ 敵を穿つ力を得て我を神の矛たらしめん』

『セイクリッドブレイカー』

刀身に光が集まっていく。


「ふー。よし!」

息を少し吐いて前を見据える。


「いくぞ!」

ドラゴンに向かって駆ける。

ブレスを吐こうとしている


『クアッドブレイク!!』


GYAAAAA


ブレスと同時...


「うおぉぉぉ!!!!」

聖剣とブレス。

いや、想剣(ヒトツノツルギ)とブレスの正面衝突。


「いけぇぇぇ!!」

ブレスの中を一筋の光が貫いていく。


抜けた!!


「うおぉぉぉぉぉ!!!!!」

GYAAAAAAAAAA


ブレスの先、隙のできた脳天へ撃ちこむ!


ドーンッ!!!


「はぁ....はぁ...」

ドラゴンが倒れると同時に聖剣のまとっていた魔法も霧散していった。


GRUUUUU

ドラゴンは尚も起き上がろうとしてきた。


「ユート!!」「ユートッ!!」「ユートー!!」


「まだだっ!!

 穿て!」

『セイクリッドブレイカー!!』


GYAAAAAAAAAAAAAAAAAAAA


ドラゴンは今までで一番長く大きな咆哮をあげてゆっくりと倒れた。


「っ...勝てた...」


「ユート!」「ユート?!」「ユート!!」


世界が90度回転しながら視界が暗くなっていった。



仲間の想いや力が乗った聖剣が想剣(ヒトツノツルギ)という名前です。

誤字じゃないです...


にしても毎晩毎晩深夜テンションで書きつないでると平常時に見たとき死にそうになる(((

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