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23話ダンジョンのその奥へ

最近疲労がたまっていたのか寝落ち続きで遅れてすみません...

「花火~!!」


ドゴーンッ!!!!


目の前で爆発四散していく魔物たち、そして笑顔なベアトリス。

見方によってはこっちが悪者だろ...


「ベアトリスー!無茶すんなよ~。

 よっ」

討ち漏らしの魔物を剣で切りながら言った。


「大丈夫大丈夫~♪」

「これは何を言っても聞かなそうね...」

「だな...」

セレナとエリックもあきれたような様子をしていて、俺も苦笑しかできなかった。


というのも、夏の楽しいことについてベアトリスに聞かれたときに、

夏祭りや花火についていったら花火にはまっちゃったらしい...

ダンジョンから帰ったら夏祭りに行く約束までできてしまった。



それにしても、50層を超えたあたりから前回見なかったような魔物が出てくるようになったな。

ダンジョンの変化か?心なしか難易度も上がっている気がするし気にかけておくか。

少なくとも転移結晶が再登録することで使えるようになるのは助かった。


♢♢♢


「うぅ~、歩きにくい~」

「文句言うなよ、61層~70層は山岳エリアなんだから。」

ダンジョンの中は別次元であり、

はじめは洞窟かと思うかもしれないが、奥に進めば進むほど複雑な環境になってくる。

そして、そのエリアの環境を得意とするボスが10層ごとにいる。


ちなみに、60層のボスは花火テンションのままのベアトリスに一瞬で消し飛ばされたのは言うまでもない...



GYAOOOOO


70層のボスはアースドラゴンか。前回と変わらないみたいだな。

魔力量が少し増えているのが気になるが、まぁ大丈夫だろう。


GYAAAAA


突進か、もう知ってる。

「セレナ!」

「えぇ」

『母なる大地よ その力で我が敵を捕らえ守り給え』

『アースプリズン』

地面から土の杭のようなものが何本も出てきて、

やがてアースドラゴンの姿が見えなくなるほどまで周囲を囲んで捕らえていった。


GUGYAA


壁のようになった杭を攻撃しているが、セレナの詠唱魔法だ。簡単に崩れるはずがない。


「ユート!とどめを──」

セレナがアースプリズンの上部を開けながら言った時。


「私が、きれいな花火を見せてあげるっ♪」

『爆ぜるは大いなる源 その力を以て我が敵を滅せよ』

『ポイントオブアトミック』


ッ......ドーン!!!


「っ何してんだよ...」

アースドラゴンのおなかのあたりに小さな光の粒ができ、それを中心に極小規模かつ高威力の爆発が起こった。


「な、ナイスよ!ベアトリス!」

「私にかかればこんなもんよっ♪」

セレナ、無理しなくていいぞ...

エリックなんて止められなかった時点であきらめて少しボスから離れたところでほかの魔物を狩っていた。


うんうん。それが正解だよな...

「ユートー!花火どうだった~?」

「どうもこうも汚い花火すぎたわ」

「えぇ~」


「えぇ〜じゃない。

 もうちょっと慎重にいけって。」

「でもここユート達攻略したことあるんでしょ?」


「ん~。これはエリックとセレナにも言っておくか。

 エリック!セレナ!」

「どうしたの?ユート」「なにかあったか?」


「二人はもう気が付いてるかもしれないが、

 前回よりも魔物の魔力量が増えて、強力になっている気がする。

 アースドラゴンの魔力量も前回よりも多かったしな」


「そうね。私の勘違いでもなかったようね」

「そうだな。警戒しながらいこう」


「大丈夫だーって。

 私が全部ぶっ飛ばしてあげるんだから!

 シュッシュッ」

シャドーボクシングを始めるベアトリス。


はぁ...もういっそこいつ前衛にして放置でもいいだろ。


「よっしゃ!れっつごー!」

「あ!バカ!」

71層への転移結晶のところまで走っていくベアトリス。


次は71層に来れるように転移結晶に魔力を登録して...


「エリック、セレナ、行くぞ!」

「おう!」「えぇ!」

三人で結晶に触れて71層へ飛んだ。


「よいしょっ♪」


「えい☆」


「これで~終わり☆」


前より魔力量の多い魔物だが、

ベアトリスという理不尽の前では何も変わらなかった。


「楽でいいけど、ひどいよな...」

「だな...」「えぇ...」

ベアトリスが蹴散らしていく中を三人で駆け抜けながら苦笑し合った。


80層のボス──スカイドラゴン

90層のボス──レッドドラゴン


もう二体とも俺のアイテムボックスの中で眠っている...


「このままボスも行くわよ~!」

「バカ、ちょっとは休め!」

ベアトリスの頭をつかんで強引に座らせる。


今は100層のボス部屋前で休んでいる。

ボス部屋の扉の前はセーフティエリアになっている。


「ほら、食えよ」

持ってきたサンドイッチと水を渡した。

「うま~!ユートお代わり!!」

「はいはい」


うまいものが食べられるのはアイテムボックスのおかげだな。




「みんな準備はいいか?」

「もちろん♪」「おう」「いいわよ」

後ろを向いたら三人と目が合った。

同時にうなずく。


「いくか」


ズンッッ──!!


「ッ....な?!」

扉を開けた瞬間。

重い、重い魔力が流れ出てきた。


「す、すごい魔力ね...」「これは、四天王クラスか?」

「このベアトリスちゃんといい勝負ね!」

ばか、こいつ普通に負けてるくせに...

まぁこれの三分の二程度あるだけすごいよな。


四天王以上、魔王未満ってところか...


「強さは魔力量だけじゃないだろ?」

「そうね。いくら魔力があっても私みたいな魔法は使えないわ♪」

「そうね」「あぁ」


それぞれが武器を手に持ち、ベアトリスはいつでも魔法を打てるように準備した。

俺も剣を手に取る。


「勝つぞ」


いよいよダンジョン一つ目の攻略の終了に向かっていきます!!

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